【わたしの愛用品】ペーパーコードベンチを新調して、
「見心地」と「使い心地」を新旧比較しました。
こんにちは。商品部のしみずです。
本日は、ダイニングベンチについて書きます。
左:folkベンチ 右:PAPERCORDベンチ
自宅では、2年前から「PAPERCORDシリーズ」の
ベンチを愛用しています。
2023年6月、新たなベンチが「folkシリーズ」から
登場しました。
この2つの共通点は、座面のペーパーコード。
同じ素材を使用していて、形も似ています。
それでも家具の面白いところは、すこしカタチが
異なると、暮らしに変化をもたらしてくれるところ。
そこで、今回の愛用品マガジンは、新しいベンチを
自宅に迎えて、「見心地」と「使い心地」の観点から、
新旧ふたつのベンチのちがいをレポートしていきます。
見た目のちがいは、「座面の編み方」と「脚部の木加工」
まずは、見た目のちがいによる新しいベンチ「folk」の
心地いいなぁ、と感じた部分について紐解きます。
座面の編み方は、
「封筒編み」と「鹿の子編み」
左:folk「封筒編み」 右:PAPERCORD「鹿の子編み」
旧ベンチのPAPERCORDは、
タテとヨコを交互に編んだ「鹿の子編み」です。
リズムよく均一に編まれた見た目は表情が豊かで、
空間にアクセントをつけてくれます。
一方、新しいベンチfolkをダイニングに合わせて、まず
感じたことは、「Yチェアと相性抜群!」ということ。
Yチェアの座面は、folkベンチと同じく
「ペーパーコードの封筒編み」。
同じ編み方のチェアとベンチが並ぶことで、
お部屋の統一感が、ぐっと増したのです。
とくに、帰宅後に扉を開けて
ダイニングを俯瞰で見たときに、
Yチェアとfolkベンチの相性の良さを感じます。
素材と編み方が同じなので、ダイニング全体で
よりまとまりが生まれました。
「ベンチとYチェアの共通点」を新旧比較すると、
下記の通りです。
旧ベンチは、素材(ペーパーコード)
新ベンチは、素材(ペーパーコード)×編み方(封筒編み)
新ベンチのfolkは、素材と編み方のふたつがYチェアと
リンクして、お部屋の統一感がぐっと増しました。
脚部の形は、
「丸みのある女性的な印象」と「直線の男性的な印象」
左:folk「丸みのある女性的な印象」 右:PAPERCORD「直線の男性的な印象」
新旧ベンチで、脚部の形状がすこし変わりました。
旧ベンチのPAPERCORDは、横にストンと真っ直ぐ伸びるシンプルな形状をしています。
クセがなく、どんなダイニングシーンにも
スッと馴染んでくれる印象です。
「エンタシス」とは、一本の木を削りだす際に、両端は細く仕上げ、中央に向けて丸みを帯びる形状のこと。
新しいベンチfolkは、脚部の形が丸みを帯びている
「エンタシス」という意匠をしています。
北欧チェアによくみられる形状です。
「エンタシス加工」の丸みにより、お部屋に
柔らかな雰囲気がプラスされました。
ひとり暮らしの自宅は、備え付けの収納では足りず、
大きなキャビネット2つを、リビングに配しています。
お部屋に占める割合が大きい家具が
直線的な形をしているので、
どうしてもカチッとした印象になりがちです。
カチッとした印象を和らげるべく、ダイニングには
できるだけ曲線のものを選ぶようにしています。
ダイニングテーブルは、楕円形の天板で丸みをプラス。
チェアは、背が丸いものを、あえて選ぶようにしています。
「ベンチに丸みを求めるのは難しいっか。」
と思っていましたが、
脚部のちょっとした加工(エンタシス)によって、
丸みをお部屋に取り入れることができました。
「ベンチの脚部」を新旧比較すると、
下記の通りです。
旧ベンチは、直線的なカチッとした印象
新ベンチは、丸みのある柔らかな印象
新しいベンチfolkの脚部分を単体で見たときには、
印象の変化は感じられませんが、お部屋を引きで見ると
優しい印象がします。
フレームの木材は、
「オーク材」と「チーク材」
左:folk「オーク材」 右:PAPERCORD「チーク材」
新旧ベンチで、フレームの木材が変わりました。
旧ベンチのPAPERCORDは、
