92歳のデザイナー、渡辺力さんの思いが詰まった「riki clcok」
こんにちは、えんどうです。
4月1日の今日、入学や入社で新しい生活を
歩む方も多いですね。
僕はいつもと変わりはありませんが、
年度始めは、気持ちがシャッキと引き締まります。
そんな時は、新しいインテリアで気分を
盛り上げたくなります。
僕は最近、時計を新調しました。
僕が学生の時から気になっていた時計を買って、
年度始め、良い気分でスタートしてます^^
今回の「Products&Stories」は、
その、riki clock(リキクロック) をご紹介します。
92歳のデザイナー、渡辺力さん
今回ご紹介するriki clock、デザインしたのは、
なんと当時92歳の渡辺力さん。
1911年東京の白金に生まれ、今の千葉大学にあたる
東京高等工芸学校で、森林学を学ばれます。
第二次世界大戦後、フリーのデザイナーとして
活躍されるのですが、やはり「木」に関する
デザインが有名です。
僕が渡辺力さんのデザインで特に好きなのが、
「トリイスツール」。
日本でも馴染みの深い籐(ラタン)の素材で
できており、神社などにある鳥居をモチーフに
作られています。
ちなみにこちらは、1957年イタリアの優れた
芸術作品を集めるトリエンナーレ展で、
日本人初の金賞を受賞した作品です。
日本での活躍も素晴らしく、毎日新聞デザイン賞や
グッドデザイン賞など、数多くの賞を受賞。
このように渡辺力さんは、50年以上前から
世界から注目される日本を代表するデザイナー
なのです。
プロダクトデザインだけでなく、ヒルトンホテルや
京王プラザホテルなど空間デザインに携わるなど
2013年惜しくも101歳でお亡くなりになるまで、
日本のデザイン界に大きな影響を与えた、
パイオニア的なデザイナーなんです。
渡辺力さん、ディテールへのこだわり
そんな日本デザイナーのパイオニア渡辺力さんが、
2003年(当時92歳)に発表したのがriki clockです。
渡辺力さんらしい、フレームに木を取り入れた
シンプルな時計です。
発売した翌年の2004年には、グッドデザイン賞を
受賞し、大ブレイク。
今でも数多くの商業施設も採用されている、
ロングセラーな掛け時計なのです。
渡辺さんのデザイナーとしてこだわりが
ディテールの随所に表れているので、
僕のお勧めポイントを2つご紹介します。
文字盤に表れる、力さんの人柄。
いかがでしょうか、この文字盤。
とても見やすくないですか?
渡辺力さんのこだわりは、誰もが見やすい文字盤。
時計の読み方を勉強する子供から、
目が見えにくくなったご年配の方まで
みんなが見やすいよう、文字の大きさ、フォントが
選ばれています。
確かに派手で大きい文字ではないですが、
スッーと自然に目に入ってきます。
細いけど華奢じゃなく力強い、そんな文字。
渡辺力さんがどんな人柄だったか、
僕はわかりませんが、きっとこの文字のように
芯の強い方だったんじゃないかな?と思ってます。
「長く使う」を想定したデザイン設計。
riki clockのお勧めポイントが、もう一つ。
それは、長く使える事。
riki clockは、極力シンプルな設計になっています。
出来る限り壊れにくく、壊れた時は修理しやすい
ように、分解しやすい単純構造なのです。
だから、riki clockは修理しながら、
長い年月使い続けられる、時計なんです。
ちなみに、もし時計が役目を終えた時も、
自然に還るよう、部材は天然素材が選ばれています。
今でこそ「ロングライフデザイン」などという言葉が
ありますが、渡辺力さんはそんな言葉が流行る前から
ずっと前に、「長く使えるものが、良い物だ。」と
考えていたんでしょう。
時計のデザイン設計からも、渡辺力さんの哲学が
伝わってきました。
ずっと使い続けたいriki clock
渡辺力さんが92歳の時にデザインされた、
このriki clock。
僕はこのシンプルなデザインが、今も昔も変わらず
大好きです。
そして、渡辺さんの人柄や経歴、riki clockの
目には見えないこだわりを知って、この時計に
もっと愛着を感じました。
これから、ずっと使い続けたい時計です。
長く付き合えるこのriki clock、これから
新生活を送る方や、ご新婚さんにもお勧めです。
詳細は こちら をご覧ください。
* PS *
riki clockの目覚ましタイプも、
近々、入荷予定です!
こちらも是非、お楽しみに^^