引っ掛けシーリングとは?
種類の違いや取り付け方法を解説
こんにちは。
Re:CENO KYOTO セキです。
みなさまはご自宅の天井に、
照明を取り付けられたことはありますでしょうか?
もしかすると、賃貸の方などは、
「 最初から照明が付いていた 」という方も
いらっしゃるかもしれません。
しかし、戸建の場合や、賃貸マンションでも、
ご自身で取り付けないといけない方も、
多いかと思います。
そこで今回は、天井照明を取り付ける際に必要な、
「引っ掛けシーリング についてのご説明と、
安全に天井照明を取り付ける方法をご説明いたします。
私は、家具はもちろん、照明コンサルタントとして、
店頭でお客様に快適な照明計画もご提案しております。
ご自身で照明を取り付けることがご不安な方も、
こちらの記事をご覧いただければ、
安心して照明を取り付けれるようになります。
最後まで、ぜひご覧になってくださいませ。
ちなみにシーリングライトの外し方については、
こちらのマガジンで解説しております。
シーリングライトの正しい外し方とは? 安全に照明を取り外す方法
「 引っ掛けシーリング 」とは?
引っ掛けシーリングなどの天井照明取り付け器具
ではまず、引っ掛けシーリングのご説明から。
インテリアショップや家電量販店に
照明を購入しに行った際に、
「 引っ掛けシーリング対応 」
「 引っ掛けシーリングをご確認下さい 」
などの注意書きをご覧になられ、
「 引っ掛けシーリングってなに? 」
と、思われた事はないでしょうか?
あまり聞き慣れない言葉で、難しく聞こえますが、
天井照明を取り付ける土台
と、認識いただければ、それだけで十分です。
ちなみに「 シーリング 」とは、
英語表記で「 Ceiling 」となり、
「 天井・天井板 」などを意味する言葉です。
つまりは、引っ掛けシーリングは、
「 天井に引っ掛ける 」という意味になります。
まさしく土台という所で、天井には、
上記の画像のような物がついています。
引っ掛けシーリングの形状は、角形や丸形などがあり、
多少見え方や高さは個で異なりますが、機能としては、
ほとんど変わりありません。
形状を少し深堀りすると、
- 角形は、シーリングカップなどで接合部を隠しやすい。
- 丸形は、角形に比べ、照明器具の安定感が少し高まる。
という部分です。
注文住宅やリフォーム時以外を除き、
形状を選択することは難しいですが、
少しだけポイントがある事を覚えておきましょう。
また、これからお家を建てられる方などは、
図面に下記のようなマークで場所が記されています。
どこに照明が来るかという部分を把握し、
家具のレイアウトに活かしていきましょう。
以前、私が書いた記事も合わせて、
ご参考にしてみて下さい。
照明の取り付け位置ってずらせるの?
適切な場所に設置して、快適な明かりを楽しもう。
「埋め込みローゼット」とは?
埋め込みローゼット
続いては、少し補足的なお話になりますが、
引っ掛けシーリングとは名称が異なる、
天井照明を取り付ける土台があります。
それが、
埋め込みローゼット
です。
先程の引っ掛けシーリングと、見た目はほぼ同じですが、
両サイドに「 ハンガー 」と呼ばれる、
ネジを通すような、鉄でできた爪の様な部位が付いています。
赤丸の部分がハンガー
このハンガーがついてるかどうかを基準に、
- ハンガーが付いていないものが、引っ掛けシーリング
- ハンガーが付いているものが、埋め込みローゼット
と、認識すれば覚えやすいでしょう。
次の項目では、引っ掛けシーリングと、
埋め込みローゼットの違いをご説明いたします。
「引っ掛けシーリング」と「埋め込みローゼット」の違いとは?
