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「brass pendant light」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。

こんにちは。やまもとです。

オリジナル家具シリーズ「Re:CENO product」から
新しいペンダント照明をリリースします。

美しい真鍮を贅沢に使った美しい意匠デザインに加え、
まぶしさを感じさせない特注の電球カバーを追加する
ことで「見心地」と「使い心地」を両立させました。

本日のマガジンでは、この新作ペンダント照明の企画経
緯とコンセプト設計について、丁寧に紐解いていきます。

生活の中心に「美しい真鍮」を。

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ダイニングというのは、毎日の「生活の中心」となる
場所であり、もっとも長い時間過ごす場所です。

食事をはじめとして、仕事やリビング学習をする場所
にもなりますし、カフェタイムや晩酌時間など、多く
の時間を過ごします。

ですから「見心地」と「使い心地」の両面において、
できるだけ良いインテリアを配置することで、お家
時間がより良いと実感しやすい場所でもあります。

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ペンダントライトは、ダイニングテーブルの上に設置
するものであり、お部屋の「上空間」に位置する代表
的なインテリアです。

お部屋の家具は、ソファー、ダイニングテーブル、チ
ェア、カフェテーブル、ラグマット etc...... などなど
基本的には「目線より低め」の場所にあります。

お部屋づくりの際に、みんながこだわりを持って選ぶ
ソファーやチェアは、実は、生活の中ですこしだけ目
に触れづらい場所にあります。

lys37.jpg

一方、ペンダントライトは、お家の中でも自然と目に
入りやすい「目線の高さ」にありますので、必然的に
「いつも目に入る」インテリアアイテムの代表格です。

ですから、美しいペンダントライトを取り入れること
は、実はお部屋づくりにおいてとても重要な事柄で、
他アイテムでは替えの効かない「空間の美しさの勘所」
でもあります。

その割には、以外とお部屋づくりの最後の方に、なんと
なく選ばれやすいアイテムでもあります。

brasspendant11.jpg

リセノでは、お部屋においてはただ「使いやすい」と
いったことでは人は満足せず、日々の「美しさ」が整
うことで、人は「充足感」を得ると考えています。

そういった「空間の美しさ」の観点から、この新作
ペンダント照明は企画されました。

真鍮を使った美しいペンダントライト。

点灯時の美しさはもちろんのこと、消灯している時に
も美しい存在感があり、日中のお部屋に上質な印象を
与えてくれるもの。

brasspendant07.jpg

そんなペンダントライトを作りました。

ペンダント照明は、点灯してお部屋を照らすために設置
しているものの、実は、消灯している時間こそ、お部屋
に大きな印象を与えます。

美しさの観点から、マスターピースとして長く愛される
美しい照明が出来たと思います。

届いた日から、美しい味わいを。
「古美加工」で、落ち着いた表情に。

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このペンダント照明の美しさのポイントは、真鍮に施
した「古美(ふるび)加工」にあります。

「古美加工」とは、真鍮製品に多い「鮮やかな金色」
ではなく、年月を経て、すこし黄変したような深い色
に変化させる技術のことです。

ぴかぴとかせずに、ヴィンテージのようなマットな
仕上がり。

新品でありながら、自宅に届いたその日から、長年使い
こんだような美しい趣きと、味わいをダイニングに与え
てくれます。

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北欧家具などを使ったモダンなダイニングシーンに吊る
しても、家具の凛とした美しさに対して、経年変化した
ような古びた色が映えます。

「モダン」と「古びた」という相反する要素がコントラ
ストを生み出すことで、深みが増すのです。

シンプルなダイニングシーンの良いアクセントアイテム
になってくれることでしょう。

まぶしくないから「ストレスフリー」に。
特注の電球カバーを設計しました。

brasspendant13.jpg

「古美加工を施した美しい真鍮ペンダントライト」

この美しい「見心地」の良さは、この照明の特徴では
ありますが、このペンダントライトには、もうひとつ
最大の特徴があります。

それは「特注の電球カバー」です。

brasspendant09.jpg 通常、このタイプのシェードはまぶしいのを我慢

ダイニングにペンダント照明を吊るした際に、ストレス
になるのが「まぶしい光が、直接目に入ること」です。

椅子に座って、上を見ると、電球が目に入る。

これは実際に使ってみるとお分かりいただけると思い
ますが、日々の生活の中でストレスになります。

brasspendant10.jpg 特注カバーで、やわらかな光に。

このタイプのペンダントライトは、美しさはあるもの
の、この電球が見えるストレスについては、市販され
ている製品たちでは、大抵の場合、みなさん我慢して
使っておられます。

