【シンプルを極めるレシピ】土鍋で炊く さつまいもご飯
こんにちは。料理家の松山たけしです。
これからの季節。
さつまいもや、栗、黒豆、里芋など...
秋は「ほっくり系」の食材が食べたくなります。
今回は、「さつまいものご飯」のご紹介です。
こういうシンプルな炊き込みご飯こそ
「基本」をいかに押さえておくかで
美味しさがグッと変わってきます。
そこで今回は、「塩加減」と
「ご飯の炊き方」について、改めて基本を
おさらいしながら、さつまいもご飯を作りましょう。
▼使用した器
KAKOMI 土鍋
さつまいもご飯のコツは、塩加減にあります。
さつまいもご飯は、「塩加減」だけで
美味しさが全然変わってきます。
以前、グリンピースご飯のレシピでもご紹介しましたが
塩の量は1合あたり2gがベストです。
【シンプルを極めるレシピ】グリンピースごはんの塩加減
とはいえ、今回はさつまいもが300g入るので、
その分の塩を追加しなければいけません。
なので今回は、1合あたり3g。
基本を覚えておくと応用がききます。
そして、さつまいもや栗のような
「ほっくり系」の食材を使うときは、
少しもち米を混ぜると、食感の相性がいいです。
同じ青豆のご飯でも、食感のいい
「グリーンピースご飯」は白米だけでいいけど、
ほっくりした「そら豆のご飯」は
もち米を少し混ぜた方が美味しい...といった感じ。
さらに、干し椎茸と昆布を入れてあげると、
グッと旨みも引き立ちます。
改めて、お米の炊き方をおさらいしましょう。
ここで改めて、お米の炊き方について。
「炊飯ジャー無し。計量カップも無し。」
みなさんは、そんな状況になったとして、
お米をちゃんと炊く事ができますか?
正直ちょっと不安ですよね。
おさらいしておくと、お米1合は「180cc」です。
そして、炊くのに必要な水は「200cc」くらい。
炊飯ジャーがあればいいですが、自分で測る場合
なんか絶妙に複雑ですよね...。
なので今回は、もっとシンプルに。
まず、お米を洗います。そしてたっぷりの水で
30分〜1時間ほど浸水させます。
目安は、お米全体がしっかりと白くなるまで。
その後、ザルに上げて、水は全部捨てます。
そして土鍋に入れて炊くんですが、
肝心の水の量はお米と同量です。
一度しっかり浸水させたお米は、水分を1割〜2割ほど
吸っているため、同量でいいんです。
これなら、覚えやすいでしょう。
計量カップがなくても
手持ちのコップなどで測ることができます。
あとは炊くだけなんですが、
せっかくなので土鍋で炊いてみましょう。
土鍋で炊くと、なんだか手間がかかりそう...と
思われるかもしれませんが、そうでもありません。
火加減も、結構シンプル。
「蓋して強火にかけ、ぐつぐつと吹き出してきたら、
弱火にして10分。火を止めて10分そのまま蒸らす」
これだけです。
やはり、ガスで炊くと火力も強く、圧力が生まれ
ふっくらと美味しく炊き上がります。
材料(3〜4人分、調理時間1時間)
- 白米 1.8合
- もち米 0.2合
- 水 360cc
- さつまいも 1本
- 塩 4g
- 米油(サラダ油でも) 小さじ1/2
- 昆布 一切れ
- 酒 大さじ1/2
- 干し椎茸 1個
- 白ごま 適量
作り方
1. 椎茸は、少量の水でふやかしておきます。
2. 米ともち米を合わせてを洗い、たっぷりの水で
30分〜1時間ほど、米が白っぽくなるまで
浸水させます。
もち米の量は1割くらい。白米を少し減らして、その分もち米を足しましょう。
3. さつまいもは一口大にカットし、
水につけておきます。
4. 土鍋に、水気を切った米とさつまいも、
他の材料を全て入れ、蓋をして強火にかけます。
5. 沸騰して、吹きこぼれてきたら、弱火にして10分。
火を止めて、蓋をしたまま10分蒸らします。
その後、蓋を開けて、昆布を取り出したら
さつまいもが潰れないように混ぜます。
6. お椀に盛り付けたら、トッピングに
白ごまを乗せて、完成です!
今回は、土鍋でさつまいもご飯を作りました。
ふっくら炊き上がるので、土鍋がおすすめですが
炊飯器でも美味しく炊くことができます。
炊飯器を使う場合は、同量の水を入れて
「早炊きモード」で炊きましょう。
あれこれお話ししましたが、お米を炊く上で
一生覚えておきたい大切なことは、
「浸水させてから、同量の水」です。
基本さえ押さえておけば、応用ができるので
ぜひ覚えておいてくださいね。
なお、今回ご紹介した土鍋は、
以下よりご覧いただけます。
KAKOMI 土鍋