材料は「新玉ねぎ」「塩」「バター」だけの、究極にシンプルなポタージュ。もっとも簡単な作り方が、もっともおいしいのです。
https://www.receno.com/pen/eat/u68/2025-04-01.php公開日 2025年04月15日(火)
更新日 2025年05月12日(月)
【シンプルを極めるレシピ】
丸ごとカリフラワーのせいろ蒸し
こんにちは。料理家の松山たけしです。
野菜を丸ごと調理する。
なんだか、おいしそうな響きです。
ですが、丸ごとかぶりつくわけにもいきませんので、
食べるときにはカットすることになります。
実は、「カットしてから調理する」のと、
「調理してからカットする」のでは、
味わいが違ってくるのをご存じでしたか?
「調理してからカットする」作り方なら、
野菜から水分や香りが逃げにくく、
素材本来の風味が凝縮されて、なおかつジューシーに。
普段は気づかなかったような
野菜のおいしさを感じられると思います。
前回ご紹介した「新玉ねぎのポタージュ」も、
玉ねぎをカットせず水分が飛ばないように
調理しましたが、同じ話ですね。
そして今回ご紹介するのは、
「丸ごとカリフラワーのせいろ蒸し」。
何の野菜を丸ごと蒸そうか色々と考えましたが、
「カリフラワー」が一番お手軽で、
感動的なおいしさになると思っています。
せいろで丸ごと蒸すだけ、しかもおいしい。
カリフラワーは旨みの多い野菜です。
適切に火を入れてあげるとそのままでも十分おいしい。
やわらかいところやコリっと歯ごたえのあるところ、
ひとつの食材で食感の変化も感じられます。
そして、「せいろ蒸し」は作り方も非常に簡単。
カリフラワーの茎の部分に十字に切り込みを入れて、
そのまませいろで蒸すだけです。
案外早く火も通り、10~15分くらいで蒸し上がります。
それを切り分けてバターをつけ、少し塩を振る。
これが、じゃがバター並みの好相性なのです。
今回はバターもせいろで温めて
「溶かしバター」にしてから、
カリフラワーと一緒にお皿に盛り付けました。
パセリを刻んで、お好みでレモンや
白ワインビネガーを加えて少し酸味を足せば、
見た目も美しい前菜の完成です。
ほのかにせいろの木の香りも楽しめますよ。
材料
- カリフラワー 1個
- バター 大さじ3
- 塩 適量
- イタリアンパセリ 適量
- レモンや白ワインビネガー 適量
作り方
1. カリフラワーの茎部分に十字に切り込みを入れます。
茎に十字の「隠し包丁(切れ込み)」を入れておくことで、火が通りやすくなります。
2. お湯を沸かした鍋にせいろを乗せ、
カリフラワーを丸ごと入れて、
強火で10〜20分ほど蒸します。
竹串を刺して中心部までスッと入ればOKです。
3. バターを小さな耐熱皿などに入れ、
せいろで温めて溶かします。
4. お皿にバターを流し入れ、大きめにカットした
カリフラワーを乗せて、塩をひとつまみ振ります。
お好みで刻みパセリや、
レモン・白ワインビネガーをかけて完成です。
せいろで丸ごと蒸すことで旨みをぎゅっと閉じ込め、
ジューシーなカリフラワーを味わえます。
ぜひお試しください。
▼今回使用したせいろはこちら。

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