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【ほんとうの、美味しいって?】おもてなしの、ひと皿。
海老のアヒージョ

海老のアヒージョって美味しくて
大好きなんですけど、お店で頼む時は悩みます。

どっちかなって。

パーティーメニューの定番になりつつあるアヒージョ。

手軽だし、美味しいし、オイルに染み込ませた
パンは止まらないし、かなり優秀です。

ただ、なんでもかんでも、ニンニクオイルに
入れればいいって訳ではなくて、
シンプルな料理ゆえ素材の美味しさは重要です。

たまにお店とかでも、冷凍のむき海老を使った
アヒージョが出てくることがあるんですが、
これが正直苦手。

基本的に、冷凍むき海老というのは、
保水剤ってものが入っているんです。

この保水剤が入ってないと解凍したときに、
水が抜けすぎて、相当ちっちゃくなっちゃう
みたいなので、必要ではあるみたいです。

ただ、これが入りすぎていると、プリプリ以上の食感。
謎のブリブリ感のあるエビになってしまうんですね。

これがどーも美味しくない。
保水剤(通称プリプリ剤)でコーティング
されているからか、なかなか味も入っていかないし、
エビの風味もよくわかりません。

DSCF9658.jpg

美味しいアヒージョは、殻が大切。

DSCF9614.jpg

別に、高いエビを買えと言っている訳ではありません。

ただ、思っているよりもたくさん、
いろんな海老にプリプリ剤は使われています。

脱プリプリ剤の海老を探すのはなかなか難しいん
ですが、スーパーに行ったら大体売っている
「殻付きのブラックタイガー」。

これには入っていません。
これを買いましょう。

そもそも、甲殻類は殻が大事で、油で炒めると
とんでもなく食欲をそそる香りが広がります。

だから殻付きのまま、ニンニクオイルに入れて
アヒージョを作るのが一番美味しい。

オイルにもエビの風味が移り、
これが味的には最良です。

では、作ってみましょう。

DSCF9652-2.jpg

これはみんなで食べるパーティーメニュー。

少し考えればわかりますが、非常に食べにくいです。

熱々のオイルで煮たエビを、殻を剥きながら食べる。

手はベタベタです。

なので、ここで一工夫。
美味しさを減らさないように、
愛を持って食べやすく再構成。

まず下処理の段階でエビの殻を剥き、
オイルで殻だけ弱火にかけ、
殻の香りを移して行きます。

そしたら殻を取り出して、
良い香りのエビオイルになったところで、
普通に海老のアヒージョを作ります。

完璧です。
海老自体も美味しいし、オイルの風味も段違い。

食材の特徴や、良いところは何処か考える。
どういう風に食べてもらいたいかを考える。

そうすると、料理は美味しくなるし、
作るのも楽しくなる気がします。

材料(4人分)

DSCF9610.jpg

  • ブラックタイガー   8尾
  • ニンニク       1片
  • 唐辛子        1/2本
  • 塩          適量
  • オリーブオイル     150cc
  • パプリカパウダー   適量
  • イタリアンパセリ   適量

作り方

DSCF9614.jpg

1.海老はよく洗って、殻をむき、背腸を取り
  どちらもキッチンペーパーなどで水気をよく拭く。
  海老には少し塩を振る。

DSCF9623.jpg

2.耐熱容器に、オリーブオイルと
  海老の殻をいれ、弱火にかける。

3.色が変わり、しゅわしゅわしてきたら、
  火を止め海老の殻を取り出す。

DSCF9630.jpg

4.オイルが冷めたら、ニンニクをいれて、
  弱火にかけシュワシュワしてきたら、
  唐辛子、海老をいれ、強火にかける。

  熱々のまま入れるとニンニクが焦げやすく、
  香りが出ないので、一度冷ましてから入れます。

DSCF9635.jpg

5.一度ぐつぐつしてきたら火を止め、
  刻んだイタリアンパセリ、パプリカを振りかける。

  海老は予熱でも火が入っていくので、
  火の入れすぎに注意してください。

DSCF9650.jpg

パプリカパウダーで、香りが更に重層的に。

最後に、イタリアンパセリで、キリッと。

DSCF9665.jpg

海老の風味がしっかりと入った
アヒージョは、満足感のあるひと皿に。

美味しいバケットを合わせて、
オイルをたっぷりと沁み込ませて
食べてくださいね。

それでは、また。

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