室内で育てやすい観葉植物
おすすめ6選と育て方をご紹介
こんにちは。編集部の江本です。
観葉植物と聞くと、種類がたくさんあって
選ぶのも育てるのも難しく、
初心者さんには少しハードルが高いイメージ...。
ひと口に観葉植物と言っても、
水やりの頻度が少く、日陰でも育つ品種など、
初めての方にも育てやすい植物はたくさんあります。
今回は、「お家グリーン入門編」として
初心者さんにもお手入れ簡単な品種の選び方や、
上手な育て方のコツについてご紹介していきます。
初心者でも育てやすい観葉植物の選び方
初心者さんが、まず気になるのは、
「育てやすさ」と「お手入れのラクさ」。
どんなところを見るべきか、
選び方を解説していきます。
1.日陰でも育つ品種かどうか。
室内だと大きな窓がなかったり、
日当たりが良くなかったり、
植物の成長に必要な「日光」がない環境も多いです。
そんなときは、日光が少ない日陰でも育つ
「耐陰性」を持つ品種を選びましょう。
一般的に熱帯雨林のような、
日陰が多い環境に分布している観葉植物は、
耐陰性が高いとされています。
耐陰性がある植物であれば、日光が届きにくい
玄関やキッチン、トイレなどにも置くことができ、
インテリアの自由度が増します。
とは言え、全く日光がないと成長に影響が出ることも。
レースカーテン越しの窓際に置くか、
午前中もしくは午後だけなど短時間でも良いので、
定期的に日光浴をさせてあげるのがおすすめです。
【動画】日陰でも元気に育つ、おすすめのインテリアグリーン3選|植物と暮らす。
2.乾燥に強く、水やりの頻度が少ないか。
気温が高く、水が乾きやすい夏などは、
毎日水を与えないといけないこともあります。
「お仕事や外出で自宅を留守にすることが多い。」
「ズボラな性格で水やりを忘れがち...。」
そんな方は、幹や葉に水を貯める
乾燥に強い観葉植物を選ぶと良いです。
季節や品種にもよりますが、
2週間〜1ヶ月に1回の水やりで大丈夫な植物もあるので
生活スタイルや性格に合わせて考えましょう。
3.移動させやすく、お部屋に合ったサイズか。
お部屋や置く場所に適したサイズ選びも、実は大切。
観葉植物のサイズは、「3号」や「5号」など
鉢の号数である程度決まります。
「大きすぎるとお部屋を圧迫する。」
「日光浴のために動かしたいけど、移動が大変。」
目的や性質に合わないサイズを置いてしまうと
後から後悔することに...。
リビングや玄関に存在感のある植物を置くなら、
「8号」を目安にすると良いでしょう。
(品種によりますが、高さ100〜140cm程度)
観葉植物のような自然素材を取り込むと、
お部屋に「複雑性」がもたらされ、
温かみのある、生き生きとした空間に。
グリーン初心者さんは、小さめ植物から
購入し始めることが多いのですが、
最初は「大きめ植物」をおすすめしています。
理由は、存在感のあるサイズは
取り入れるだけで印象がガラっと変わるから。
インテリア初心者さんにも、
簡単にお部屋づくりを楽しんでいただけます。
大きな植物の取り入れ方やコーディネートについて、
ご紹介している動画があるので
よろしければ、こちらも見てみてください。
【動画】センスのいらないインテリア|お部屋に大きな植物を取り入れましょう。
【動画】インテリアが変わる大きな観葉植物 おすすめのシンボルツリー3選|植物と暮らす。
初心者でも育てやすい観葉植物おすすめ6選
インテリアのコーディネートにも取り入れやすい
リセノがおすすめする「大型の観葉植物5選」を
ピックアップしたので、ご紹介していきます。
シェフレラ
熱帯の温暖な地域を原産地とする植物で、
どんな環境下でも生長する「シェフレラ」。
お店のインテリアとして飾られていることが多く、
「カフェやショップで見たことある!」
という方も多いのではないでしょうか。
シェフレラは耐寒性・耐陰性ともに優れており、
観葉植物の中でもトップクラスの育てやすさ
と言われるほどお世話しやすく、
お家グリーン入門にはもってこいの植物です。
日陰でも育つ品種ですが、
日当たりの良い場所の方がより元気に育ちます。
直射日光の当たらない場所で、
レースカーテン越しに日光が当たる
明るいリビングや窓際に置くのが良いでしょう。
また、個人的にシェフレラが好きな理由は、
少ない量の水やりでも長持ちすること。
私自身、めんどくさがり屋なので、
水やりとなると、ついつい忘れがちに...。
季節によって変わりますが、