この光のストレスが、個人的にもとても苦手なので、
「Re:CENO product」では、いままで発売した製品の
すべてにおいて、電球が見えない仕様にしてきました。

brasspendant46.jpg Re:CENO productのペンダントライトたち

これまで発売したペンダントライトは「円筒型」の
デザインであったため、電球を隠すカバーを付けやす
かったのです。

が、今回は、円筒型ではなく、シェードタイプです。

brasspendant26.jpg

ただ、それでも

「このタイプのペンダントライトは、電球が見えるのは
 仕方ないので、みなさん我慢してください。」

というわけにはいきません。

brasspendant44.jpg
紙布で作ったり、真鍮で作ったり、いろいろ苦労しました。
ですから、工場と相談し、何度も試作を繰り返して、
多くの時間と労力をこのカバーに費やしました。
(開発スタートから、またもや1年半もかかりました。)

最初は、型紙で作ったものを手作業で張り付けたり、
紙布(しふ)と呼ばれる隙間のあるシートを使ったり、
同素材の真鍮をくり抜いたり。

いろいろと試した中で、光を遮りすぎずに、電球のまぶ
しさを軽減できるように、ようやく出来上がったのが、
この特注の電球カバーです。

brasspendant03.jpg

いろいろ試した結果、最終的にはシンプルなホワイト
色のファブリックカバーに決定。

光の透過量を維持しつつ(でないと暗くなる)、余計
な影が生まれないようにするためには、シンプルな白
が最適でした。

電球のまぶしさを隠しながら、柔らかに広がりのある
光をしっかりと下まで届けてくれます。

brasspendant14.jpg

また、もうひとつの工夫が必要でした。

良い具合に光を通すような素材選びの他にも苦労した
のが「さまざまな電球の大きさ」への対応です。

電球は、実はさまざまな大きさが存在します。

同じ明るさの電球であっても、ざっと集めただけでも
こんなにも大きさに差があります。

サイズの差があることで、カバーを付けた時にカバー
の高さの調整機能がないと、電球の大きさによっては
隙間から電球が見えてしまったりします。

brasspendant42.jpg 特殊なネジ型ソケットを成形し、カバーの高さ調整できる仕様に。

もちろん、どんな電球サイズであっても隠れるように
カバーのサイズを大きくすれば、色んな電球のサイズ
に対応できるものの、そうすると美しさを損ねてしま
います。

この問題も、非常に難しいものでした。

何度も試作を繰り返す中で、新たに設計を入れたのが
「高さを変えられるソケット」を作ることです。

brasspendant01.jpg
電球の高さに合わせて、自由にカバー位置を調整できます。

このソケットを開発する事で、電球のサイズや、吊り
下げる高さ、身長差による座る高さの違いのすべてに
対処できるように、カバーの位置を自由に調整できます。

最終的には、シンプルな設計でありながら、生活の「不」
を解消することができる特注カバーができあがりました。

brasspendant22.jpg カバーの高さを自由に変えられます。

ここの開発には、とても時間がかかりましたが、最終
的には生活の不を解決できるペンダントライトが完成
しました。

「多灯照明」で、陰影のあるお部屋に。
リラックス感が高まります。

brasspendant24.jpg

さて、この新作ペンダントライトの「見心地と、使い
心地」の要点を紐解いてきました。

シンプルでありながら、工夫のつまったペンダントライ
トであることが、ご理解いただけたと思います。

このペンダントライトをお家にお迎えいただく際には、
ひとつ「使い方のコツ」があります。

それは「多灯照明」をしていただくことです。

20210604175355.jpg

多灯照明とは、ペンダントライトだけでお部屋を明るく
するのではなく、フロアライトやテーブルライトを組み
合わせて、お部屋に必要な明るさを確保することです。

リセノでは

「1畳あたり15~20W」が、適正な明るさ

としていますので、例えば20畳のお部屋であれば、

20畳 × 15~20W = 300W~400W

であり、

  • ペンダントライト 100W
  • フロアライト 100W
  • テーブルライト 100W

みたいに組み合わせて、必要な明るさを作り出すという
ことです。

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インテリアの初心者がよくやってしまうのが、この様
に、天井照明だけでお部屋を明るくしてしまうこと。

