【シンプルを極めるレシピ】
炒め物の定番! 回鍋肉(ホイコーロー)
こんにちは。料理家の松山たけしです。
今回作るのは、お家で作る中華の定番ともいえる
回鍋肉(ホイコーロー)。
炒め物を美味しく仕上げるコツも解説します。
▼使用した器
HASAMI PORCELAIN プレート(クリア/25.5cm)
回鍋肉を美味しく仕上げる4つのポイント
回鍋肉(ホイコーロー)。
「豚肉とキャベツの中華味噌炒め」
という認識で間違いはないんですが...
あまり知られていませんが、「回鍋」とは
一度調理した食材を再び鍋に戻して調理する
という意味なんです。
フライパンで全ての具材を炒めて、
調味料を入れて完成! いう作り方でもいいんですが
実際は、色々と準備が大切になります。
① 豚肉は、塊で茹でた後に薄く切る
僕が回鍋肉を作る上で、一番大事にしている事は
「塊の豚バラ肉を茹でて、薄く切る」ということ。
これがかなり大事。
薄切りの肉を直接炒めると
少しザラザラとした食感になるのに対して、
塊で茹でた肉は脂がよく馴染んで、
すべすべとした舌触りになります。モチモチ食感。
ちょっとした違いと思われるかもしれませんが、
これをやるとやらないで、大きく味が変わってきます。
② 野菜は、別々に炒める
そして、炒め方。
炒め物の一番の問題点は、野菜から水分が出て
水っぽくなってしまうこと。
中華料理店のあの大火力でなければ、
うまく出来ないんじゃないか、と
思うかもしれませんが、そうでもありません。
美味しい野菜炒めを作ろうと思ったときは、
野菜は別々に炒めて、一度取り出す。
その後に、鍋にタレを作って
そこに戻してから、強火で絡める。
そうすることで、水っぽくならずに
はっきりとした味の炒め物が完成します。
③ 油に香りを移す
イタリアンも、カレーも、中華料理も
油に香りを移すという事が重要です。
油にニンニク、ネギ、醬(ひしお)を入れて火にかけ、
香りが油に移った状態で具材を戻す。
そうすることで、いつもより
香りが立つ炒め物ができるはずです。
④ お酢を少し加える
そして最後に、お酢を少しだけ入れます。
仕上げにお酢。
中華では、これをやると、かなり味が引き締まります。
あくまでも、酸っぱくならないような量で。
普段の炒め物と、作り方が全然違う、と
思ったかもしれません。
少し工程が増えますが。炒め物は、
この回鍋のスタイルで、ぜひやってみてください。
材料(2人分)
- 豚バラブロック 100g
- キャベツ 100g
- 白ネギ 40g
- サラダ油 大さじ2
- 豆板醤(トウバンジャン) 小さじ1
- 甜麺醤(テンメンジャン) 大さじ1
- 酒 大さじ1
- 醤油 小さじ1
- ニンニク 1/2個
- 酢 小さじ1/2
- ごま油 小さじ1
作り方
1. 豚肉を塊で20分くらい茹でます。
取り出したら、5mm幅に切り分けます。
2. キャベツは、手で一口大にちぎります。
硬い芯の部分はなるべく取り除きましょう。
ネギは斜め切り、ニンニクはみじん切りにします。
キャベツは手でちぎったほうが味がよく絡みます。
葉っぱがくっつかないように
ちゃんとバラしておくのもポイントです。
3. 油を少し引いて、キャベツを炒めます。
焦がさないように、ゆっくりで大丈夫です。
炒め終えたら、一度ボールにうつしましょう。
4 .鍋にサラダ油大さじ2と、ニンニクを入れ
弱火にかけて香りを出します。
次に、ネギを入れて軽く炒めたら、
豆板醤と甜麺醤を入れてさらに炒めましょう。
5. ①の豚バラ肉、酒、醤油を入れて、少し炒めます。
6. ③のキャベツを入れて、タレを絡めたら、
仕上げに、ごま油と酢を入れて、完成。
パパッと作れて、ご飯がすすむ回鍋肉。
手軽な炒め物ですが、少しの工夫で
かなり仕上がりが変わるので、
ぜひ試してみてください。
また、本日使用した器は以下よりご覧いただけます。
HASAMI PORCELAIN プレート(クリア/25.5cm)