【シンプルを極めるレシピ】豚バラとキャベツのせいろ蒸し
こんにちは。料理家の松山たけしです。
「ステンレスの蒸し器」と「せいろ」の違いって
何なのでしょう?
「なんとなく、香りが違う」ということは
想像できます。いい香りがしそうですよね。
ふわっと立ち昇る湯気に、食材の香りとともに
ほんのり漂う木の香り。
「食欲をそそる」というだけではない、
癒し効果を発揮してくれます。
今回はせいろを使ったおもてなし料理
豚バラとキャベツのせいろ蒸しの
レシピをご紹介します。
香り豊かで丈夫な「ひのき」のせいろ
せいろと言っても、実は種類が色々とあって。
基本的には、杉、竹、檜(ひのき)の
3つの素材があり、それぞれに特徴があります。
杉は、比較的安価でほんのり木の香り。
竹は、あまり香りがしないので、
料理に香りを付けたくない時には最適。
そして、今回使っている「ひのき」のせいろ。
こちらは杉とはまた違う、贅沢な香りが広がります。
いわゆる「ひのきの香り」の
癒し効果が、そのまま食卓に。
せいろで蒸すだけで、リラックスさせてくれる
アロマテラピーフードの完成です。
そんな料理はなかなかないですよね。
他のせいろより少し値が張りますが、
その分頑丈で、長時間の蒸し料理にも耐えられる。
またステンレスの蒸し器と違い、蒸した時に
蓋についた水滴がポタポタ落ちてこない
というメリットもあります。
では、作ってみましょう。
そんな香りのいいひのきのせいろを使って、
まずはキャベツを蒸してみてください。
おすすめは千切りにしたキャベツなんですが、
5分ほど蒸すだけで、驚くほど甘くなり、
キャベツ1個くらいスルスル食べられます。
これだけで、もう十分に美味しんですが、
さすがに慈悲深すぎるので、
豚バラスライスを上にのっけましょう。
千切りキャベツと豚バラを一緒に蒸すと
味のバランスがいいのはもちろん、
どちらも火入れの具合がちょうど良くなるという
奇跡的な組み合わせ。
あまりにも簡単ですが、
檜の香りが合わさり、見た目も華やか。
おもてなし料理としても最適な一品です。
材料(4人分、調理時間15分)
- キャベツ 1/2個
- 豚バラスライス 約200g
- 塩 2つまみ
- 酒 大さじ2
- 太白ごま油(サラダ油でも可) 大さじ1
- 刻みネギ 適量
作り方
1. キャベツは2mm幅くらいの千切りにする。
2. せいろにクッキングシートを敷き、
その上にキャベツをたっぷりとのせる。
3. 豚バラ肉を重ならないように並べ、2つまみの
塩を全体に振り、酒、太白ごま油を回しかける。
4. 蓋をして、5分ほど強火にかけ、蒸す。
5. 豚バラに火が入り、キャベツが少ししんなりしたら
刻みネギを散らして、完成。
お好みで、お酢、醤油、レモン
柚子胡椒などをつけると、さらに美味しくなります。
豚バラでキャベツを巻くように食べるのも粋。
ぜひ作ってみてくださいね。
なお、今回使用した「ひのき中華せいろ」は
下記よりご確認いただけます。
ひのき中華せいろ