【蚤の市で見つけた偏愛品】
個性豊かな石たち
「石、始めました。」
と言うと、大抵の人には怪訝な
顔をされるかもしれません。
でも例えば「CasaBRUTUS」とか、
素敵なお部屋のInstagramとか、
注意深く見てみていただきたいのです。
実は結構取り入れられてるんです、石。
おしゃれは、石にあり。
そんなこんなで、ボクの「蚤の市買い物リスト」には
ある日から「石」の一文字が追加されたわけです。
意識してからというもの、意外と石を
置いているお店が多いことに気がつきます。
当たり前ですが、一つとして同じ石はなく
コロコロとそれぞれの個性をたたえているのです。
そう思うと、見ず知らずの石にも
なんだか愛着が湧いてくるというもの。
ただ、お店の人にとってはそうでもないのか、
値段を尋ねると、一瞬初めて
見たような顔で固まってから、
「800円!」
と愛想笑いで教えてくれます。
「今、考えましたよね?」という言葉を
飲み込みながら、ボクはいくつかの石を
お迎えすることにしました。
いいですよ、石。
そのまま転がしておいても素敵ですし、
ガラスの器に入れておくと、なんだか上級者っぽい。
そうやって悦にひたっていると、かわいい
石たちを見た同居人が、怪訝な顔をして尋ねてきます。
「石、買ったの?」
うーん、あなたもですか。
あのBRUTUS、どこにしまったかなぁ。