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「多灯照明」の作り方や、
暮らしに役立つ実践方法をご紹介します。

こんにちは、デザイナーの木下です。

「部屋の雰囲気を変えたいけど、
何から始めればいいのかわからない...」
「照明はどう組み合わせたらいいの?」

多灯照明を取り入れようと思ったとき、
こんなふうに悩む方は多いと思います。

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実は、照明は"数"だけでなく、
"種類"や"配置"がとても大切。

上手に多灯照明を取り入れると、
リビングでは落ち着いた雰囲気が生まれ、
ダイニングでは食事や作業の時間がぐっと充実します。

今回は、多灯照明の作り方の基本や、
具体的な実践方法をわかりやすくご紹介していきます。

そもそも多灯照明とは?

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多灯照明とは、ずばり
お部屋に多くの照明を取り入れること。

日本では1灯で部屋全体を照らすことが主流ですが、
インテリアの盛んな北欧では、多灯で必要な場所だけを
照らす暮らしが昔から根付いていました。

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天井の照明ひとつで全体を明るくすると、
お部屋がのっぺり見えてしまうため、
多灯照明にすることで、
自然でやわらかな雰囲気をつくれます。

読書や食事、くつろぎのひとときなど、
シーンに合わせて光を変えられるのも魅力。

いくつもの光が重なり合うことで、
あたたかみのある居心地よい空間が広がっていきます。

多灯照明の作り方とは?
基本や暮らしやすくなる応用をご紹介

多灯照明は基本のポイントを押さえることで、
シーンごとに居心地のよい空間をつくれます。

ここでは取り入れ方の基本から、
暮らしをより快適にする応用までをご紹介します。

① 多灯照明の作り方「基本編」

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多灯照明をはじめるときは、
部屋の広さや生活スタイルに合わせた
光のバランスが大切。

明るさを全体で整えつつ、
手元やアクセントとなる場所に灯りを足すと
心地よい雰囲気に。

ひとつずつ役割を考えながら配置すれば、
自然で落ち着いた光に包まれます。

1.  1畳あたり「15~20W」で計算する。

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照明の明るさを決めるときは、
まず部屋全体の必要な「光量」を把握しましょう。

一般的には、1畳あたり15〜20W
目安にすると安心。

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たとえば8畳の部屋なら
120〜160Wほどの明るさがあれば、
日常生活に十分対応できます。

ペンダントライトで100W、
フロアライトやテーブルライトで60Wというように、
複数の照明を組み合わせて光量を確保しましょう。

2. 「拡散配光」と「直接配光」の違いを知る。

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光の広がり方を知ることも、
多灯照明づくりの基本です。

「拡散配光」とは、
光を通すタイプのシェードで照らす光のこと。
光は全方向に透過します。

「直接配光」とは、
光を通さないタイプのシェードで照らす光のこと。
主に下方向にのみ明るさを集中的に与えます。

両方を上手に組み合わせると、
空間に立体感が生まれます。

3. 光の色味は「電球色」で揃える。

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暮らしにあたたかみを添えるなら、照明の色味も大切。

白っぽい光を混ぜるとちぐはぐに感じやすいため、
統一感を意識しましょう。

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おすすめはオレンジがかった電球色

やわらかな光が心を落ち着かせ、
食事や読書などのシーンにも自然になじみます。

複数の照明を置くときも、
同じ色味で揃えることで一体感のある空間が作れます。

LEDの色温度や明るさについて詳しく解説した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。

② 多灯照明の作り方 「応用編」

便利な機能や持ち運びできる照明を取り入れることで、
シーンごとに自由な使い方ができます。
ちょっとした工夫で、日常はより快適になります。

1. 「スマート電球」で、快適に暮らす。

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近ごろ人気のスマート電球は、
多灯照明と相性のよいアイテム。

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スマホやタブレットのアプリと連動して、
自由に明るさや、色の調整ができます。

明るさや色味をシーンに合わせて変えられるのも魅力。

たとえば昼に作業する時は昼白色で、
夜は落ち着いた電球色に切り替えるなど、
暮らしのリズムに合わせて手軽に光を整えられます。

LEDとスマート電球の違いを詳しく解説した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。

2. 「ポータブル照明」で、持ち運ぶ。

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コードレスで使えるポータブル照明も、
多灯照明にぴったり。

手軽に持ち運べるので、ダイニングからリビング、
寝室まで自由に移動できます。

アウトドアやベッドサイドでも活躍し、
暮らしの幅を広げてくれる存在。

必要な場所にそっと光を添えることで、
より柔らかく心地よい空間が生まれます。

ポータブル照明のおすすめをご紹介したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。

多灯照明の実践方法をエリア別でご紹介

ここからは、「リビング」「ダイニング」「寝室」
それぞれのエリアごとに分けて
具体的な実践方法をご紹介していきます。

① 「リビング」でくつろぐ場合

家族が集まり、くつろぎの時間を過ごすリビングは、
天井から全体を照らしつつ、ソファや読書の手元など、
必要な場所に光を重ねると心地よさが広がります。

1. 「シーリングライト」で広い空間を演出する。

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リビングのベースとなる照明は、
天井に設置するシーリングライト。