ここまでで、名称や形状が異なり、
何がどう違うのかが分かりづらいと、
お思いの方もいらっしゃるかと思います。
しかし、ご安心下さい。
特に難しいことは一切ございません。
結論から述べますと、2つの違いとしては、
- 照明を取り付ける方法
- 取り付ける照明の重さ
の、2つだけです。
ここでポイントになるのが、
先程のハンガーがあるかどうかです。
それぞれ2つのポイントに触れていきましょう。
天井照明を取り付ける方法
まずは、照明を取り付ける方法です。
引っ掛けシーリングと埋め込みローゼットは、
どちらも照明を取り付ける土台だとご説明しました。
一部の例外を除いては、基本的に天井照明は
どちらにでも取り付けることができます。
例外というのは、取り付ける照明器具の形状に
よる事が多く、少し言葉で説明する事が難しいので、
リセノでも1点だけ、ローゼットに取り付けられない
照明があり、そちらのページをご参考くださいませ。
取り付け方法は、共にほとんど変わりはありませんが、
少しだけ異なる部分があるので、
各々への取り付け方法を見ていきましょう。
① 引っ掛けシーリングへの取り付け方
こちらは、ご説明することがないぐらい簡単です。
引っ掛けシーリングの爪穴に、照明器具の爪を差し、
時計回りに回すだけで取り付け完了です。
照明器具の爪は、下記のように、
照明コードの先端や本体上部などについています。
取り付け時に「 カチッ 」と、
しっかり固定できたかを確認しましょう。
外す時は、サイドについているボタンを押しながら、
逆側(左側)に回すと取り外すことができます。
このような注意マークが記載されていることが多いです。
② 埋め込みローゼットへの取り付け方
方法は引っ掛けシーリングと、ほとんど同じですが、
少し異なるのは、ローゼットのハンガー部分に、
照明器具によってはネジで照明を固定する場合があり、
そのひと手間が入るだけです。
あまり行う機会も少ないかと思いますし、
以前私の記事で、似た取り付け方を
ご紹介していますので、そちらご参考くださいませ。
多灯照明を楽しもう。
取り付け簡単なダクトレールの設置方法をご紹介します。
取り付けられる天井照明の重さは?
続いては照明器具の重さで、
こちらは、少し重要なポイントです。
各々への取り付けられる照明の重さの目安は、
- 引っ掛けシーリング:耐荷重5kg
- 埋め込みローゼット:耐荷重10kg
となります。
5kgというと、お米1袋がパッと思い浮かびますが、
正直、照明器具で5kgを超えるものは、
あまりありません。
2023年5月時点で、リセノで取り扱っている照明では、
一番重くても、4連シーリングライトの2.4kgです。
天井照明 HARMONY CEILING LAMP
もちろん、素材や大きさによっては、
5kg以上あるものも市場ではあり、例えば、
- シーリングファン付き照明
- シャンデリア
などがあります。
このような場合は、①のローゼットでご説明したように、
ハンガーにネジで固定したりして、
落下防止をしっかりと図る必要があります。
引っ掛けシーリングに5kg以上する照明器具を
取り付けたい場合は、天井にネジで固定するなど、
方法はありますが、住宅を傷つけてしまいます。
5kg以上する照明器具を取り付けたい場合は、
ローゼットである方が間違いなく、
製品付属の設置説明書をしっかりと確認しましょう。
天井に取り付けられる照明一覧
では最後に、天井に取り付けられる照明器具を、
名称と合わせて簡単に触れておきます。
復習ですが、一部例外を除き、基本的には
引っ掛けシーリング、埋め込みローゼットともに、
照明は取り付け可能です。
シーリングライト
Re:CENO product|シーリングライト SHIF
天井照明 HARMONY CEILING LAMP設置に向いている場所:リビングなど
ペンダントライト
Re:CENO product|ペンダントライト LinenMix
Re:CENO product|ペンダントライト Layered設置に向いている場所:ダイニング上など
簡易ダクトレール
簡易式ダクトレール
こちらを取り付けることにより、
引っ掛けシーリングが1つしかない場合でも、
複数の照明を取り付けることができます。
ダクトレールへ照明を取り付ける際には、引っ掛けシーリングプラグという別器具が必要です。
引っ掛けシーリングプラグを、取り付けたい照明の必要個数分レールへ取り付けます。設置すると行えること:多灯ペンダント、スポットライトなど
シーリングライトを安全に取り付けるために、
注意点を事前に確認しよう。
引っ掛けシーリングや、埋め込みローゼットについて、
いかがでしたでしょうか。
最後に簡単にまとめておきます。
- 引っ掛けシーリングは照明を取り付ける土台
- 埋め込みローゼットでも、照明は取り付けられる
- 違いは、土台両サイドに「 ハンガー 」があるかで見分けられる
- 照明の取り付け方法は、とっても簡単
- 両者の違いは、設置方法と重量
- 5kg以上する照明器具は、埋め込みローゼットが良い
このポイントを押さえていれば、
自宅の土台がどちらなのかを見分けられることができ、
今後の照明選びの際に、役立つでしょう。
照明はインテリアでも非常に重要な部分です。
お気に入りの照明を、適切な方法で取り付け、
快適で素敵なお部屋作りを行ないましょう。
以前にも、照明の選び方などの読み物を
書いておりますので、ぜひそちらもご覧くださいませ。
照明って、どう選べばいいんだろう?
事前に確認しておくと良い3つのポイントをご紹介します。
今後も、みなさまへ快適な暮らしに役立つ、
照明のお話をお届けできればと思います。
それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。