【シンプルを極めるレシピ】徹底的にチキンソテー
こんにちは。料理家の松山たけしです。
チキンソテーのレシピは、
「鶏もも肉に塩を振って、フライパンで焼く」
という、一行で片付きます。
ですが、このレシピをしっかりと丁寧に仕上げると、
焼いただけでも、メイン料理となるような
チキンソテーに仕上がります。
いろんな味付けやソースのレシピを覚えるより
ちゃんとした焼き方を知った方が、
格段に美味しくなるはずです。
チキンソテーのポイントは3つあります。
- 下処理
- 塩加減
- 火入れ
チキンソテーを美味しく作る
3つのポイントを詳しく解説します。
まずは、下処理。
鶏モモ肉についている余分な皮、
脂肪は取り除きましょう。
これをすることで、味がすっきりします。
あと、身が厚いところは少し切り込みを入れて、
身の厚さをフラットにしてください。
こうすることで、火の入り方が均等になります。
次に、塩。
よくあるチキンソテーのレシピを見ると、
塩は適量とか、少し強めに塩をふるとか、
曖昧模糊としていますが、塩しかしないので、
塩の量はかなり重要なはずです。
チキンソテーに最適な塩は、鶏肉に対して1%。
覚えておいてください。
最後に、火入れ。
皮面を下にして、弱火で焼きます。
チキンソテーの皮は カリカリにしたいですよね?
そもそも、どうして皮がカリカリに
なるかと言うと、熱で脂分が溶け出すから。
強火でガツっと焼けばカリッと
いきそうなものですが、それだと
皮の表面、皮の皮、しか焼けてない
状態になり、焦げてるのにブヨブヨ
みたいなことになります。
皮はある程度弱火でじっくり焼いて、
脂がじんわり抜けていくのを待ちましょう。
皮面から焼くと更にいいこともあって
肉に直接火が当たることがないので、
しっとりと仕上がります。
皮がクッションになるんですね。
身の方から焼いてしまうと、硬くなって
しまうので、皮面だけでほぼ火を入れて、
身の方は予熱くらいで十分です。
では、作ってみましょう。
ここまで考えることができたら、
カリカリでジューシーなそれだけで
美味しいチキンソテーに仕上がってるはず。
季節の野菜を同じフライパンで焼いて、
一緒に盛り付ければ、
ビストロランチの様な一皿が完成です。
では、さっそく作っていきましょう。
材料 2人分
- 鶏もも肉 2枚
- 塩 処理をした鶏肉に対して1%
作り方
1.鶏もも肉の余分な皮、脂肪分を取り除き、
身の厚さを均等にする。
▲鶏もも肉の余分な皮、脂肪分を取り除くことで、味がすっきりします。
▲身が厚いところは少し切り込みを入れて、身の厚さをフラットに。
2.1%の塩を振って、15分置く。
水気をペーパーで拭き取る。
3.フライパンに油をひいて、皮面を下にし、
弱火で15分くらいじっくり焼いていく。
(テフロンのフライパンの場合は、
油をひかなくても大丈夫です。)
▲お箸やヘラなどで少し押さえながら皮が鍋肌に当たるように。
4.7割くらい火が入ってきたら、
身の方を触ってみます。
冷たくなかったらもうほとんどOKです。
火を止めてから、ひっくり返して1分ほど
置いておいてください。
5.チキンソテーを取り出したら、
同じフライパンで季節野菜を焼いていきます。
インゲン、茹でた新じゃがいもなど
お好みの野菜を軽くソテー。
お皿に盛り付けたら、たっぷりのパセリ、
レモン、コショウなどでシンプルにどうぞ。
シンプルなレシピだからこそ、
「塩加減」はきっちりと。
それだけで、メインにもなる
チキンソテーの完成です。
お好みの春野菜を合わせて、
今週末のランチにいかがでしょうか。
次回は、シンプルなトマトパスタ
「ポモドーロ」を予定しています。
それでは、また。