【やわらかく、ひびく。】きっと、多分、大丈夫
朝晩がぐっと冷え込み始めた秋の序盤。
我が家の窓辺で、小さな事件が。
ピタリと成長を止めていたアボカドが
新たな芽を出し、突如として動きはじめました。
「こんな力、どこに残されてたんだろう・・!」
私の驚きをよそにぐんぐん伸びて
あっという間に最高身長を更新していきます。
今年の春先、突然動きを止め、
葉先が枯れはじめて眠りに入ったその子。
もうダメなんかな・・なんて思いつつも、
なんだか希望を捨てることができず。
とはいえ、ズボラな私は特別な処置を施すこともなく、
水を替えていただけなのだけど。。
「恐るべし生命力・・!」
ひょろひょろながらも光に向かって伸びていく姿は
どこか誇らしげで、見るとなぜか心が波打ちます。
なんだか自分とリンクさせてしまったようです。
数年前。いろんな気持ちが重なって、
自分でもどうしたらいいのか、どうしたいのか
分からなくなって、途方に暮れた時期がありました。
日常生活こそ送ってはいるけれど、
心はぐるぐるいろんなことを考えては
膝を抱えてじっとしている。そんなイメージ。
もう私は一生このままかもしれない・・って、
今振り返ると笑ってしまうくらい
当時は絶望的な感覚だったのだけれど。
本の言葉に救いを求めて足掻いたり、
話を聞いてもらったり、
どうしてもダメなときはひたすら寝て。
そんな日々を繰り返していくうち、ある日
そのことを笑い混じりで話せている自分に気づいて
ハッとしたことが。
止まっているように見えていても、
きっとなにか、いい方向に進んでいる。
きっと、アボカドの突然の再生を、
そんな自分と結びつけたところがあるのだと思う。
(ちょっと強引かもしれないけど。)
自分の中の復活する力に気付けたことで
前よりも少し、自分への信頼が増した気がしていて。
あれはあれでいい経験だったんだよなぁ。
なんて、こんなことを書いているうち、
実はまた、なんだかモヤモヤ、どうしようと
立ち止まることがあった。
今回はなにか特別な出来事があったわけではなくて、
それは笑っちゃうくらい、ささいなきっかけで。
冷え込んできて、体の奥がキュっとしてしまったり、
そういうことも多分に影響していたのだと思う。
私の心は呆れるくらい心許なく移ろいやすくて
嫌になることもあるけれど、繰り返すうち
随分としなやかなことも分かってきた。
(なんだかんだ図太いというべきか・・!)
未だ、動じない自分への憧れも捨てきれないけれど。
きっとこれからも心は山あれば谷ありで、
動じまくる自分も込みで、波打ちながら、
騒ぎながら進んでいくしかなさそう。
まぁ、きっと大丈夫。
たまにぼーっとするお気に入りの場所。
その時々の自分を受け入れながら、
足掻いたり、ぼーっとしたり。
螺旋階段のようにぐるぐるしながら。
3歩進んだと思ったのに2歩下がったかも・・!
なんて思ってしまうことも、できるだけ
楽しんでいたいものです。