【わたしの愛用品】絶対に失敗しない、1台4役の名作家具「stool 60」
こんにちは、カメラマンの辻口です。
「お部屋が狭い!」というお悩みがよく聞かれる
日本の住宅事情の中では、お部屋を広く使うための
アイデアやテクニックについてもまた、
よく耳にするお話の1つ。
色んな工夫はあると思うのですが、
僕がおすすめしたいのは
「マルチに使える家具を選ぶ」というアイデアです。
つまり「家具の役割を兼用して、モノを減らそう」
ということなのですが、何か1つ薦めるなら、
自宅で5年ほど愛用している
「stool 60」を圧倒的に推したいと思いました。
「stool 60」は文字通り「スツール」という
カテゴリの家具で、スツールは「マルチに使える家具」
の代表だと僕は思っています。
stool 60は「絶対に失敗しない家具」
スツールの中でも、僕がstool 60を愛用しているのは、
- 価値が上がり続ける「名作家具」
- フラットで広い座面が持つ「多用途性」
という2つの理由があるからです。
言い換えると、stool 60は
「絶対に失敗しない家具」である、
といったところでしょうか。
ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、
今回はそんなお話にお付き合いいただければ幸いです。
「価値」が落ちない名作家具の秘密
まずは、stool 60をはじめとする、名作と
呼ばれる家具の「価値」について。
stool 60がデザインされたのは1933年のことで、
100年に迫る長い歴史を持つ、
いわゆる「名作家具」です。
stool 60をデザインしたのは、近代建築の巨匠
と呼ばれたフィランドの建築家である
「アルヴァ・アアルト」。
生涯、約200の建築と約80のインテリア
プロダクトを手掛け、フィンランド旧紙幣の
肖像になったほど、高名な人物です。
彼は「できるだけ多くの人々に良質な
インテリアを届けたい」という想いから
「量産ができる家具」にこだわりました。
そして、森林大国であるフィンランドの木々を
活かす木工技術の研究を重ね、「L-leg」という
革新的な技術を生み出します。
この「強度を保ったまま木材を直角に曲げる技術」
によって、stool60はシンプルな設計と美しい
デザインが両立されました。
加えて、シンプルな設計によって組み立て式の
コンパクトなパッケージに収めたことで、
配送のコストを大きく抑えました。
こうした「良いものを広く届けたい」という想いと
「量産が可能な設計と美しいデザイン」という要素は、
名作と呼ばれる多くの家具が持つ共通点です。
そして、そうした美点で長く愛されてきた家具は、
実はもう1つの価値を持っています。
それは「市場価値」です。
オークションサイトなど見てみると分かるのですが、
stool 60はよほどひどい状態でなければ、
使ったものでも定価より価値がほとんど落ちません。
むしろ、長く使われて味わいの増したstool 60は、
ヴィンテージ品として高い価値を持ちます。
なのでもし仮に、stool 60を迎えてみて
「ちょっと違うかも」と思ったときには、
一度手放して違うもの選びなおす、
ということができます。
ちょっとリアルな話ですが、これが
「絶対失敗しない」という1つ目の理由です。
出番を失わない「多用途性」を備えたstool 60
2つ目の理由は、最初にもお話した通り、
とにかくマルチに使えること。
stool 60がマルチに使える理由は、
「フラットな座面」にあると僕は考えています。
①「サイドテーブル」としての使い方
我が家でいちばん多いstool 60の使い方は、
サイドテーブルです。
脚が3本なので、他の家具に干渉しづらく
手元の近くに置きやすいんですよね。
そして、スツールの中には座面が
クッション張りだったり、すり鉢状に
なっているものも少なくありません。
その点、座面がフラットなstool 60は、安心して
色んなものを置いておけるのが特徴の1つです。
②「ディスプレイスペース」としての使い方
我が家で2番目に多いのは「ディスプレイスペース」
としての使い方でしょうか。
ディスプレイを楽しむには、雑貨を飾る
「ステージ」になるような家具が必要です。
ただ、キャビネットや棚全体を飾るのは、
ちょっと気合が必要だったりします。
stool 60は座面がフラットなので、安心して
雑貨をおけて、ちょっとしたディスプレイを
気軽に楽しめるような、ちょうどいい存在。
移動も簡単なので、お部屋の気分を手軽に
変えたいときに重宝します。
③「椅子」として。
3番目の使い方は、来客時の椅子として。
スツールは本来座るためのものですが、この用途を
3番目に紹介しているのは、残念ながらstool 60の
座り心地があまり良いとはいえないからです。
フラットな座面のメリットはご紹介した通りですが、
多くのスツールがそうなっていないのは、
座り心地を優先しているから、ともいえますね。
なので、基本的にしっかり座るための椅子は
他に用意しておいて、来客の際は自分が
stool 60に座り、来てくれた人に椅子を薦める、
という使い方がしっくりきそうです。
いざというときにちゃんと座れること、
そして、それだけの丈夫さがあるというところが、
普通のサイドテーブルとは違うポイントです。
④「お部屋のシンボル」として。
4番目は、かなり個人的な解釈に
なってしまうのですが「お部屋のシンボル」
としての使い方です。
最初にお話しした通り、stool 60は長年人々から
必要とされ続け、長い歴史を
生き残ってきた名作家具。
それは、stool 60がただの木工家具ではなく、
願いの込められた作品であることの
証明といえるかもしれません。
僕はそうした名作と呼ばれる家具が好きですし、
アートのようなものだと思っています。
そうしたものは、例え用途がなかったとしても
お部屋にあるだけで心を満たしてくれる存在です。
「一度使っても価値が落ちない」というお話を
しましたが、僕はstool 60を手放す気は全くなくて、
むしろ最近1台増えてしまいました。
「家具を兼用してモノを減らす」という出発点
だったのですが、stool 60は美しくスタッキング
できるのでセーフ、ということにしたいと思います。
便利さと美しさを備えた
価値を失わない名作家具
いかがだったでしょうか。
お話をまとめますと、
- stool 60は、名作家具なので価値を失いにくい。
- いろんな用途で使えるので、出番がなくなりにくい。
- なので「限りなく失敗が少ない家具」である。
ということになります。
stool 60については、他のリセノスタッフも
愛用していますので、ぜひそちらの記事も
ご覧いただけますと幸いです。
【わたしの愛用品】3年前に、はじめての名作家具 「Artek STOOL60」を迎えました。
最後までご覧いただき、
ありがとうございました。