【濱田日記】人生を変えてくれた家具をおすすめする、ちょっと大袈裟なお話
僕がリセノに勤めはじめた10年近く前のこと。
「Yチェアを取り扱うことが目標のひとつなんだ。」
と、代表の山本さんがお話をしてくれたことが
ありました。
その度、
「濱ちゃんは、生まれた時からYチェアやもんな。」
と、にっこり。
満更でもなく、好きだったフレーズ。
僕の実家では、物心がつく前からYチェアが
ダイニングの中にありました。
自分で選んだわけではないけれど、
北欧の名作に慣れ親しんでいるのは、
アルバイトのスタッフながら、
ちょっぴり誇らしかったわけです。
そして最近。
リセノでYチェアの取り扱いが始まったことを
知り、こんなエピソードを思い出しながら、
僕も喜ばしい気持ちになっていました。
「高くても、いいものを買いなさい。」という助言が意味すること
生まれてから29年間を共にしている我が家の「Yチェア」
僕は、「身の丈に合っていない。」
という言葉が、嫌いです。
世の中では大抵、ものの価値を金額と見栄え
で測っていることが多い気がします。
本質は、きっとそうじゃないと思うんです。
というのも僕自身、名作と呼ばれる家具を
若いうちから身近に触れてきたことで、
様々な気付きを得ることができました。
「高くても、いいものを買いなさい。」
と言う助言が意味することは、
- ものに興味を持ち、大切に扱うこと
- 適切な価値を測れるようになること
- 価値観の幅が広がること
だと、僕は感じます。
いいものには、デザインや使い心地、
ストーリーといった価値に見合った
「適切な価値」というものが存在します。
その価値が、ものへの関心に繋がったり、
一つの正解として、自分自身のモノサシを
育ててくれるんです。
そしてその存在は、多くの人に知られている
わけですから、20歳そこそこの若造と一回り
年齢が違う大人の方たちに「共通の価値観」
をもたらしてくれました。
きっと、Yチェアがなかったら、
僕とリセノの出会いはなかったと思います。
そうなると、「家具屋になる」という
夢を持つこともできませんでした。
僕の人生は、この一脚のチェアによって
変わりました。
Yチェアは、生活を豊かにしてくれる=
「インテリアにハマっていくきっかけ」
を与えてくれる家具だと思います。
デザイン、機能、使い心地、ストーリー。
どれをとっても抜群ですから。
これから先、僕と同じように、
多くの方の生活や人生を豊かにしてくれる
ことを想像すると、皆さまの手にYチェア
が届いてくれたらうれしいなと思います。
生まれてから29年という時間を共にしてきた
チェアですので、僕はこの家具を
自信をもっておすすめしたいのです。
「Yチェア」の関連記事は、こちら
Yチェアってどんな椅子?
北欧家具を取り入れて「ふつうのお家を、美しく」。ナチュラルヴィンテージとの親和性も紐解きます。
【わたしの愛用品】23歳のときの私が、背伸びをして名作の「Yチェア」を買った理由
【わたしの愛用品】デザインと人気で選んだ「Yチェア」の座り心地が最高すぎました。