オリジナル家具、第1弾サンプルをチェックしてきました! - 中国の旅2日目 -
こんにちは、えんどうです。
ここは最高気温マイナス2度、極寒の地。
中国の大連に来ています。
今回のWEBマガジンは、先週に引き続き、
中国・大連の旅2日目をレポートします!
家具作りの工場見学をした1日目 に続き、
2日目は、いよいよオリジナル家具の
サンプルチェックです。
さて、期待のオリジナル家具「NOANA」は、
どんな仕上がりなのでしょうか??
作りたいのは、「北欧 + ナチュラル」な家具シリーズ
まず、サンプルチェックの前に、オリジナル家具
「NOANA」について、簡単にご紹介。
こちらが既に販売スタートしている
大好評「NOANA」のベッドです。
Nordic(北欧の)とNatural(自然な)、両方の
インテリアに合うデザインを、テーマにしています。
今回は、この「NOANA」シリーズに、
新たにソファーやテーブルを展開しようと、
まずサンプル制作を依頼しています。
イメージは、こんな感じ。
僕が特に期待しているのは、ソファー。
デザインは、北欧ソファーの定番フォルムですが、
ポイントは、フェザー(鳥の羽)を使用した、
座り心地が最高のクッション!
座った瞬間に「バフっ!」と沈み込み、フェザー
独特の柔らかい座り心地が、とても良いんです。
「北欧デザイン」x「たっぷりフェザークッション」
の組み合わせのソファーは、日本中を探しても
僕たちの「NOANA」だけ!
最高のソファーを作ろうと、気合いが入っています!
今回は、そんな僕たちが目指すべき「NOANA」の
イメージが具体的に伝わるよう、工場には事前に
3Dデータと図面データを、提出済。
良い家具を作るために、ぬかりはありません ^ ^
国内工場か?海外工場か?
「NOANA」は、僕たちにとって初の
オリジナルシリーズ家具。
良い家具を作るためには、製作をどこに
依頼するかは、とても重要なのです。
だから、「国内工場か?海外工場か?」を
選ぶには、いろいろ葛藤がありました。
オリジナル家具と言うからには、
リセノの名前に恥じない様に、クオリティーの高い
家具を作りたい!
日本国内の工場であれば、安心できる品質の
家具が作れますが、しかしコストが...
そこで、リセノのコンセプトに原点回帰。
「もっと気軽に、インテリアを楽しもう!」
です。
だから品質が高く、かつ手の届く価格で
お届けできる様、海外生産の道を選びました。
海外の工場と言っても、ほんと良し悪し様々なので、
そこは慎重に、慎重に。
時間を掛けて、信頼できる工場を探しました。
数ある工場から決めたのは、お取引している国内の
メーカーさんからご紹介いただいた、中国でも
トップクラスの環境が整った工場。
1日目に見学した工場よりも、だんぜん綺麗!
新しい機械を導入して、家具が作られています。
木材を塗装する工程もこんな感じに、
オートーメーション化されています。
そしてこの工場に決めた理由が、もうひとつ。
頼れるパートナー、ニュウさんの存在です。
この真剣な眼差しで家具の部品をチェックするのは、
今回、僕たちと中国の工場の間に入り、
品質管理を担当してくれる、ニュウさん。
ニュウさんは、現在の会社で独立する前、
日本に輸出する製品工場で10年以上、
生産管理を担当した経歴の持ち主。
日本企業が求める、高い品質をよく熟知した、
頼れるパートナーなのです。
中国トップクラスの整った設備と、
経験豊富で頼れるニュウさんのいる、この工場。
ここで、国産にも負けない品質の高い家具を
手の届く価格で作ってみせます!
ファーストサンプルは、...ダメでした(笑)
そうして時間を掛けて探しだした工場と、
頼れるパートナー、ニュウさんにお願いし、
万全の準備をして迎えた今回のサンプルチェック。
期待が高まる中、いよいよサンプルとご対面...
チェックした正直な感想は、
「うーん。良くない...」です(笑)
確かに設計図通り。
だけど理想の「NOANA」と比べ、色も質感も
のっぺりした印象。
いつもの様に、商品画像を作ってみても...
うーん、グッとくるものがないなぁ...
どこがダメなのか、具体的に考えていくと、
- 北欧でもナチュラルでもない、ベタ塗りの木材フレーム
- ファーストサンプルは、ウレタン仕様で従来のようにカッチリした印象
- 柔らかなフォルムをもった、座り心地のよいソファーではない
- 全体的にボテっとしたフォルム
と、問題が徐々に絞れてきました。
こういう細かいディテールは、
ある程度、ニュアンスで伝わると、
思っていましたが、甘かった!と後悔。
文化が変われば、価値観も変わる。
以心伝心とは、いかないもんですね...
塗装を剥ぐと、良くなる予感が!
さっそく、海外生産の難しさを痛感しましたが
ここから「どうやって、良い家具に仕上げるか?」
に、考えをシフトチェンジ!
やはり一番の問題は、木製フレームに
北欧らしさ、ナチュラルさがない所。
ということで、一度塗装をサンダーで削ってみました。
すると...
「おっ!フレームがザラッとした質感、そして
木材本来の自然な色!」
これぞ求めている、「北欧」 +「 ナチュラル」に
近いテイスト。
塗装が取れた事で、木材の自然な質感が
よみがえりました。
やはり改善のポイントは、木部のフレームの質感で
「北欧」「ナチュラル」をどう表現するかに
ありそうです!
塗装を変える事で「NOANA」らしさが出せそうと、
改善への道筋が見えました。
続いて、フェザークッションを見直し。
続いて、座り心地を改善するため、
ウレタンクッションで上がってきた、
ファーストサンプルを、フェザークッションに
変更します!
フェザーを使ったクッションは、ウレタンに比べ
柔らかく沈み込むような、座り心地が魅力です。
ただその座り心地を、上手く実現できません...
何度も何度も、フェザーを入れては座り、
ウレタンを変えては座り、調整の繰り返し。
最初は、座るとおしりが木製フレームに当たって
おしりが痛い。
体もグラグラ揺れて、不安定。
でも、フェザーの量と、間に挟むウレタンの硬さを
調整すると、徐々に理想の座り心地に!
座ると、空気を含んだクッションが「バフっ」と
柔らかく沈み込み、フェザーならではの
座り心地になってきました!
フェザーの量とウレタンの硬さのバランスを
研究すれば、もっと良い座り心地になりそう^^
気がつけば室内中にフェザーをまき散らし、
至るところ、フェザーだらけでした...
時間は掛かるけど、良い家具つくります!
サンプルと初対面した時は、理想と現実に
ギャップに、残念な気持ちになりましたが、
そこからの改善していく過程が楽しかった!
自分たちのアイデアを出し合って、
「NOANA」が理想に近づいていく姿を見ると、
なんだか、嬉しくなります。
これが、モノ作りの楽しさなんでしょうか?
充実した時間が過ごせました!
今回、中国の滞在中に修正できなかった点は、
京都に持って帰り宿題に。
これから何度か、京都・中国を往復し
改善を重ねていこうと思います。
理想の「NOANA」が完成するまで、
時間が必要ですが、きっとクオリティーの高い
家具を、手の届く価格でお届けしますので、
もう少し、お待ちください^^
中国の旅、2日間お付き合いいただき
ありがとうございました!
それでは!えんどうでした。