「ゆったりとくつろぐ」リビングでは、
ダイニングのように手元にしっかりとした
明るさは必要ありません。

また、リビングにはダイニングテーブルのように大き
な「動線を塞ぐ」家具がないのも特徴。

動線を邪魔しないシーリングライトを使うことで、
広々とリラックスできる空間を作れます。

2. 「フロアライト」をソファーやテレビ横に置く。

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リビングにおいてフォーカルポイントとして、
見心地の主役になるのは「フロアライト」です。

目に留まりやすい位置に
シェードが素敵なフロアライトを置くことで、
リビングが素敵な空間に仕上がります。

ソファーとの高さのバランスが良いので、
気に入ったフロアライトを選ぶと良いでしょう。

3. 「テーブルライト」を置いて、読書灯に。

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読書や趣味の時間には、手元をやさしく
照らしてくれるテーブルライトが活躍します。

ソファ横のサイドテーブルや棚の上に置くだけで、
小さな灯りが空間の雰囲気を変えてくれます。

本を読むときはしっかり照らし、
くつろぐときは間接照明として使えるのも魅力です。

リビングの照明について詳しく解説したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。

② 「ダイニング」で食事を楽しむ場合

家族や友人と集まり、会話が弾むダイニング。
ここでは食卓を囲む時間を
心地よく演出する照明がポイントです。

1. 「ペンダントライト」でお部屋の主役を作る。

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ダイニングの照明といえば、
食卓の上に吊るす「ペンダントライト」。

ペンダントライトは天井から吊り下げて、
ダイニングテーブルの中央上部の
床から140cmあたりに設置するのが、一般的。

この高さに設置することで、
テーブルをちょうどよく照らしてくれるとともに、
ダイニングシーンのフォーカルポイント(注目点)
としても存在感を示してくれるからです。

ペンダントライトひとつで、
食卓の雰囲気はぐっと豊かになります。

おすすめのペンダントライトをご紹介した
こちらの記事もございますので、
お時間のある方はあわせて読んでみてください。

2. 「フロアライト」をキャビネット横に置く。

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ダイニング全体を柔らかく整えるには、
補助的な「フロアライト」が便利。

キャビネットの横や壁際に置けば、部屋の奥行きを
感じられるようになり、お気に入りのインテリアや
本をふんわり照らしてくれます。

3. 「ブラケットライト」でアクセントを作る。

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壁面に取り付ける「ブラケットライト」は、
ダイニングのちょっとしたアクセントに。

絵や植物のそばに配置すれば、
インテリアを引き立てる効果も。

小さな工夫で、
食卓まわりがぐっとおしゃれに見える灯りです。

③「寝室」でリラックスする場合

一日の終わりを過ごす寝室は、まぶしさを抑えつつ、
必要な場所だけに光を添えるのがポイントです。

1. 「フロアライト」で眩しさをカットする。

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寝室の照明は、強い光を避けるのが基本。

フロアライトを壁際に置けば、
光がやわらかく反射し、部屋全体に広がります。

仰向けで寝ても直接まぶしい光が入らないため、
リラックスして過ごせるのが魅力。

調光機能つきのタイプを選べば、
就寝前はほんのり暗めに整えることも。

2. 「テーブルライト」を置いて、読書灯に。

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ベッドサイドに置くテーブルライトは、
寝室の定番アイテム。

本を読むときはしっかり照らし、
眠る前には優しい間接照明としても活躍します。

コンパクトなサイズ感で置き場所を選ばず、
インテリアのアクセントにもなります。

読書灯の選び方とおすすめアイテムをご紹介した
こちらの記事もございますので、
お時間ある方はあわせて読んでみてください。

3. 「ブラケットライト」でホテルライクな空間に。

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壁に取り付けるブラケットライトは、
寝室をぐっと上品な印象に。

スペースを取らないため、
ベッド周りはすっきり見せたいけどおしゃれにもしたい...
そんなときにおすすめのアイテムです。

壁にひとつあかりがあるだけで、
ホテルの一室のような特別な空間を演出できます。

多灯照明が叶う
人気アイテム5選

ここからは、多灯照明におすすめな
リセノの人気アイテムをご紹介していきます。

① Re:CENO product|Lumoa

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賃貸でも使える
ポータブルブラケットライト「Lumoa」。

