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更新日 2025年05月27日(火)

不快な寝汗対策に!
快眠できる寝具の選び方を徹底解説します。

こんにちは、カメラマンの辻口です。

みなさんは「寝具選び」はこだわっていますか?

寝具の選び方は奥深いもので「分厚い」
「薄い」というだけでなく、「蒸れにくさ」
「洗いやすさ」など、実は見るべき
ポイントがたくさんあります。

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僕も睡眠にはこだわりがあり、寝具の素材を
変えたときに「こんなに変わるのか!」と驚いてから
寝具をしっかり選ぶようになりました。

特に、季節の変わり目は「気温と寝具のミスマッチ」
で「寝汗が不快」「蒸れる」「でも空調は体に悪い」と、
睡眠の問題もより繊細になってきます。

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体質や季節にあった寝具を選ぶと、睡眠の質も
グッと良くなりますので、今回は寝具の選び方や
おすすめのアイテムについてしっかり解説いたします。

寝汗対策に効果的な「選び方の3ポイント」

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睡眠でいちばん不快に感じるのは
「寝汗」ではないでしょうか?

寝汗が不快なほど出るということは、
寝具があっていないことの分かりやすい
サインでもあります。

寝汗対策になり、快適な眠りを叶える
寝具選びのポイントは、

  1. 通気性の高い素材選び
  2. 清潔さを保つ機能性選び
  3. 湿気を逃がす土台作り

の3つです。

① 通気性の高い素材選び

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寝具選びで気をつけたいポイントの
1つ目は「通気性」です。

「温度」だけでなく「湿度」が大切なことは、
蒸し暑い日本の夏を過ごされる方には
もうお馴染みの知識かと思います。

それは、寝具においても例外ではありません。

寝具内の湿度を快適に保つためには、通気性に
注目して、寝具に使われている「素材」を
選ぶことが大事です。

代表的な素材の特徴を確認していきます。

リネン

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まず寝具の素材で注目したいのは「天然素材」。

その中でも、夏の寝具として定番なのが
リネン素材です。

麻から作られたリネンは、さらりとした手触りで、
肌にまとわりつかず、爽やかな質感。

繊維の中空構造によって空気をたくさん保持するので、
吸放湿性や保温性に優れ、夏だけでなく冬でも暖かく
お使いいただける、万能な寝具素材です。

コットン

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同じく、寝具の定番である天然素材の「コットン」。

リネンと比べると、手触りは柔らくなめらか。
こちらも、吸放湿性や保温性に優れています。

「平織り」や「ガーゼ織り」など様々な製法があり、
厚みや肌触りにたくさんのバリエーションがあるので、
自分に合ったものを選びやすい素材です。

動物性繊維

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「動物性繊維」は、ウールやキャメルといった、
動物の獣毛を使った素材。

寒暖差の厳しい環境で過ごす動物たちの毛は、
保温性や調湿性が非常に高く、秋冬を暖かく
過ごすための「毛布」によく使われています。

冷え性などで、冬の睡眠で寒さを強く感じられる方は
動物性繊維の寝具を取り入れていただくと、暖かく
快適に眠ることができます。

化学繊維

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化学繊維で作られたものは、天然素材のものに
比べて吸放湿性が弱いことが多く、少し蒸れやすい
デメリットがあります。

ただ、化学繊維は価格がリーズナブルなことが多く、
アレルギー対策や洗濯のしやすさ、冷感機能といった
自然素材にはない、化学繊維ならではの機能性を
備えているものがたくさんあります。

寝具の一部に化学繊維のものを取り入れ、自然素材の
ものとあわせて使うことで、より自分の好みの
睡眠環境を作ることができます。

② 清潔さを保つ機能性選び

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寝具選びのポイント2つ目は
「清潔さを保つ機能性」です。

基本的に、自覚がなくても人は一夜に
コップ一杯ほどの汗をかいていると、
いわれています。

寝具は定期的に洗濯しないと肌触りも悪く
なりますし、衛生的にも気分的にも良くないです。

洗濯が可能か

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ですので、寝具はできるだけ
洗濯できるものを選ぶのが良いです。

洗濯ができない場合でも、洗濯ができる
寝具カバーをかける、という方法もありますので、
あわせて検討したいポイントです。

取り外しが簡単か

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寝具カバーを掛ける際は、取り外しが簡単か
どうかも確認しておきましょう。

例え洗濯が可能でも、付け外しが面倒だと
お手入れの頻度が自然と少なくなってしまうものです。

乾きやすいか

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冬場や、物干しスペースの日当たりが悪い場合は、
1日で寝具が乾かないこともあります。

そうしたお住いの方は、リネン素材や化学繊維など
乾きの早い素材選びを意識していただくと良いです。

③ 湿気を逃がす土台作り

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寝具選びも大事ですが、その土台となっている
ベッドや布団にも注意が必要です。