お部屋自体の明るさは、天井照明に強い光量をもつ
家電メーカーなどのものを選ぶと、1つでまかなえて
しまいます。

ただ、これだとお部屋に陰影がまったくなくなり、
「ただ明るいだけの部屋」になってしまいます。

brasspendant22.jpg
ペンダントライトのみのとき

一方、このペンダントライトは、真鍮は光を透過しない
ため、下方向に向けてのみ光が透過するため、下に向け
ては明るさがしっかりと集まります。

ただ、その分、天井が暗くなってしまうため、お部屋
全体としては、かなり暗くなってしまいます。

ゆっくり晩酌するのには良いとも言えますが、ちょっと
日々の生活ができませんね。

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フロアライトと、テーブルライトを組み合わせて

ですから、お部屋全体に明るさをしっかりと補完する
ためには、フロアライトやテーブルライトを足してあ
げましょう。

そうすることで、お部屋全体にきれいに光がまわります。

多灯照明をすると、お部屋の陰影が美しくなり、お部屋
の雰囲気はがらりと変わります。

ぜひこのペンダントライトをお選びいただく際には、
合わせて多灯照明を試していただければと思います。

絶対的におすすめです。

真鍮をうまくお部屋になじませるには、
「レピテーション」を使いましょう。

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もう1点、この真鍮ペンダントライトをお部屋にお迎え
する際のおすすめの使い方をご紹介しましょう。

それは「レピテーション」のテクニックを使うことです。

レピテーションとは「繰り返し」のこと。

お部屋にインテリアアイテムを配する際には、1つだけ
を入れるのではなく、仲間を作ってあげることで、な
じませるというテクニックです。

brasspendant39.jpg 真鍮アイテムが、ペンダントライトのみ

たとえば、こんなお部屋。

黒色でモダンな印象を持たせながらも、ナチュラルな
本棚を使って、柔らかさも感じさせるコントラストの
効いたお部屋です。

ここに真鍮ペンダントライトを入れてみましょう。

真鍮は「金色」ですから、古美加工とはいえお部屋の
中でも目立つ存在です。 1点だけに目立つ色が配色
されていると、お部屋全体の統一感を損なうことも。

ですから、そのような場合には、レピテーションの
テクニックを使って、真鍮アイテムを1つ、2つ足して
あげるのがポイントです。

brasspendant40.jpg 真鍮の時計、ライト、ケーキスタンドをレピテーション

ペンダント照明以外にも、小物や雑貨アイテムに真鍮
を足してあげることで、ペンダントライトだけが浮い
てしまうことなく、自然となじむ印象に。

  • 真鍮の時計
  • 真鍮のフロアライト
  • 真鍮のケーキスタンド

を足してあげることで、仲間ができるので、お部屋に
真鍮がなじむのです。

真鍮ペンダントライトを取り入れるのは、お部屋の中
で浮いてしまわないか心配な方は、このようにしてな
じませる方法を知っておくことで、上質なインテリア
シーンを作ることができます。

こだわりを詰め込んだ「brass pendant light」
2024年11月29日(金)より発売します。

brasspendant02.jpg

というわけで、新作のペンダント照明について、企画
経緯とコンセプト設計を書いてきました。

真鍮という「美しく、上質な素材」を使った照明で
ありながら、まぶしさなどにもしっかりと配慮する
ことで、日々快適に過ごせる工夫を入れ込んでいます。

ペンダント照明は、目線の先である「上空間」にあり、
「ダイニング」というお部屋の中心にあるため、とても
重要なインテリアアイテムです。

brasspendant36.jpg

美しい照明を選ぶことで、見心地と使い心地を兼ね備
えた素敵なお部屋にぐっと近づきます。

上質なお部屋づくりをお考えの方は、ぜひともお迎え
を検討いただければと思います。

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