シェフレラは毎日水やりをしなくても大丈夫。
春〜秋は3日に1回ほど、冬は月に1〜2回でOK。
水の量が多すぎると根が痛みやすくなってしまうので、
土の表面が乾いたら水やりをするのがベストです。
観葉植物「シェフレラ(カポック)」の育て方をご紹介します。
オリーブ
オリーブの木は観葉植物のなかでも人気が高く、
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
オリーブの特徴は何といっても「葉の色合い」です。
色が鮮やかでパキッとしたグリーンではなく、
スモーキーなシルバーグリーン。
落ち着きのある見た目は、
北欧テイストやモダンテイストなど
どんなお部屋にもよく合います。
地中海地方に生息するモクセイ科の常緑高木。
耐暑性のあるオリーブですが、
実は短期間であれば寒さにも強く、
−10℃程度まで耐えられる耐寒性もあります。
暑い夏、寒い冬でも温度管理を気にしすぎず、
お部屋のインテリアとして楽しめるので、
初心者さんにも安心です。
また、オリーブは9月〜11月頃にかけて実がなります。
塩漬けにしたり、オリーブオイルにしたり、
食としても楽しめるのも魅力です。
シェフレラと同じく日陰でも育ちますが、
どちらかというと日当たりの方が好まれます。
室内でも、日差しのあたる窓際に置いて育てましょう。
モンステラ
深い切れ込みが入った葉が特徴のモンステラ。
サイズが豊富で、小さいもので20〜30cm、
大きいものだと1〜2mまで成長します。
成長していくにつれて葉も大きくなり、
切れ込みが入ったり、穴が空いて広がってきたり
独特な形になっていく姿を楽しめるのが魅力。
一つひとつ個性がある葉は、
大きさや形、葉の切れ込みがそれぞれ異なるのも
思わず愛着が湧いてしまいます。
リビングに飾ってシンボルツリーにしたり、
玄関やアプローチにウェルカムツリーとして
飾るのもおすすめです。
中央アメリカの熱帯雨林に自生するつる性の植物で、
高温多湿に強く日本の季節にも適しています。
水やりの頻度の目安は、春と秋は2週間に1回、
夏場は生育旺盛なので2〜3日に1回は水をたっぷりと、
冬場は休眠期間に入るので2週間〜1ヶ月に1回。
葉っぱや気根に葉水(霧吹き)を毎日行うと
ハダニやアブラムシなどの害虫予防や
葉っぱのホコリ落としにもなります。
モンステラの育て方や魅力について、
「もっと知りたい!」という方は、
こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
観葉植物「モンステラ」「ヒメモンステラ」の育て方と魅力をお伝えします。
モンステラよりも、もう少しコンパクトな方がいい
という方は、「ヒメモンステラ」という
あまり大きくなりすぎない品種もありますので、
お好みに合わせてお選びください◎
フィカス・ベンガレンシス
フィカス属の一種で、別名「ゴムの木」とも言われる
フィカス・ベンガレンシス。
東南アジアやインドなどに生息し、
耐陰性と耐暑性がある植物です。
水やりは、春〜秋はほぼ毎日で表土が渇いていたら、
冬場は2〜3日に1回、表土が乾燥してからを目安に。
それ以外は、特別なお世話もほとんど必要ないため、
非常に育てやすいです。
丸みを帯びたグリーンの葉っぱと白い幹が
かわいらしい印象を与えるので、
ナチュラルな雰囲気のインテリアにも馴染みます。
フィカス・ベンガレンシスの枝は弾力があり、
枝を自分好みに曲げられるのも特徴です。
くねっと曲げてワイヤーと麻ひもで幹に仮止めをし、
半年〜1年ほど固定しておけば、しっかりと固まります。
S字にしたり、渦巻きのようにしたり、
自分好みにアレンジできるのが魅力ですね。
唯一無二の仕上がりにできるので、
「人と被らないのがいい」という方にも
楽しんでいただける観葉植物です。
フィカス・ベンガレンシスについて、
育て方などを解説した記事もありますので、
ぜひご参考にしてみてください。
初心者でも育てやすい観葉植物「フィカス・ベンガレンシス」をご紹介します。
フィカス・ウンベラータ
先ほどご紹介したフィカス・ベンガレンシスと
同じ「ゴムの木」の仲間で、
ハート型の葉っぱがかわいらしい観葉植物です。
実は、ウンベラータは、
リセノスタッフにも人気の観葉植物のひとつ。
成長速度がとても速く、上手に育てると
1年で20cmほど大きくなることもあるのだそう。
大きめサイズで、一鉢置くだけでもインパクトがあり