まず、軽さと取り付けのしやすさが魅力。
重さ約630gで、壁に引っ掛けるだけなので、
工事不要で設置できます。

充電式(USB Type-C)なので、
コンセント位置にとらわれず、
コードレスでスッキリ使えるのがポイント。

さらに、デザインもこだわって作られています。

台座は、「オーク無垢材」を削り出してつくっています。
木のぬくもりを存分に感じる味わい深いデザインです。

Lumoa がひとつあることで、
壁面に目線の高さの光が加わり、
お部屋のインテリアが簡単にワンランクアップします。

② Re:CENO product|テーブルライト SIENI

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ころんと丸みを帯びたフォルムが
可愛らしいテーブルライト「 SIENI」。

オーク無垢材の支柱と、
ジュートとコットンの混合生地を使った
布製シェードの組み合わせで、
木製家具のような温もりを感じさせます。

コードレスでバッテリー内蔵なので、
場所を選ばず好きなところへ自由に持ち運び可能。

読書灯にも、寝る前のひとときにもぴったりです。

③ Re:CENO product|シーリングライト SHIF

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紙布(しふ)の布を使った
ソケットカバーが目を引くデザインの「SHIF」。

国内の専門工場にて作られる紙布(しふ)は、
伝統的な素材である和紙の風合いはそのままに、
まるでラタンや網代のような自然素材の風合いに。

電気を消しているときには「工芸品」のような
味わいのあるソケットカバーとなり、また、
灯りをつけているときには、紙布(しふ)の
網目から光がこぼれるように光るデザインしました。

「多灯照明」として他の灯りと組み合わせることで、
リビングでのくつろぎタイムが
もっと心地よくなるアイテムです。

④ Re:CENO product|ペンダントライト LinenMix

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自然素材を大切にしたコットンリネンの
ペンダントライト「LinenMix」。

光っていない時にも、美しい質感と佇まいが絵になり、
日中も楽しめるデザインです。

また、電球の見え方にも配慮されており、
シェードカバーで眩しさを抑えてくれるので、
目にやさしい灯り。

調光・調色できるスマートLED電球も選べます。

⑤ Re:CENO product|フロアライト Oak&LinenMix

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自然の素材がそっとお部屋を柔らかくしてくれる
フロアライト「Oak&LinenMix」。

コットンリネンのやわらかなシェードと、
オーク無垢材のスタンドが、あたたかな風合いと
しっかりした佇まいを両立させています。

灯りをともすと、布を通した光が上下に広がり、
部屋に穏やかな陰影を生みます。

色は「ナチュラル」「ブラウン」「ヴィンテージレッド」
の三色展開で、どれもオークの木目を生かした仕上げ。

柔らかな風合いの自然素材がお部屋にひとつあるだけで、
リラックスできる空間に仕上がります。

多灯照明を取り入れて、
居心地のいい暮らしを送りましょう。

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それでは、おさらいです。

▼多灯照明の作り方とは?

  1. 多灯照明の作り方「基本編」
    ①1畳あたり「15~20W」で計算する。
    ②「拡散配光」と「直接配光」の違いを知る。
    ③ 光の色味は「電球色」で揃える。
  2. 多灯照明の作り方 「応用編」
    ①「スマート電球」で、快適に暮らす。
    ②「ポータブル照明」で、持ち運ぶ。

多灯照明の実践方法をエリア別でご紹介

  1. 「リビング」でくつろぐ場合
    ①「シーリングライト」で広い空間を演出する。
    ②「フロアライト」ソファーやテレビ横に置く。
    ③ 「テーブルライト」を置いて、読書灯に。
  2. 「ダイニング」で食事を楽しむ場合
    ①「ペンダントライト」でお部屋の主役を作る。
    ②「フロアライト」をキャビネット横に置く。
    ③「ブラケットライト」でアクセントを作る。
  3. 「寝室」でリラックスする場合
    ①「フロアライト」で眩しさをカットする。
    ②「テーブルライト」を置いて、読書灯に。
    ③「ブラケットライト」でホテルライクな空間に。

いかがでしたでしょうか?

照明の選び方をさらに詳しく解説したこちらの記事も
ございますので、お時間のある方はあわせて
読んでみてください。

多灯照明を上手に取り入れて、
癒されるお部屋づくりを楽しみましょう。

Styling Furniture

ポータブルブラケットライト Lumoa

¥ 14,800


テーブルライト SIENI

¥ 28,800


シーリングライト SHIF

¥ 37,800 ~


ペンダントライト LinenMix

¥ 34,800 ~


フロアライト Oak&LinenMix

¥ 64,800 ~


テーブルライト &Tradition Flowerpot VP9

¥ 39,600


ペンダントライト NELSON SAUCER BUBBLE

¥ 99,000 ~


伸長式ダイニングテーブル folk/NA

¥ 133,000


3人掛けソファー AGRA

¥ 253,000 ~


フロアライト Oak&Pleats

¥ 74,800 ~




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