【蚤の市で見つけた偏愛品】
小首をかしげる、地球儀型のオルゴール
真鍮の小物集めが、マイブームだった頃。
蚤の市でも、無意識のうち
ゴールドの古いものに目を奪われていました。
そんな時、出会ったのが、この地球儀。
じっくり眺めてみると、思ったよりツヤ感があり、
部屋の中で、浮いてしまうかな...と頭を悩ませました。
手にとっては置き、眺めるを繰り返して、
どうしても諦めがつかず、連れ帰ることに。
いざ、棚に飾ると、やっぱりツヤが気になり、
一度は、棚の奥へ眠らせていました。
数日経ったある日。
思い切って棚を空にして、
一から飾りを楽しんでいると、
「ここだ!」という居場所を発見。
気になっていたツヤ感が、棚の中段の暗がりに、
程よい明るさをくれました。
今あるものを変化させることだけに囚われず、
ときには、視点を変え、
リセットするのもいいかもしれません。
居場所が見つかり、ホッとしたのか。
向きを整えていると、上下にパカッと開き、
ふいに、優しい音色が耳を撫でていきました。
古いアルバムをめくるような、懐かしいメロディ。
聴くたび、やさしい気持ちを運んできてくれます。