誰でも簡単! フォトフレームを使った「押し花アート」の作り方
こんにちは。編集部の武尾です。
庭やベランダ、公園に咲いているお花や、
お花屋さんで出合った小さなブーケ。
そのまま飾っておくのも良いですが、
子どもの頃のように押し花にして楽しみませんか?
お花の美しさは一瞬ですが、押し花にすることで、
長く大切に残しておくことができます。
せっかく作った押し花は、フレームに入れて
飾っておくことで、お部屋を彩る小さなアートに。
今回は、お家にあるものだけでできる
押し花の基本の作り方と、フォトフレームを使った
「押し花アート」の作り方をご紹介します。
誰でも簡単に作れて、インテリアとしても素敵なので
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
押し花を作る前に! 知っておきたい基本知識
好きなお花を押し花にしてみたいけど、
あまり作ったことがないから自信がない...という方へ。
まずは、押し花を作る前にチェックしておきたい
基本のポイントをご紹介します。
押し花にするお花の選び方は?
押し花を作る上で、まず重要になるのがお花選び。
誰でも簡単に作れる押し花ですが、
実は、押し花に適したお花と、
そうではないお花があるんです。
押し花に向いているお花の特徴と
おすすめのお花は、以下の通り。
▼押し花に向いているお花の特徴
・花びらが薄く、茎が細いもの
・水分が少ないもの
・サイズが大きすぎないもの
▼押し花におすすめのお花
ビオラ、カスミソウ、ミモザ、コスモス、アジサイ
クローバー、タンポポ、サクラ、ハーブ類、ユーカリ
子どもの頃、散歩中に摘んだ野花で
押し花を作った経験はありませんか?
クローバーやタンポポなど、
公園や道端に咲いているお花は
薄くて水分が少ないものが多いので、
押し花にぴったりなんです◎
押し花にするタイミングは?
押し花にするのにベストなタイミングは
ずばり一番きれいに咲いているときです。
美しく咲いているお花を押してしまうのは
少しもったいない気もするかもしれませんが
押し花の仕上がりに影響するため、
咲いたばかりの新鮮なお花を選びましょう。
必要な下準備は?
摘み取った後は、時間を置かずに押し花にしましょう。
押す前の下準備のポイントは、以下の通り。
▼お花だけを押す場合
・お花の根本ギリギリで切る
(凸凹がなくなり、押しやすくなるため)
▼茎や葉っぱも一緒に押す場合
・茎の厚みのある部分はカッターで削ぐ
・葉の枚数は少なめになるように切り落とす
お家にあるもので簡単! 押し花の作り方
ここからは、身近にあるもので簡単にできる
押し花の作り方を3パターンご紹介します。
① 雑誌や本に挟んで置いておく方法
最も手軽なのは、本の間に挟む昔ながらの作り方。
乾燥するまで3〜7日ほどかかりますが、
一番簡単で、美しく仕上がる方法です。
準備するもの
- 挟むための本
- 重しとなる本
- ティッシュ
- 新聞紙
4つの手順
1. 開いた本の上に、新聞紙とティッシュを敷いて
カットしたお花を並べます。
上からティッシュをもう一枚重ねたら、
新聞紙の間に挟み、上からぎゅっと押さえます。
挟むときのポイントは、完成形を
イメージしながら、形を整えること。
押し花になってからは、形が変えられないので
花びらや葉っぱがシワにならないように
しっかりと伸ばしてから押しましょう。
2. 手で押さえたあとは、本の間に挟んで、
さらに上から重しを乗せます。
このとき、中のお花がずれないように要注意。
3. 3〜7日間ほど、そのまま置いておきます。
水分量が多いお花の場合は、2日ほど経った時に
一度、中の新聞紙を交換しましょう。
4. お花が十分に乾燥したら、完成です。
完成までの期間は植物によって異なるので、
お花の様子を見ながら判断してください。
② アイロンを使って、時短で作る方法
アイロンを使用すると、短時間で仕上げることができ、
ハンドメイドをする方などにも人気の方法です。
準備するもの
- アイロン
- クッキングシート
- 新聞紙
2つの手順
1. アイロン台の上に、新聞紙と
クッキングシートを敷いて、お花を並べます。
2. 低温に熱したアイロンを、30秒ほどあてます。
アイロンを外して少し冷ましたら、
中の様子を見ながら2〜3回ほど繰り返し、
全体がピンとなったら、完成です。
水分が残っている場合は、常温で
少しの間、乾かしておきましょう。
やりすぎると焦げてしまうので、注意が必要です。
中が見えなくて、やりにくい場合には
クッキングシートの上から
直接アイロンをかけても◎
お花の様子が確認しやすいので、
慣れない方にはおすすめです。
③ 電子レンジを使って、1度にたくさん作る方法
電子レンジを使う方法は、たくさんの押し花を
短時間で作りたい! という方におすすめです。
準備するもの
- 電子レンジに入る大きさに
カットしたダンボール2枚 - クッキングシート
- 輪ゴム
3つの手順
1. 片方のダンボールの上にクッキングシートを敷き、
お花同士が重ならないようにして並べます。
2. お花の上に、もう1枚のクッキングシートと
ダンボールを重ねたら、動かないように
輪ゴムでしっかりと固定します。
3. 600Wの電子レンジで、50秒ほど温めます。
全体がピンとなったら、クッキングシートの
上でしばらく乾燥させて、完成です。
このとき、加熱しすぎると
焦げてしまうこともあるので要注意。
心配な場合は、途中で一度取り出して、
様子を見ながら少しずつ温めましょう。
