ジュート素材のラグのお手入れ方法をご紹介します。
こんにちは。
品管チームのわたなべです。
吸放湿性に優れているので、さらっとした気持ちの
いい状態を保つことができ、暑い季節に重宝する
ジュート素材のラグ。
今回のマガジンでは、そんなジュートラグの
お手入れ方法について詳しくお伝えします。
ジュート素材の特徴
正しいお手入れを理解するためには、素材の
特徴・特性を知っておくことは大事です。
まずは、ジュート素材の特徴をご説明します。
ジュートとは
ジュートは、「黄麻(こうま)」という麻の一種の
植物からできる繊維です。
ジュートでできた繊維は、調湿性・通気性・耐久性に
非常に優れています。
また、汚れやにおいがつきにくく、伸縮も少ないです。
これらの特徴から、地面に直接敷く敷物や、
コーヒーや穀物用の運搬袋として、古くから
使われてきました。
ジュートラグは洗濯できない。
ジュート素材のラグは、洗濯できないとされている
ものが多いです。
なぜなら、水に濡らすと色落ちや縮み、
毛羽立ちが起きてしまうから。
また、濡れた状態は雑菌が増えやすいので、すばやく
乾かす必要がありますが、ラグのように大きいと
乾くまでに時間がかかり、雑菌が増えるリスクが
あります。
さらにジュートは、洗うとシワができやすく、
ついたシワは、なかなかとることがとれません。
このような理由から、ジュートのラグは洗濯が
できないとされています。
ジュートは水洗いできませんが、ちゃんとした
お手入れをすれば、長く快適に使い続けられるので、
その方法をご紹介します。
ジュートラグの普段のお手入れ方法
どんな素材のラグにもいえますが、床に敷いている
以上、日常のお掃除は欠かせません。
ジュートの特性に合わせたお手入れ方法を、
おこないましょう。
「掃除機」をかける。
基本のお手入れは、掃除機をかけることです。
室内のほこりに加えて、麻の細かい繊維(遊び毛)
が、少しずつ発生するので、日常的に掃除機を
かけましょう。
いつもの掃除でとはいいませんが、定期的に、
オモテ面だけなく、ひっくり返してウラ面と、
ラグの下も掃除機をかけ、きれいにしましょう。
湿気がたまった繊維やほこりは、ダニや雑菌が増える
原因になるので、しっかりと取り除いておくことが、
大切です。
摩擦などに、とても丈夫なジュート素材は、
掃除機をガシガシかけていただいて大丈夫です。
丈夫ではありますが、最近の高性能な掃除機ヘッドに
ついている強力な回転ブラシは、ジュート自体の
繊維を、必要以上に絡み取ってしまいます。
ブラシの回転を止めるか、回転機能がついていない
掃除機をつかっていただくと、新品の頃の風合いや
触り心地が、より長持ちします。
「陰干し」で湿気をとる。
調湿効果があり、通気性も良いジュートですが、
定期的に陰干しをすることをおすすめします。
調湿効果の高い素材は、晴れた日や雨の日が交互に
おとずれるときには、室内の湿気を上手に調節する
効果を最大に発揮します。
逆に雨の日が続き、湿度が高い状態が長いと、
ジュートが吸い込んだ湿気を吐き出せず、たまり
つづけてしまいます。
湿気がたまったままだと、床が傷んだり、においが
ついたり、カビやダニの発生の原因になるので、
その湿気を取り除くために、陰干しをしましょう。
陰干しは、空気が乾燥した天気のいい日を狙って、
おこないましょう。
ジュートは日を浴びると、紫外線によって、色が
黄色くなったり、傷むのが早くなります。
直射日光に当たらない場所でも、裏面を外側にして
干すようにするのが、長持ちさせるコツです。
「重曹」でにおいを除去する。
においがつきにくい、といわれるジュートですが、
夏に素足で使ったりすることが多く、汗や皮脂が
たまると、においがしてしまうことがあります。
そんなにおいは、さきほど紹介した「陰干し」か、
「重曹」と掃除機を使って、とることができます。
重曹でのニオイの取り方は、夜寝る前にジュートラグ
全体にまんべんなく重曹をふりかけて、翌朝起きたら、
掃除機をかける。
これだけで、ラグについたにおいを除去できます。
突発的な汚れには「中性洗剤」か「炭酸水」
ラグに飲み物などをこぼしてしまった場合は、
染みになる前に、すばやく拭き取ることが大事です。
まずは、近くにあるペーパーや布でただちに液体を
押さえて吸い取り、(食べ物であれば、つまみ取り)
染みの広がりを防ぎましょう。
残った汚れは、中性洗剤を薄めた水につけ、
固く絞った雑巾にて、汚れ部分をトントンと
叩くように拭きます。
ゴシゴシとスライドさせて拭くと、
汚れが広がってしまうので気をつけましょう。
あとは水拭きで洗剤を拭き取り、
水分が残らないように、乾いた布でしっかりと
水分を吸い上げます。
水分が残ると、雑菌が増えやすいので、
ドライヤーなどを使って、すばやく乾かしましょう。
もしも家に「炭酸水」があれば、中性洗剤よりも、
もっとお手軽に汚れを落とすことができます。
汚れを布などで吸い取ったあと、炭酸水を汚れた
箇所に少量かけて、乾いた布で吸い上げるだけです。
汚れが目立たなくなるまで、炭酸水をかけて、
吸い上げるを繰り返します。
最後に、乾いた布で、水分を抜き取れるだけ
抜き取り、ドライヤーなどで乾かします。
この方法を知っていれば、いざというときに安心
なので、覚えておいていただければ幸いです。
ジュートラグが届いたときにすぐやるお手入れ
ジュートラグが、おうちに届いたときに、
はじめにすべき、お手入れをご紹介します。
基本は、普段のお手入れで記載したことを念入りに
するだけです。
届いたときは、工場で出荷前に取り切れなかった
繊維が、ラグ自体についてしまっていますし、
使い始めのころはよく遊び毛が発生します。
ですので、最初のうちは頻繁に掃除機をかけて、
余分な繊維を取り除くことが重要です。
オモテ、ウラ、敷いていた床など、念入りに
かけるようにしましょう。
また梱包にくるまれていたラグは、空気に
触れていなかったので、溜まっていたニオイが、
開けた瞬間に多少してしまいます。
気になる場合は、「陰干し」や、「重曹」で
においをとってから、使いはじめましょう。
もしもの汚れがつくのが心配な方は、届いてすぐに、
「テキスタイルプロテクター」をかけておけば、
飲み物をこぼしたり、知らないうちについてしまう
染み汚れを予防することができるので、おすすめです。
正しくお手入れして、ジュートラグを長持ちさせましょう。
ジュートラグのお手入れ方法はいかがでしたか。
それでは振り返りです。
- 普段のお手入れは、掃除機が基本
- においが気になるときは、重曹をかけて掃除機
- 湿気が溜まってきたら、陰干し
- 汚れはすぐに、中性洗剤か炭酸水で拭き取る。
今回ご紹介した内容で、お手入れしていただければ、
ジュートラグの快適さが長持ちします。
他のマガジンで、ジュートラグのメリット・
デメリットをご紹介していますので、
そちらも合わせてご参照いただければ幸いです。
ジュートラグのメリット・デメリットとは?
素材の魅力も解説
最後までお読みいただきありがとうございました。