「鍋の素」みたいなものを使うと、何したって美味しくなる鍋だけど、使わない選択をしてみてほしい。
https://www.receno.com/pen/eat/u68/2023-10-24.php【シンプルを極めるレシピ】寒い季節に! タラのチゲ鍋スープ
こんにちは。料理家の松山たけしです。
鍋を作るとき、「鍋の素」や「出汁の素」など
何かしら出汁を入れないと美味しくならない...
と考えている方も多いのではないでしょうか?
実は、そんなことはありません。
以前、鶏団子鍋のレシピでもそんなお話をしました。
今回ご紹介するのは、タラのチゲ鍋。
鍋というより「たっぷり食べたい汁物」
という感じで作ることが多いんですが、
想像以上に簡単に、そして美味しく仕上がります。
▼使用した器
日本の大地で育った、美しい木々から丁寧に削り出された「めいぼく椀」。さらりとした肌触りと、暮らしに寄り添う温かいデザインが魅力です。
https://www.receno.com/bowl2/meibokuwan.php素材から出る旨みだけで、十分なんです。
チゲ鍋を作るときは、余計なものは入れず
素材から出る旨みを生かしましょう。
まずは、野菜。
野菜から、いい出汁が出るんです。
特に大根、キャベツは甘みがあるので
辛さとのバランスがいい。
また、キムチからも旨みが溶け出します。
なんてったって発酵食品な上に、
魚介の塩辛だったり、昆布だったり、
旨味成分満載なものと一緒に漬け込んでますからね。
もちろん、メインのタラからも
魚介のいい出汁がでます。
さらに、キノコ。...すると、もう十分。
出汁の旨味の相乗効果がすごいんです。
ここに「キムチ鍋の素」とか、
「鶏がらスープの素」みたいなのを入れたら、
せっかくの素材の旨味を
感じられなくなってしまいます。
そのままが一番なんです。
最初に野菜を蒸し煮のようにして
野菜の水分を出してあげましょう。
その水分で鍋を作れば、
野菜の甘みと旨味が引き立つスープの完成です。
材料(2人分)
- タラ 2切れ
- キャベツ 100g
- 大根 100g
- エノキ 30g
- 水 400cc
- 昆布 1切れ
- 鷹の爪 3本
- キムチ 80g
- 醤油 大さじ2
- 一味唐辛子 適量
- ニラ 適量
- 八角 ひとかけ
作り方
1. キャベツはざく切り、大根は皮を剥いて
薄い半月切りに。えのきは半分にカット、
ニラは2cm幅にカットします。
2. タラは一口大にカットし、軽く塩を振ります。
3. 鍋にカットしたキャベツ、大根、エノキ、昆布、
鷹の爪、水を鍋に入れ、蓋をして強火にかけます。
水は少なめで、野菜から出た水分がスープになるイメージです。
4. 野菜がしんなりとして、水分が出てきたら、
昆布は取り出します。
5. タラ、キムチ、八角、醤油を入れ、強火で煮ます。
八角の膨らみのある香りを加えることで、とてもバランスがよく、味が複雑になります。入れすぎには注意しましょう。
5. タラに火が入ったら、ニラを加えて、完成です。
今回は、野菜やきのこをたっぷり加えた
タラのチゲ鍋を作りました。
辛さは、食べる前にお好みで
一味唐辛子を加えて調整しましょう。
寒くなってきたこの時期にぜひ作ってみてくださいね。
なお、今回使用した器は以下よりご覧いただけます。
日本の大地で育った、美しい木々から丁寧に削り出された「めいぼく椀」。さらりとした肌触りと、暮らしに寄り添う温かいデザインが魅力です。
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