最初にもお話しした通り、快適な睡眠環境に
大事なのは「通気性」。

やってはいけない「土台づくりの2つのNG」を
確認しましょう。

布団やマットレスを直に敷かない

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一番危ないのは、布団やマットレスを
床へ直に敷いてしまうことです。

寝具から湿気が逃げにくくなるだけでなく、
布団やマットレスと床の間に湿気がたまり、
ひどい場合は寝具や床がカビてしまうことも。

理想的なのはスノコのついたベッドを
使用することですが、ベッドが置けない場合は
布団やマットレスの間にスノコを入れて、
空気の通り道を作るよう気をつけましょう。

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また、ベッドを使っている場合でも、布団や
マットレスは定期的に風通りの良いところで
乾燥させるのが良いです。

詳しくは、こちらの動画でも解説していますので、
ぜひご覧くださいね。

寝具と壁の間は「10cm」空ける

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床へ直に敷かないのと同じ理由で、
ベッドや布団は壁から10cmほど
離すのがおすすめです。

壁と離れていることで、空気の通り道が
左右で繋がり、より湿気が
籠りにくくなります。

寝汗に効果的な寝具、おすすめ6選

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さて、ここからは寝汗を抑えるのに効果のある
寝具のカテゴリと、それぞれの
おすすめアイテムをご紹介します。

寝具の中でも優先的に見直したいのは、

  1. 寝具カバー
  2. 敷きパッド
  3. ブランケット・ガーゼケット

の3つです。

① 寝具カバー

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寝汗対策でまず注目したいのは
「寝具カバー」です。

寝具カバーは、主に「枕」「掛布団」
「マットレス / 敷布団」に掛けるカバー。

洗濯できないことの多い枕や羽毛布団、
マットレスを汚れから守り、洗濯できるものを選べば
寝具の清潔を保ちやすくなります。

また、素材や肌触りの種類が豊富で、自分の
体質にあったものを、季節にあわせてこまめに
変えられるので、はじめに見直したい寝具です。

掛け布団カバー fog linen work

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寝具カバーでおすすめなアイテムの1つ目は
「fog linen work」の寝具カバーです。

リトアニアの上質なリネンを100%使用した
贅沢な寝具カバーで、風合いの美しさも
感じられます。

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さらさらとシャリ感のある肌触りで、最初はパリッと
していますが、使い込んでいくうちに柔らかく変化。

リネンは乾きが早く、洗濯も可能なので、頻繁に
お手入れしても苦になりにくいんです。

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軽やかさの強い寝具カバーなので、夏の寝汗に
悩まされている方に特に向いています。

掛け布団カバー リネンミックス one-wash

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寝具カバーでおすすめなアイテムの2つ目は
「リネンミックス one-wash」です。

やわらかい肌触りと保温性に優れた「コットン」と
シャリ感があって通気性に優れた「リネン」の
良いところをかけ合わせた寝具カバー。

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「寝汗対策はしたいけれど、柔らかい
質感の寝具を使いたい」という方に
ぴったりです。

洗濯可能で、簡易なボタン式なので、着脱が
簡単なのも嬉しいポイント。

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リネン100%のものに比べて価格も抑えられており、
一年中活躍してくれる寝具カバーなので、カバー選びに
迷われている方におすすめなアイテムです。

② 敷きパッド

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次に寝汗対策でおすすめしたいのが
「敷きパッド」です。

敷きパッドは、マットレスの上に被せる寝具。

寝具カバーだけでは防ぎ切れないマットレスへの
寝汗の染み込みを防いだり、寝具カバーよりも
更に着脱が簡単なので、より寝床を清潔に
保つことができます。

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また、寝具カバーには無い機能を備えたものが多く、
今よりも寝心地を改善したい、という方に
試していただきたい寝具です。

敷きパッド さらコット

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肌に触れる表地が、天然素材のコットン100%で
作られた「敷きパッド さらコット」。

さらコットは夏の睡眠を徹底的に考えたアイテムで、
天然素材にしては珍しく「冷感機能」を
備えた敷きパッドです。

化学繊維の冷感敷きパッドに比べて、
冷え感を抑えた自然な冷たさや、コットンの
やわらかな質感が特徴。

自然素材にはこだわりがあるけれど、夏の睡眠を
もっと快適なものにしたい、と考えている方にも
無理なく取り入れていただけます。

それだけでなく、裏地はメッシュになっているので、
コットンが持つ吸放湿性とあいまって、
しっかりと湿気を逃がしてくれます。

洗える 強冷感 リバーシブル 敷きパッド reve

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ふつうの冷感機能で満足できないという方には、
「強冷感機能」を備えた化学繊維素材の
「reve(レヴェ)」がおすすめです。

その名の通り、触れるとしっかりとした冷たさを
感じるのが特徴で、暑がりな方には
とても嬉しい機能が備わった敷きパッドです。

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冷感を示す「Q-MAX」という値は、
自然素材の約2倍。化学繊維だからこそ
叶えられる特徴を持っています。

