【整理収納のヒント手帖】「用途別」収納を、
「人別」収納に変えてよかったこと
こんにちは。北欧式整理収納プランナーのmahoです。
今回のお話は、家族やパートナーなど、他人と共同生活
を送る中での収納の考え方。
「用途別」収納と「人別」収納についてお話したいと思
います。
共同生活を送る中での収納の「考え方」と「悩み」
モノは取り出しやすく戻しやすいように、そのモノを使
う場所近くに収納しておくことが大切。
わが家でも、家族それぞれの持ち物を使う場所に収納し
ておく「用途別」収納がメインでした。
家族全員の衣類はクローゼットにひとまとめ、わたしの
本や夫の持ち物、娘たちのおもちゃはリビングに集めて
収納、というように。
この方法をしばらく続けてきたのですが、ずっとモヤモ
ヤしていたことが...。
理由は、夫です。(笑)
片付けが苦手な夫には、クローゼット・玄関・リビング
の棚などに、広めの「夫専用スペース」を設けていました。
ところが、そのスペースが頻繁に散らかるのです...。
夫専用スペースが散らかっているだけで、家中のあらゆ
る共用スペースが雑然と見えてしまうことがわたしのモ
ヤモヤの原因でした。
クローゼットはともかく、玄関やリビングは常に開かれ
ている場所。
来客時にも目に入るパブリックスペースなのです。
つい気になって「ちょっと片付けたら?」と声を掛けて
しまい、険悪ムードになることもしばしば。
そこで、引っ越しを機に、夫の持ち物をすべて一か所に
集約させる「人別」収納に変えてみようと思ったのです。
たまたま玄関のすぐ隣に和室があったので、ここを夫部
屋として、家中にあった夫専用スペースを集結。
パソコンデスクや衣類をはじめ、夫宛の郵便物など細々
したものも、夫部屋に置くように変更。
以前は家族全員で使っていたレタートレイですが、今は
わたしと娘ふたりの分だけを入れるようにして夫の分だ
け完全に分離してみました。
普段は玄関側の引き戸を開けておいて、帰宅後すぐにカ
バンを置けるようにすることで、玄関の散らかりも解決。
「人別」収納に変えて感じたメリット3つ
こうしたことで得られたメリットは3つあります。
① 夫があちこち探し物をしなくなったこと
何をどこに置いているか、夫自身が把握できるようにな
りました。
② 夫に片付けの習慣が付いたこと
自分のスペースという意識があるからか、家族共有のカ
レンダーアプリに毎週末「部屋を片付ける」という予定
が入っていたときには驚きました。
③ わたしがモヤモヤしなくなったこと
家族共用スペースの散らかりが目につかなくなり、心穏
やかに過ごせるように。(笑)
夫の持ち物をわたしが勝手に片付けなくなったことも、
①のメリットにつながっているのかもしれません。
ちなみに、わたしと娘たちの持ち物は、今は「用途別」
収納です。
まだ子ども部屋が必要でないため、基本的にモノは使う
場所の近くに収納するようにしています。
同じ「おもちゃ」というカテゴリーですが、さらに細分
化して用途別に場所を分けることで、片付ける作業も早
くなりました。
「人別」収納と「用途別」収納、どちらの方が合ってい
るかは家族の性格やその時の生活環境によってそれぞれ。
なんとなく家の中が雑然としているなと感じることがあ
れば、家族の行動を観察しながら、この視点で収納場所
を考えてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。