お部屋のシンボルツリー(アクセント)として
取り入れたい方にぴったりです。
再生力がとても高く、少し枯れてしまっても
葉っぱが落ちて、暖かくなれば再び新芽を生やします。
熱帯アフリカ原産のため暑さに強いですが
その反面、寒さには弱い傾向に。
生育温度は10℃以上をキープしないと、
枯れてしまうこともあるので、注意が必要です。
冬の夜などは、できる限り窓からの冷気が当たらない
お部屋の真ん中に移動させてあげるなど、
温度管理が必要となります。
しかし、乾燥に強い品種のため、
水やりの頻度は2週間程度に1回でOK。
比較的育てやすいですが、温度管理が不安な方は
同じフィカスでもまず「フィカス・ベンガレンシス」
からチャレンジしてみるのも良いかもです。
サンスベリア
縞模様で剣のような形をしたサンスベリアは、
別名「トラの尾」とも呼ばれています。
明るく、日光が当たる場所を好み、
乾燥に強いのが特徴です。
水やりの頻度は少なめで、
5〜9月の間は、表土が乾いてから3〜4日後に。
秋冬は、葉の表面にしわが寄るぐらい乾燥してからで、
12〜2月は、ほぼ断水しても大丈夫です◎
室内で観葉植物を育てるコツ
基本的には育てやすい品種が多い観葉植物ですが、
管理に気をつけてあげると、いつまでも楽しめます。
以下の点に注意しながら、大切に植物を育てましょう。
1.室内でも日当たりの良い場所に置く。
観葉植物の元気がなくなる原因は、
直射日光の当てすぎや日照不足と言われています。
室内で育てやすく、耐陰性があるとしても、
全く光に当たらないと枯れてしまうことも...。
直射日光の当たらないレースカーテン越しの窓際や、
日当たりの良いリビングなどに置きましょう。
お部屋に窓がない、日当たりが良くない場合は、
週に1回、1〜2時間の短時間でも良いので、
植物に日光浴をさせてあげてください。
温度管理という面では、
もともと南の暖かい地域で自生する植物が多いので、
寒い冬は、暖かい場所に移動させると良いでしょう。
2.水やりは土が乾いたら、たっぷりと。
水やりのタイミングは、
土の表面を触って、乾いているかどうか。
内側まで乾いているか判断できない場合は、
割り箸などを土に挿したり抜いたりしてみて、
湿っているかを確認すると良いでしょう。
与える水は「鉢の底から水が流れ出るくらい」
を目安にしてください。
さらっと表面だけ水をかけると、
表面しか湿らず、肝心の根や茎のある底の部分まで
水が行き渡らなく、水不足になってしまいます。
ただし、植物によって効果的な水やりの頻度は異なり、
水のやりすぎは「根腐れ」してしまう原因に。
数日は水が入らない植物、毎日水やりが必要な植物、
品種によってベストな育て方はさまざま。
購入する際に、事前に確認しておくと安心です。
土にやる水やり以外にも、
霧吹きで葉っぱに水を上げる「葉水」も行うと、
葉にハリが出たり、害虫予防にもなるのでおすすめ。
植物をいつまでも瑞々しい姿に。水やりと同じぐらい大事な葉水についてご紹介します。
3.風通しが良い場所で、新鮮な空気を取り入れる。
日当たりや水やりはもちろん、
植物を育てるには「風通し」も大切です。
とはいえ、「風通し」は日光や水やりのように
お世話を怠ったからといって
植物の元気がなくなるわけではありません。
では、なぜ必要かと言うと、
風通しをよくすると、病気やカビ対策になるからです。
特に梅雨や夏の時期は湿度が高く、
水をあげた後に部屋を締め切ったりすると、
根腐れすることもあります。
ときどき窓を開けたり、
たまにはベランダに出してあげるなど
工夫してみましょう。
4.肥料や虫対策も忘れずに。
環境を整えるだけなく、植物には栄養も必要。
鉢植えで育てていると、
水と共に栄養分が流れてしまうそう。
肥料が必要となるのは、
4〜10月の生育期のタイミング。
こちらも植物の特性があるので
適量を見ながら肥料を与えてください。
また、病害虫対策として
「風通し」についてお伝えしましたが、
こまめに「葉の剪定」も行うのも対策のひとつ。
それでも虫が湧いてしまう場合は
薬剤や殺虫剤も検討した方が良いでしょう。
虫を寄せ付けない忌避(きひ)効果のある
殺虫剤もなかにはあるので、
気になる方は事前に購入しておくと安心です。
観葉植物をおしゃれに飾るおすすめアイデア
せっかく観葉植物に挑戦するからには、
センスよく飾って、おしゃれなお部屋にしたい。
次は、飾り方や取り入れ方の工夫について、
