ポリエステルや、アクリルなど化学繊維の
特性を知って、自分にあった素材を選ぼう。
こんにちは、品質管理チームのさとみです。
今回のマガジンのテーマは「化学繊維の特性」です。
例えば、「アクリルってどんな特性がある素材?」と
聞かれて答えられる方は、少ないのではないでしょうか。
化学繊維はリネンやコットンといった天然素材に比べ、
イメージがしにくく、繊維の特性がわかりにくいですよね。
ただ化学繊維は、天然繊維と比較して
機能性が高い素材が多く、生活にうまく取り入れると
暮らしが快適になります。
そこで今回は、化学繊維の良さを知っていただきたく、
リセノでもよく使われる3つの化学繊維である
「ポリエステル」「アクリル」「ナイロン」をご紹介します。
洗濯したい方におすすめのポリエステル
ポリエステルは、化学繊維の中で一番生産されており、
衣類やカーテン、ふとんカバーなどによく使われます。
原料が石油でできており、
繊維の表面に凹凸やくびれがないため、
なめらかな触り心地となります。
繊維自体の伸び縮みが少なく、
速乾性があり、水洗いによる洗濯が可能です。
一本の長い繊維を束ねて形成しているため、
短繊維の綿よりも強度が高い繊維となります。
また、形状を自由に変形できるため、
マイクロファイバーの超極細繊維の生産が可能ですし、
繊維の中心を空洞にし軽量化するなど、
さまざまな機能性を持たすことができます。
リセノでは、SIEVE rectソファーのカバーや、
coletteのラグ、Henryのダイニングチェアーなど
多岐にわたるアイテムで使用されています。
ポリエステルのメリットをまとめると、
- 触った感触がなめらか
- 洗濯ができる
- 耐久性が高い
これらの特徴から、小さなお子様がいるので、
ラグやカバーを汚してしまうかたや、
常に清潔に保ちたいというかたに
ぴったりの素材です。
弾力を好む方におすすめのアクリル
アクリルは、マフラーやフェイクファー、
毛布などに使用されています。
1本1本の糸にかさ高性を持たせることで
空気を取りこみ、弾力性と保温性に優れた繊維となります。
弾力があることで衝撃を軽減し、防音効果が期待できます。
他にも、力を加えても形状を記憶しないため、
しわになりにくい特徴がございます。
リセノでは、WIRYソファーやfolkソファーカバーの
クリンプ生地に使用されています。
アクリル素材のメリットをまとめると、
- 弾力性がある
- 保温性に優れている
- しわになりにくい
マンションなどで足音や生活音が気になるかたや
リモートワークなどで長時間、椅子に座ったり、
寝転ぶのがお好きな方には、おすすめの素材です。
丈夫さを重視する方におすすめのナイロン
ナイロンは鞄や傘、釣り糸などに使用されています。
ユニクロさんのウルトラダウンジャケットも、
実はナイロンで作られています。
素材の比重が小さいため、ほかの繊維よりも軽いのが、
ナイロンの特徴です。
また分子間での結合が非常に強いため摩擦にも強く、
丈夫な繊維のため、ウールなど摩擦に弱い繊維と
組み合わされて使われることがあります。
リセノでは、ラグマット WOOL MRC RUGや、
Varmのこたつ布団に使用されています。
ナイロン素材のメリットをまとめると、
- 軽い
- 強度が高い
- 丈夫である
ペットのひっかき傷でお困りのかたや
生地の破れにお困りのかたに、おすすめの素材となります。
ポリエステルは綿、アクリルは毛、ナイロンは絹を似せて作られていると言われています。
自分にあった素材を選ぼう。
いかがでしたでしょうか。
最後に復習しましょう。
- ポリエステル=なめらか、洗濯が可能、耐久性が高い
- アクリル=弾力性、保温性、しわになりにくい
- ナイロン=軽い、強い、丈夫
それぞれの化学繊維のメリットを知ることで、
用途別に持ち味を活かし、使い分けできればと思います。
今後は素材の特性を意識し、
選択肢のひとつに入れていただくことで
みなさまに生活シーンに合った
商品選びができるようになれば幸いです。