リネン生地とは?
特徴とお手入れ方法をご紹介します。
こんにちは。商品部の大原です。
AGRAやフロアライト Oak&LinenMixなどをはじめ、
リセノでも人気の高い「リネン生地」。
「憧れてはいるけれど、
自然素材はお手入れが難しそう...」
と思われている方や
すでにリネン製品をご愛用中の方に向けて
特性とお手入れ方法をご紹介します。
ぜひ、「リネン生地」の魅力に触れて、
さらっと快適な夏をお過ごしいただれば嬉しいです。
リネン素材の特徴は?
さらっとした柔らかさが魅力のリネン。
リネンは、フラックスという
亜麻科の植物の茎から作られる
天然の植物繊維の一種です。
実は、日本で呼ばれる「麻」とは
植物から作られる繊維の総称で
他にはジュート(黄麻)やラミー(苧麻)といった
種類も含まれています。
通気性や吸水性、
そして発散性に優れているので、
汗ばむ季節でも肌に密着しづらく
快適な使い心地が続きます◎
コットンの4倍ともいわれている
群を抜いた吸水性が頼もしく、
衣服や寝具などに採用されることが多いです。
これらの特性からも、
夏の素材のイメージがありますが
繊維の空洞構造には、保温の機能も。
余分な熱や水分を出し入れすることで、
それぞれの季節にあった適温に調整してくれる
通年使える優秀な素材なのです。
リネン素材でよくあるお悩み
そんな魅力的なリネン素材ですが、
私がカスタマーサポートをしていた頃、
特性に起因するお悩みを
ご相談いただくことがありました。
① ゴワゴワとした硬い感じがする。
まず、1つ目は「肌触り」についてです。
突然ですが、例えば、新品の革靴。
履き始めは足に馴染まず、
「合わないかも...」と
硬さやつっぱりを感じたご経験がある方も
多いのではないでしょうか。
リネン生地も同様に、使い始めは
ザラザラ・ゴワゴワとした
硬いハリのある質感を感じることがあります。
使い込めば込むほどに、しっとりしなやかに◎
これは、リネンが植物の茎から作られた
しっかりとした強さのある植物繊維であるから。
ただ、革靴と同様に日々のご使用や洗濯などで
徐々に肌なじみのいい柔らかさに変化していきます。
② 新品なのに毛玉のような凹凸がある。
2つ目は、「毛玉」のようにもみえる凹凸について。
これは、ネップと呼ばれる
縦横の織られた糸が絡まり
生地表面に飛び出したものです。
化学繊維のような均一な糸とは異なり、
植物繊維ならではの糸の太さのムラによって
やむを得ず発生します。
サイズは大小様々で、
1mmほどのものは
ころんとした粒のような印象、
5mmほどのものは、
ほつれのように繊維が細長く
飛び出した印象を受けることも。
ただ、素材ならではの特性であり
それぞれ不良ではないためご安心いただき、
風合いとしてお楽しみいただければと思います。
凹凸が気になる場合は、ほつれなどを治す
補修用の針を用いて、生地裏に押し込むことで
表情を和らげる方法もあります。
※毛玉とは異なるため、
くれぐれもハサミやカッターなどでの
カットはお控えください。
リネン生地のお手入れ方法
ここからは、お手入れ方法を
手順にそってご紹介していきます。
① 洗濯表示を確認する。
リネン生地は、水に濡れると
60%ほど強度が増す特性があります。
これは、水を吸収した繊維が膨張し
ぎゅっと目が詰まり密度が高くなるから。
そのため、基本的にご自宅の洗濯機で
洗っていただいて大丈夫です。
ただ、その優れた発散性から
乾燥後に5~10%前後生地が縮むことも。
衣類やカーテンは特に、
その僅かな差異の影響を受けやすいため
商品としての洗濯可否や注意点を
事前に確認しておきましょう。
②-1 洗濯機が使用できる場合
ご自宅の洗濯機で水洗いが可能な場合は、
以下の点に注意して洗いましょう。
- 水温を30度以下に設定する
- 「弱」や「おしゃれ着」モードを選ぶ
- 洗濯ネットにいれる
- 脱水は「短め」に設定する
水温が高いと洗浄力が上がりますが、
その分、生地が縮みやすくなります。
また、必要以上の脱水は
生地のダメージだけでなく
シワの原因にもなり得ます。
そのため、生地に負担がかからない
温度とモードで洗うようにしましょう。
耐久性に優れた素材なので、
優しく洗濯することで
より長くご愛用いただけます◎
②-2 手洗いの場合
洗濯機が小さくて入らない場合や、
洗濯表示にて手洗いが推奨されている場合は、
以下の手順で洗うことができます。
- 30℃以下の水に洗剤を入れてよくかき混ぜる。
- その中で軽く押すように3~5分ほどで素早く洗う。
- 最後に水を変えて綺麗にすすぐ。
③ 十分に乾燥させる。
洗ったあとは、十分に乾燥させましょう。
乾燥させる際には、風通しのよい
陰干しなどの自然乾燥や浴室乾燥を使用して、
乾かすようにしてください。
クッションカバーや寝具のように
裏表があるものは裏返して干すことで
生地の日焼けなどを防ぐことができます。
番外編 プロテクタースプレーを活用する。
また、ケアスプレーで
未然に汚れの付着を防ぐ方法もあります。
汚れたあとにケアをしようと
思われる方も多いと思いますが、
実は買ってすぐのきれいな状態に
プロテクターをかけてあげるのが、
一番簡単で効果的です。
汚れが付きにくく、
また取りやすい状態になるので、
「より簡単にお手入れをしたい」
「忙しくて頻繁に洗濯できない」という方にも
おすすめのアイテムです◎
リネン素材を取り入れて、さらっと快適に過ごしましょう。
それでは、今回のおさらいです。
リネン生地の特徴は、大きく分けて3つ。
- 通気性や吸水性、発散性に優れている
- 徐々に肌なじみのいい柔らかさに変化する
- ネップと呼ばれる凹凸が発生することがある
リネン生地のお手入れは、
- 生地に優しい設定を意識すればOK
- ケア商品で事前のメンテナンスも◎
です。
ぜひ、これからの季節はリネン生地を取り入れて
さらっと快適に過ごしましょう。
それでは、また。