コーヒーマイスターが教える豆の選び方
〜ブレンド、シングルオリジンの違い編〜
こんにちは、コーヒーマイスターのはまだです。
今回からコーヒー豆の選び方を
3回にわたって解説していきます。
初回は、ブレンドとシングルオリジンの違いについて。
コーヒーショップの棚には
たくさんの種類の豆が置いていて
それぞれ〇〇ブレンドや産地などが
記載されていますよね。
僕も知識がない頃は、ブレンドって何?
シングルオリジンって何?という感じでしたし、
お店の人も親切に教えてくれるわけでもないので、
恐る恐る「とりあえずブレンドで」と、
コーヒーショップ特有の緊張感に呑まれ、
選択肢のない注文を繰り返したものです。
そんな経験から、コーヒー豆を頼む際、
自信を持って注文ができるように、
基礎的なお話をしていこうと思います。
まずはブレンド、シングルオリジンの違いを知ろう!
徐々に詳しくなってくるにつれて、
ブレンドとは、様々な産地のコーヒ豆を
それぞれの特徴を活かしながら
うまくまぜ合わせることで、
「味のバランスが取れたコーヒー」
ということを理解してきました。
いわば、お店の特徴がわかる
看板商品というところです。
では、シングルオリジンはというと、
ブレンドの逆という見方で良いとは
思いますが、かなり奥深い世界。
いろんな豆を混ぜることなく、
単一品種という意味で使われることが多いわけですが
本来は、農場や農園、生産者までの
トレーサビリティ(追跡可能性)が求められます。
つまりは、土地や気候、農場、
生産者の努力によっても味は変わる、
というところまで注目しましょうというわけです。
わかりやすく例をあげると、
同じりんごでも
「○県にある○農家のあの人にしか、
ここまでの味は出せない」
といったようなイメージです。
つまり、シングルオリジンは、単一品種で
「生産地特有の風味があるコーヒー」
ということがわかりました。
ストロベリーのような、紅茶のような、
なんていう特徴的な表現が公式に存在しているくらい、
びっくりな世界。
【引用】SCAAの新しいコーヒーフレーバーホイールを日本語に翻訳してみた
味の表現を標準化するための、
フレーバーホイールと呼ばれるものまであります。
まるで、味の表現が多様なワインの世界のよう。
補足ではありますが、
ストレートとシングルオリジンの違いは?
とよく耳にすることがあります。
産地のみではストレート。
生産者まで明確になっているのが
シングルオリジンという認識で大丈夫です。
話はそれましたが、
まとめると
複数の産地の豆を使用し、甘みや酸味といった
味のバランスが取れたコーヒーが
「ブレンド」
単一の産地の豆を使用し、産地特有の個性的な風味を
より強く感じられるコーヒーが
「シングルオリジン(ストレート)」
ということでざっくりと
違いが分かりましたでしょうか。
コーヒーは嗜好品なので一概に、
高級=美味しいと感じるわけではありませんし、
もちろん、ブレンド、シングルオリジンのどちらか
片方が優れている、というわけでもないんです。
マイスターおすすめの注文方法をご紹介
僕の場合は、まずおすすめのブレンド豆を購入し、
お店の味やそのお店が目指している
方向性が自分の好みに合っているか、
なんとなく照らし合わせます。
そして、そのお店が気に入ったならば、
豆の風味をよりダイレクトに感じられる、
シングルオリジンの豆を試していく
というような流れです。
なので、注文する際は、
定番のブレンド+気分によって変えるシングルオリジン
というような形でバランスよく注文します。
たくさん飲み比べることで、
好きな味の傾向がより明確になってくると思うので、
たまには定番以外のものを試して欲しいなと思います。
ということで、基本的なブレンドと
シングルオリジンの違いを知ることで
注文時の不安が少し解消されたのではないでしょうか。
コーヒーをより楽しむための、
足がかりになれば良いなと思います。
リセノのスタッフに飲み比べしてもらいました!
今回は最後に「 晴れのち、キッチン」
でお馴染みの岡カメラマンにブレンドと
シングルオリジンの飲み比べをしてもらいました。
おか)
最近、はまださんにおすすめされて
自宅でコーヒーを飲み始めたので、
すごく楽しみです!
今回は僕が大好きなカフェ、
ディモンシュさんのオリジナルブレンドと
シングルオリジンのエチオピアでの飲み比べ。
ちなみに条件が揃うように、
以前紹介した、コーヒーの入れ方
で2種類とも抽出を行います。
使用するのは、リセノでも取り扱いのある
HARIOのドリッパーV60。
僕はこのドリッパーをよく使用しますが、
スッキリクリアな味わいが楽しめます。
はま)
じゃあまずは、ブレンドから。
おか)
うん、すごくおいしいです!
飲み慣れたというか、安心できるコーヒー!
甘みもありながら、ほど良い苦味も感じて
本当に飲みやすい!
はま)
そうだよね。僕もほっとする感じっていうのが
よくわかる!豆の特徴もほのかに感じるよね!
味のバランスが取れている分、
どんなシーンにも合わせられる安定感がある感じ。
はま)
では、続いてシングルオリジンのエチオピアをどうぞ。
おか)
私の知ってるコーヒーじゃない!どちらかとえいば、
紅茶っぽさもあるし、フルーツのような甘味かも。
ブレンドよりも個性的ですね!
はま)
そうそう!さすがだね!
コーヒー豆は本来、これくらい特徴のあるもの
なんだけど、深い入りのブレンドが「ザ・コーヒー」
のイメージだからかなり衝撃だよね。
おか)
確かにコーヒーのイメージが変わるかも!
私も自宅でコーヒーを飲むようになったので
まず、ブレンドをたくさん飲んでから、
シングルオリジンに挑戦してみます 笑
はま)
岡さんが言ってくれたように、
個性的だからこそ、いろんな種類を飲み比べたりと、
コーヒーの特徴を楽しむのがおすすめかな!
でも今回の豆はちょっと個性的すぎたかな〜笑
ということで、豆の選び方
「ブレンドとシングルオリジンの違い編」
いかがでしたでしょうか。
次回は「焙煎による味の違い編」です。
お楽しみに〜!