薬剤のコーティングによって冷感機能を持たせている
敷きパッドもありますが、reveは繊維そのものが
冷たく感じるので、洗濯をしても効果が落ちません。

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空調が苦手だったり、電気代を少しでも
節約したい方に試していただきたいアイテムです。

洗える メリノウール 敷き毛布 LOOM&SPOOL SERENE

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reveとは反対に、寒さがこたえる冬場に使いたい
動物繊維のウールを使った「メリノウール敷き毛布」。

長くて肌触りの良い毛足と、ウールの高い
遮熱性と保温性で、底冷えするような寒い夜でも、
ぽかぽかと暖かく眠れます。

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暖かいと寝汗の量も増えてしまいますが、
ウールは調質性にも優れた素材。汗を吸って
発散してくれるので、さらりとした寝心地が
長く続きます。

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メリノウール毛布の最大の特徴は洗えること。
天然の動物性繊維は洗えないものが大半ですが、
メリノウール敷き毛布は、ご自宅の洗濯機で
洗っていただくことが可能です。

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少し価格のするアイテムですが、すべての機能性に
優れた、冬の睡眠を快適にしてくれるアイテムです。

③ ブランケット・ガーゼケット

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暑さが強くなってくる真夏には、例え夏用のものでも
「掛布団」を使っていると、分厚く感じられる方も
多いのではないでしょうか。

そんな方におすすめしたいのが、薄手でさらりと
掛けられるブランケットやガーゼケット。

羽毛の布団だと洗えないことも多いので、
衛生的な面でも、夏には肌掛けを薄手のものを
別に用意しておくのがおすすめです。

リネンブランケット USVA

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ウォッシュドリネン100%で作られた
ブランケットの「USVA(ウスヴァ)」。

寝具カバーでも優秀なリネン素材ですが、
薄手のブランケットでも、さわやかな手触りや
乾きやすい特性が相性ぴったり。

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また、使い始めはパリッとしたリネンですが、
USVAは洗いをかけたウォッシュドリネンで、
最初から柔らかな質感が特徴です。

暑い夏には、空調は抑えめにして、さらりと
USVAを羽織ると気持ちよく眠ることができます。

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USVAは、フィンランドの老舗ブランド
「LAPUAN KANKURIT(ラプアンカンクリ)」が
手掛けており、品質やデザインも高い水準。

最初の一枚は間違いのないものを、という方に
ぜひお選びいただきたいアイテムです。

cocomani 8重ガーゼケット torotoro

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オーガニックコットンを贅沢に使った
「cocomani 8重ガーゼケット torotoro(トロトロ)」。

「ガーゼ」は、荒く・緩く織られた生地のことで、
通気性や肌あたりの優しさを
高めることができる製法です。

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そのガーゼを8重に重ねることで、通気性や
肌あたりを保ったまま、保温性やボリューム感を
持たせたのがtorotoro。

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素材と織り方を工夫することで、夏に嬉しい機能性を
すべて高めながら、とろけるような肌触りを実現した
こだわりの1枚です。

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肌触りの柔らかいものや、薄すぎず、初夏から
秋口まで使えるような保温性のものをお探しの方に
ぴったりのガーゼケットです。

寝汗対策になる寝具を知って、睡眠環境を整えよう。

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いかがだったでしょうか。

寝汗対策になる寝具の選び方をまとめますと、

  1. 通気性の高い素材選び
  2. 清潔さを保つ機能性選び
  3. 湿気を逃がす土台作り

の3つがポイントです。

また、寝汗対策として取り入れた寝具は、

  1. 寝具カバー
  2. 敷きパッド
  3. ブランケット・ガーゼケット

の3つです。

ちなみに、リセノではアイテムを実際に愛用している
スタッフが、リアルなレビューをお届け
していますので、よければそちらも御覧ください。

眠りのかたちは人それぞれですので、自分の体質や
季節にあったものをしっかり選び、快適な睡眠で
健やかに暮らせると良いですね。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

Styling Furniture

寝具カバーセット fog linen work

¥ 45,320 ~


寝具カバーセット Fine linen one-wash

¥ 23,210 ~


洗える 強冷感 リバーシブル 敷きパッド reve

¥ 5,480 ~


洗える メリノウール 敷き毛布 LOOM&SPOOL SERENE

¥ 40,260


リネンブランケット USVA

¥ 29,700


cocomani 8重ガーゼケット torotoro

¥ 9,920 ~


ウールブランケット Silkeborg ダナーヤ グースアイズ ホワイト

¥ 25,300


寝具カバーセット Plain knit

¥ 10,010 ~


敷きパッド Plain Knit

¥ 4,950 ~


リネン&コットンブランケット elvang Dahlia

¥ 21,780



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