【蚤の市で見つけた偏愛品】カタカタ揺れる
ロッキングホース
インド? トルコ? オランダ?
そのあたりからやって来た、
木彫りのロッキングホース。
正確な情報がないのも
蚤の市ではよくあるお話。
さて、馬の置物が好きな方は多いと思いますが、
「ロッキング」というのが僕の中では
ワンランク上な感じがして、
手に入れた時の喜びは特別なものでした。
「チェア」ではなく「ロッキングチェア」が
非日常を感じさせてくれる、あの感覚。
持っているというだけで、
なんだか自慢したくなるような
気持ちになります。
ただ立っているのではなく、
駆け出しているようなポーズは躍動感があり、
棚の上を元気にしてくれています。
朽ちた木と、キラキラと輝く装飾との対比が
新しいものにはない魅力です。
よく見てみると、一つ一つのパーツは
細かいながらもやや荒々しい感じ。
決して機械には出せない、
手作りならではの味わいがあり、
時が経つほどに深みを増します。
一応ゆらゆらと揺れますが、
綺麗にカーブを彫られていないので、
カタカタと2、3回スイングしたら終了。
ゆらゆらさせるつもりがないのに、
この形状で仕上げようという
心意気がたまらなく好きです。
「意味を持たないデザインをするな!」
と言われ続けていたデザイナー時代。
あの頃にこの馬と出会っていたら、
怖い先輩にも少しは口ごたえができていたかも?
いや、あの頃があったからこそ、
今この馬を愛おしく感じることができる、
というのが正解なのでしょう。
松本先輩、ありがとうございます!