プロが教えるセオリーアイデアをご紹介していきます。
1.存在感のある大きめ植物で、簡単イメージチェンジ
お部屋に植物を置く方法は、大きく分けると3つ。
- 床置き
- 棚置き
- 吊り下げ
床置きの植物は、存在感のあるサイズの大きなものを
取り入れるのが、インテリアの基本。
冒頭でも少しお伝えしましたが、
簡単に印象を変えられるので、
「グリーン入門の第一歩」におすすめです。
枝がまっすぐ上に伸びているようなものより、
湾曲しているような動きがあると
よりスタイリッシュで、個性的な空間に仕上がります。
まずは空いたスペースに大きめ植物を飾って、
お部屋のアクセントとなるポイントを作りましょう。
今回ご紹介した品種以外に、
「パキラ」「エバーフレッシュ」「ドラセナ」
なども育てやすく人気です。
サイズ感やインテリアのテイストに合わせて、
お好みの観葉植物を取り入れてみましょう。
【動画】お部屋をぐっとセンス良く見せる「シンボルツリー」の飾り方
【 東京店スタッフのお仕事レポート 】#2植物を取り入れたコーディネートをご紹介します。
2.小ぶりの植物を加えて、お部屋に「立体感」を。
住宅や家具など、人の手で生み出された造形物のなかに
自然素材ならではの「複雑性」がプラスされ、
インテリアに奥深さが生まれます。
そこに、小さな植物をテーブルや収納棚のような
平面に配置すると「立体感」が生まれ、
視覚的な美しさを感じられるようになるのです。
小さめの観葉植物であれば、ダイニングテーブルや
腰高の収納棚の空きスペースに「棚置き」を。
つる性の植物であれば、天井にフックを取り付けたり、
鉢を麻ひもなどでくくりつけて棚から吊り下げたり、
「ハンギング」というテクニックもよく使われます。
麻ひもを使って、10分で出来上がり!簡単アレンジのハンギングプランターを作ろう。
同じサイズ、同じ植物、同じ鉢でなくても良いので、
複数の鉢を連続して置くのもテクニックのひとつ。
むしろ、植物の種類や高さが違う方が、
表情が生まれるので、おすすめです。
棚やテーブルに植物を飾るテクニックを
まとめた動画があるので、よければ見てみてください。
【動画】センスのいらないインテリア|棚やテーブルに、植物を飾りましょう。
ちなみに、小型植物で代表的なのは
「ポトス」「ガジュマル」「パキラ」など。
ガジュマル
「どれを選べば良いかわからない」という人は、
聞いたことのある品種から試してみましょう。
小さい植物のおすすめの品種や育て方は、
こちらのマガジンをご参考くださいませ。
小さい観葉植物おすすめ5選!選び方と飾り方のコツも解説します。
実際にスタッフが育てている、
「ガジュマル」「ポトス」「ペペロミア」
「ビカクシダ」「アイビー」の5種類に絞り、
特徴や魅力をご紹介しています◎
3.季節に合わせて、枝物を取り入れるのも◎
「正直、まだ植物を育てるのは、自信がない...。」
という方は、枝物から取り入れてみましょう。
枝物は生花より長持ちするものが多く、
生花店で気軽に手に入ります。
春には青々としたアセビ、夏はドウダンツツジ、
秋は実もの、冬には綿花(コットンフラワー)など
四季に合わせて楽しめるのは、枝物の魅力。
大ぶりのものであれば、大きめのフラワーベースに
たっぷりの水で生けて床置きしてみましょう。
小ぶりの花瓶サイズであれば、
ダイニングテーブルの上に置いたり、
チェストの上に飾ったりするのも素敵です。
「でも、お手入れがめんどう...」という方には、
ドライフラワーから始めてみるのも良いでしょう。
ドライフラワーは、アンティークアイテムや、
ナチュラルなインテリアと相性抜群。
フラワーベースに刺したり、額の中に貼り付けたり、
スワッグにして壁に飾ったり、水が必要ないからこそ、
自由な飾り方を楽しんでみてください。
観葉植物のある暮らしを楽しみましょう。
いかがでしたでしょうか。
では、育てやすい観葉植物の選び方のおさらいです。
- 日陰でも育つ品種かどうか。
- 乾燥に強く、水やりの頻度が少ないか。
- 移動させやすく、お部屋に合ったサイズか。
お部屋に観葉植物を取り入れて、
おしゃれで心地の良い空間を作りましょう。
インテリアに似合う観葉植物についての
お悩みも、ぜひスタッフにご相談ください◎
▼実店舗のご案内 京都店 / 東京店 / 福岡店
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。