テレビボードの扉の調子が悪い?金具を調整してメンテナンスしよう。
こんにちは。
品質管理チームのわたなべです。
今回のマガジンでは、テレビボードによくある
フラップ扉(下開き扉)の調整方法をご紹介します。
TVボードを長年使っていますと、ネジが緩んで位置が
ずれたり、扉が反って箱と擦ったりすることがあります。
また運搬時の振動が原因で、ネジが緩んだ状態の
製品をお届けしてしまうことが、まれにございます。
扉がずれて見栄えがよくないときや、
動きが悪いと感じたときは、こちらのマガジンを
参考にして、調整していただければと思います。
扉を調整して、見た目を整えて、
動きもスムーズにして、TVボードを
快適に使えるようにしましょう。
扉の動きが悪いときや前後左右のズレの調整方法
扉を開くときに、引っかかる感じがあったり、
カタカタと動いてしまったりといったことはございませんか。
また、家にあるテレビボードを見てみて、
並んでいる扉同士のすき間がバラバラだったり、
扉の正面の面が揃っていなかったりしませんか。
ドロップ丁番の前後左右の調整ネジを緩めているところ
これらの悩みは、ドロップ丁番で扉位置の
前後左右を調整することで解消できます。
ここから、WIRYテレビボードを例に、
その調整方法をご説明していきます。
ドロップ丁番の箱部の真ん中のネジを緩めると、
扉が前後左右に動くようになります。
扉の左右の位置は、箱の側面の端からの距離を、
左右両方の扉で均等になる位置に合わせます。
前後(奥行き)の位置は、箱の正面小口から
2㎜ぐらい離します。
どちらも同じだけすき間が空くようにしてください。
扉と箱にすき間をあけた良い状態
位置を合わせながら、緩めた調整ネジを締め直します。
金具の接触が悪くて、上手に締まりきらない場合が
ございます。扉を持って、カタカタと前後にゆすると、
金具同士がちゃんとかみ合って、ネジを最後まで締めることができます。
箱と扉を離さずにくっつけてしまうと、扉の開閉時に、
扉の下端と箱の小口が擦れて故障の原因となります。
開閉時に箱に扉が擦れてしまっている悪い状態
扉と箱のあいだに、少しでもすき間ができるように
注意して調整お願いします。
扉の上下位置がズレているときの調整方法
扉の高さが左右でバラバラだったり、
水平でない状態でテレビボードを使用されてませんか。
さらに悪い状態になると、隣の扉と干渉して
開け閉めに支障が出ることがございます。
WIRYテレビボードの扉の高さが水平でなく、バラバラな悪い状態
こういう状態も、ドロップ丁番を調整することで、
良い状態に戻すことができます。
それでは調整方法の説明をしていきます。
ドロップ丁番の上下調整のネジを操作しているところ
ドロップ丁番の箱部の手前のネジを回すことで、
扉を上下に動かすことができます。
このネジを右に回すと扉の高さが上がり、
左に回すと高さが下がります。
扉の高さを合わせる位置の目安として、
閉めたときに扉の上端が、箱の上端から
はみ出さないくらいの位置に調整しましょう。
高さ調整をしていると、思った位置に調整しきれない
ときがあります。高さ調整のネジが、前後調整ネジと
連動していることが原因です。
前後左右の調整ネジを締めたり緩めたりしてから、
上下の調整ネジを動かしてみてください。
左右の高さをきっちり揃えると、傾きがなくなって、
全体がスッキリと見えます。
WIRYテレビボードの扉の高さを揃えた良い状態
ぜひ、みなさまも調整してみてください。
扉が勝手に開いてしまうときの調整方法
扉がちゃんと閉まった状態をキープできずに
開いてしまう場合はマグネットキャッチを調整します。
Re:CENOの「WIRY」と「LINE」 TVボードは、
前後の位置を調整できるマグネットキャッチを使っています。
「WIRY」テレビボードのマグネットキャッチ
「WIRY」では箱についているマグネットキャッチ本体
の左右のネジを緩めると前後に動かすことができます。
「LINE」テレビボードのマグネットキャッチ
「LINE」ではマグネットキャッチ本体の真ん中に
ついてあるネジを緩めると前後に動かせます。
閉めた状態をキープできないときは、
このマグネットキャッチを前に出してあげましょう。
磁石がくっついて、勝手に開くことがなくなります。
また、きれいに見せたいときは、さきほど説明した
丁番調整でできた扉下と箱のすき間と同じぐらいの
すき間が空くように、マグネットのくっつく箇所の
すき間を調整しましょう。
マグネットキャッチを調整後、上からすき間を見た良い状態
すき間を揃えると、上から見てもきれいです。
下のすき間に、上のすき間を揃えると、
横から見たときにもすき間の幅が均等できれいです。
マグネットキャッチを調整後、横からすき間を見た良い状態
箱と扉の間にすき間を開けておくことには2つメリットがあります。
まず、テレビボードはAV機器を置くことが多いです。
機器は熱を持ち、箱の中が熱くなってしまいます。
少しでもすき間がある方が熱が逃げて、
機器の設置環境として良いと考えられています。
2つ目のメリットとして、扉が多少反ったときに、
箱と扉のあいだに少しのすき間があれば、開閉に支障が起きません。
扉の裏面を少し空気を流してあげることで
片側に反り続けることの予防にもなります。
木製の家具は湿度や温度によって、多少の反りが発生します。
1年を通して、凹型に反る時期や、凸型に反る時期があります。
扉が勢いよく開くとき、なかなか開かないときの調整方法
扉を開けるときに極端に固かったり、
パタンと勢いよく開くときはステーを調整しましょう。
TVボード「WIRY」のステー
「WIRY」に使われているステーでは、
側板についている金具本体の中央のマイナスネジを
回すことで開くスピードを調整できます。
右に回せば、開くスピードを遅くすることができ、
反対に左に回すと、扉が速く開くようになります。
いいサイズのマイナスドライバーがないときは、
硬貨などを使って回すこともできます。
TVボード「LINE」のステー
「LINE」ではブレーキ付きのステーが使われており、
側板についている本体中央のネジが調整ネジとなっています。
調整ネジを右に回して締めると、滑り止めの効果で
扉がパタンと勢いよく開かなくなります。
反対に左に回すと抵抗がなくなり、
パタパタと素早く扉が動かせるようになります。
お好みにあわせて、調整してください。
扉を調整して、TVボードを快適に使いましょう!
フラップ扉の調整方法を説明させていただきました。
きれいに調整するためには、慣れとコツが必要です。
失敗しても壊れることはまずないので、
扉に気になるところがあったら、このマガジンを
見ながら調整にチャレンジしてみてください。
最後におさらいです。
- 扉の位置が悪いときは「ドロップ丁番」を調整
- 扉が勝手に開くときは「マグネットキャッチ」を調整
- 扉の開くスピードは「ステー」で調整
調整の方法に焦点を当てて、説明してきましたが、
なぜこの金物が使われているかも、今後のマガジンで紹介していきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。