味わいのある「チーク無垢材」。
あえて赤みのあるブラウンカラーを選び、
ダイニングのアクセントとして「差し色づかい」
をしていました。
新しいベンチfolkは、Re:CENO productで最もよく
使用される「オーク無垢材」。
白っぽい見た目が美しく、上質な感じが好きです。
北欧家具から感じる上質さも、多くはオーク材の
美しい質感からきていると思います。
また、カラーは、ホワイトオークの美しい樹色を
感じられる「ナチュラルカラー」を選びました。
ナチュラルカラーを選んだ理由は、
ひとつは「北欧らしさをプラスできること」、
もうひとつは「永く統一感を楽しめること」です。
私の好きな北欧の名作家具の多くは
「オーク材」が使用されており、
白っぽいカラーと上質な質感に、
「見た目が美しくて好き」と感じます。
ダイニング全体でオーク材のナチュラルで揃えると、
北欧の風が吹いたような、綺麗でやわらかい雰囲気で
まとまりました。
また、ダイニング全体で「材質と色」を揃えることで、
経年変化したあとも同じように統一感を楽めます。
folkダイニングテーブルと2脚のチェアは、
どれもオーク材のナチュラルカラーで、
3〜4年程愛用しています。
すでに経年変化してきており、白っぽさがなくなり、
艶感と趣きが出てきました。
新しいfolkベンチを合わせると、はじめは
オーク材の白っぽい上質さが加わります。
永く永く育てていくと、ダイニング全体で
同じような趣きのある空間になると思うと、
今から楽しみです。
「ベンチの木材のちがい」を新旧比較すると、
下記の通りです。
旧ベンチは、味わい深い「チーク材」
新ベンチは、上質さを感じる「オーク材」
「オーク材」の質感により、
お部屋に北欧らしさが加わり、統一感が生まれました。
使い心地のちがいは、
座面の編み方による「座り心地」のみです。
次は、使い心地のちがいによる新しいベンチ「folk」の
心地いいなぁ、と感じた部分について紐解いていきます。
座り心地は、「柔らかくフィット」と「固くしっかり」
左:folk「柔らかくフィット」 右:PAPERCORD「固くしっかり」
新旧ベンチで、使い心地のちがいを感じたところは、
ただひとつ。
「座面の編み方」の違いによる座り心地です。
旧ベンチのPAPERCORDの「鹿の子編み」は、
気持ち「しっかりめ」の座り心地です。
フラットな編み方のため、座ったときにお尻に沿って
沈み込むというよりかは、低反発のような感覚です。
一方、新しいベンチfolkの「封筒編み」は、
お尻に馴染む「固すぎず柔らかすぎず」な座り心地。
中央が沈み込むように編まれていて、座ったときに
お尻から太ももまで広くフィットする感覚です。
柔らかさを求めていたわけではないけれど、
このフィット感が、妙に心地いいなと感じます。
また、長時間座っていても、folkベンチの方が
よりしんどくならない感じがします。
休日の雑誌を読んだり、ゆっくりおやつ時間を
楽しむときに、好んでベンチに座るようになりました。
「ベンチの座り心地」を新旧比較すると、
下記の通りです。
旧ベンチは、低反発のようなしっかりめの座り心地
新ベンチは、お尻にフィットするリラックス設計
新しいベンチfolkになり、リラックスしたい休日に
座ることが多くなりました。
folk「北欧感じる上質さと、柔らかな心地」
PAPERCORD「味わい深く、しっかり心地」
2つのベンチを、「見心地」と「使い心地」の観点から
比較してきました。
今までのPAPERCORDベンチは、
見た目は、お部屋のアクセントとなり、
座り心地は、作業するときに丁度いい硬さでした。
そして、今回迎えたfolkベンチは、
見た目は、北欧のような上質空間に仕上げたい私に
手を差し伸べてくれるような上品さと、
座り心地は、リラックスする優しいフィット感でした。
木材の違いによる
「見た目の変化や、お部屋の印象のちがい」
ペーパーコードの編み方の違いによる
「座り心地のちがい」が分かり、
やっぱり家具って面白いなぁ、と感じる比較でした。
少しでもみなさまのお部屋づくりのヒント
になると嬉しいです。