板目?柾目?節あり?
家具選びは<木目>にも注目しよう!
こんにちは。ヤマモトです。
みなさんは、家具を選ぶときに、デザインのどこに
注目されますか?
サイズやフォルムやカラーは、家具デザインの重要
なポイントですが、僕たちが家具を選んだり、
デザインをする際に、気を付けるポイントが、もう1つあります。
それが、今回ご紹介する<木目(もくめ)>です。
家具は、同じフォルムやカラーでも、木目が異なる
と、印象が大きく変わります。
今日は、この木目について学んでいきましょう。
木目は、家具の基礎模様。
板目と柾目を知りましょう。
木目には大きく分けて、板目(いため)と、柾目(まさめ)があります。
専門的には、杢目(もくめ)もありますが、今回は
分かりやすくするために割愛します。
家具に使われる木材は、もともと1本の丸太です。
丸太をカットして、長方形の板として製材し、
それを組み合わせて、家具は作られています。
このカットの時に中央近くを切ると、柾目に。
外に近いあたりを切ると、板目になります。
切り株をイメージしてもらうと分かりやすいですが
丸太には、バームクーヘンの様に年輪があり、
それをカットすると、まっすぐに木の模様がでる
箇所と、タケノコのように模様がでる箇所があるんですね。
板目を使用した家具デザイン
板目は、年輪が平行ではなく山のカタチだったり、
たけのこ形の木目です。
木の年輪を感じるその模様は、家具に強い印象を与えます。
画像:KEY DINING TABLE(京都店・東京店で販売可)
テーブルなどの広い"面"によく使われ、上のテーブル
の様に、まさに「木の家具」という印象になります。
板目の模様を活かした家具は、柔らかくも、
力強い印象を感じる家具と言えるでしょう。
柾目を使用した家具デザイン
板目とは逆に、丸太の中心付近を製材した時に
現れる、年輪が平行な木目を柾目と言います。
まっすぐな模様なので、すっきりとした印象を家具に与えてくれます。
板目の模様と違って、すっきりとした印象ですね。
この様に同じようなナチュラルデザインのテーブル
を例にとっても、印象は大きく異なりますね。
板目と柾目の家具は、どちらが良い・悪いはありません。
どちらが良いかは、お好みで選んでOKです。
節(ふし)は、家具のアクセント。
節のあり・なしを知りましょう。
また、木材には、節(ふし)があるものがあります。
節とは、木材の幹が太くなる過程の中で、
枝が木に包み込まれてできるものです。
節は、木材の中でもそこだけ色が黒く濃く、
昔は、節がある木材は不良として、見える部分には
使われませんでした。
日本では、節がない家具=良い家具とされてきたんですね。
それが、大阪の家具屋:truckさんが、あえて節を
残した家具を発表したことをきっかけに、今では、
節ありの家具が持つ、本来の"木"を感じられる良さ
が見直され、他のブランドからも、多く発売される様になりました。
以前の記事でも登場した、僕の自宅のテーブルも
節ありで、メンズライクな無骨なテイストが気に入っています。
とっても簡単♪蜜蝋ワックスで、オイルフィニッシュ家具をメンテナンスしよう。
この"節"も、柾目・板目といった木目と並んで、
家具のデザインのひとつと言えます。
木目や節にも注目して、お気に入りの家具を選びましょう!
この様に、例えば、同じフォルム、同じ素材を使用
した家具でも、木目や節の有無が異なると、大きく印象が変わります。
近日発売予定の「NOANA リビングテーブル」も
最初は板目で製作しましたが、すっきりと北欧な
デザインシリーズとしては、印象が強すぎたので
柾目にて製作し直し、印象をすっきりとしました。
ちなみに同じ理由で、「NOANAソファー」にも、
柾目を多く使用しています。
家具を選ぶ際には、フォルムやカラー以外にも、
ぜひとも木目や節にも注目してみてください。
もっと家具選びが奥深く、楽しくなりますよ!
ぜひ、いろんな家具の知識を知って、より長く
愛せる、お気に入りの家具を選びましょう!
では。