フォトフレームを使った「押し花アート」の作り方
ここからは、フォトフレームを使った
押し花アートを作る方法を解説していきます。
今回は、当店で取り扱いのある
3種類のフォトフレームを使って、
実際に押し花アートを作ってみました。
その様子とともにお届けします。
用意するもの
- フォトフレーム
- 押し花
- 台紙となる紙
- 両面テープ
- ハサミ
- 標本風のラベル
手順
1. フレームとお花を選ぶ。
まずは、フレームを用意しましょう。
デザインやサイズは、飾りたいお花や
お部屋の雰囲気に合わせて選ぶと◎
今回使用したのは、
壁掛けタイプの木製フレーム(A4サイズ)と
スタンドタイプのフレーム(L判、2L判)の3つ。
▼使用アイテム
・フォトフレーム チークウッド(A4判)
・フォトフレーム フローター(L判、2L判)
本記事の後半では、押し花アートにおすすめの
フレームをご紹介しているので、ぜひご参考ください。
フレームに合わせて、押し花を選びます。
あらかじめ作っておいた押し花から選ぶのも
いいですが、押す前に一度フレームと合わせてみて
色味や形のバランスを見てから押し花にすると、
より美しく仕上がります。
2. フレームのサイズに合わせて台紙を切る。
押し花の下に敷く台紙をカットします。
真っ白の紙でも作ることができますが、
生成り色の紙や、クラフト紙など
少し表情がある紙を選ぶと、味わい深い雰囲気に。
3. アンティーク風の標本ラベルを作る。
次に、標本風のラベルを作ります。
今回はPCで作りましたが、手書きでもOK。
お花の名前や、収集した場所、
押し花にした日付などを書いておくと
思い出を振り返ることができます。
ラベルが完成したら、コーヒーで色をつけましょう。
上が染める前、下がコーヒーで染めた後の状態です。
これだけで、アンティーク風のラベルができました。
4. 台紙の上に並べる。
台紙の上に押し花を並べていきます。
ポイントは、咲いているように並べること。
葉っぱやグリーンなど重みのあるものは下の方に、
お花は上の方に置くと、バランスが取りやすいです。
右下には、先ほど作った標本風のラベルを置きます。
お花やラベルは、ガラスで挟むだけで
ある程度固定されてくれますが、
ずり落ちてしまう場合は
両面テープで固定しましょう。
押し花は軽いので、目立たない場所に
1箇所止めておくだけで、十分固定できます。
5. フレームの中にセットして、完成!
最後に、フレームの中にセットして、完成です。
まるでアンティークの植物標本のような押し花アート。
玄関や洗面所、廊下など、ちょっとしたスペースの
壁にかけたり、棚の上にポンっと置いておくと
お部屋のアクセントとして活躍してくれます。
「押し花アート」におすすめのフォトフレーム4選
ここからは、今回使用したアイテムも含めて、
「押し花アート」を作るのにぴったりな
フォトフレームを4つご紹介します。
木の温もりを感じる「チークウッド」
質の良い北欧ヴィンテージ家具などによく使われる
「チーク材」を贅沢に使用したフォトフレームです。
押し花を入れて飾ると、まるで蚤の市で出合う
アンティークの植物標本のような雰囲気に。
フレーム部分には、傾斜のついた奥行きがあることで
立体感が生まれ、中の押し花を引き立ててくれます。
アンティークのような佇まいの「フローター」
アンティーク風の華奢なフレームに、
クリアなガラスが映える「フローター」。
背面が透けて見えることで、
抜け感が生まれ、押し花やポストカードが
浮かび上がるように空間に映えます。
こちらのフォトフレームは、2枚のガラスの間に、
中身を挟み込む形で飾れるようになっています。
飾った時の様子を確認しながらセットできるので
押し花を飾りやすいのもうれしいポイント。
フレームより少し小さめの台紙を入れると、
余白を活かした飾り方ができます。
太めの額縁が存在感を放つ「ウッド&ボーン」
木材や、破棄されてしまう水牛の骨を使用して
1つずつ手作業で作られているフォトフレームです。
自然素材を生かした力強いデザインは、
空間に味わい深さをプラス。
不規則な荒々しい木目の額縁は、重厚感があり
中の押し花を絵画のように引き立ててくれます。
クリアなガラスが押し花を引き立てる「MOEBE」
北欧デンマークのプロダクトブランド
「MOEBE(ムーベ)」のアートフレーム。
クリアな背板が特徴的なデザインは、
中のアートや押し花に視線を引き付け、
美しく際立たせてくれます。
薄い花びらは光を透過して、影さえも作品の一部に。
MOEBEは、透明な2枚のアクリル板で中身を挟み、
周囲をフレームとゴムで囲むというシンプルな構造。
それにより、まるで透明なキャンパスに
浮かび上がるかのように押し花を飾ることができます。
簡単に作れる「押し花アート」で、お部屋に彩りを。
今回は、押し花の基本の作り方と、
フォトフレームに入れて
お部屋に飾る方法をご紹介しました。
いくつかのポイントを押さえるだけで、
誰でも簡単に作れる「押し花アート」。
作る過程も楽しいですし、
出来あがった作品は、インテリアとして
お部屋に彩りをプラスしてくれます。
また、押し花にして飾る他にも、
お花の楽しみ方はたくさん。
以下のマガジンでは、お花の飾り方や
ハンドメイドのアイデアをご紹介しているので、
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。
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