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照明「LinenMix PENDANT LIGHT」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

こんにちは。ヤマモトです。

リセノのオリジナル家具「Re:CENO product」から
新たなペンダントライトをリリースします。

今回の照明は「コットンリネン」という風合いの良い
生地を採用し、柔らかな光でお部屋を照らすシンプル
な照明で、消灯時の美しさにも着目して設計しました。

本日のマガジンでは、この照明のコンセプト設計を
紐解いていこうと思います。

「コットン」と「リネン」を合わせた生地で、
自然素材の美しさと、透過性を求めました。

20220512-02.jpg

今回のペンダントライトの最大の特徴は、
「コットン」と「リネン」の混合生地です。

コットンとリネンを合わせたこの生地は、それぞれの
素材ならではの柔らかさが合わさり、自然素材特有の
風合いを感じられます。

20220512-07.jpg

もともとは、洋服やエプロン、バッグなどのアパレル
用として作られていた生地を、照明用の生地として
使っています。

ペンダントライトは、ダイニングなど暮らしの中心に
あることが多く、必然的に目線の高さに来ますので、
そこに「柔らかで、やさしい風合いの照明」がある
ことで、少しでも日々が柔らかな気持ちになれば
いいなと思ってデザインしました。

20220512-05.jpg

また、今回の「コットンリネン」生地は、厚さ0.1mm
という、とてもとても薄い生地を採用しています。
元はアパレル用の生地なので、薄手の夏服などに
使うための生地だそうです。

自然素材の布であっても、厚手のものになると、透過
性が低く、光を通さないので、「明るさが足りない」
ということが起こりがちです。

今回の照明も、ペンダントライトに「自然素材の良さ」
を加えるべく、当初はジュート(麻生地)を想定して
製作を進めていましたが、ジュートは厚手のため、
透過性が低く、完成後に「なんだか暗いね。ダメだね」
というところから、改めて生地探しまで立ち返りました。

20220512-06.jpg

照明工場からもさまざまな生地を提案いただく中で、
なかなかフィットするものがなく、視点を変えたアパ
レル生地に着目することで、その答えが出ました。

「コットンリネン」を採用できたことにより、布を通
した柔らかな光がお部屋に広がり、お部屋をゆったり
と、リラックスできるものに変えてくれます。

もうひとつ注目してほしいのは、
「消灯時の美しさ」です。

20220512-14.jpg

とてもベーシックな形状で、トラディショナルともい
える今回のペンダントライトですが、素敵な生地が
夜のお部屋に、柔らかな光を与えてくれました。

そして、この生地の良さとして、もうひとつ注目して
いただきたいのが「お昼の消灯時の美しさ」です。

照明は「夜が主役」というイメージがあるかもしれま
せんが、実はペンダントライトは、日中にもよく目にします。

20220512-08.jpg

ペンダントライトは、目の高さに吊るすことが一般的
ですので、朝も、昼も、いつも目に入りやすいのです。

ですから「消灯時にも、美しい」というのは、実は
とても重要なのです。

その点、このコットンリネンには、見た目に柔らかさ
があり、自然素材らしいディテール感も兼ね備えています。

20220512-04.jpg

また、張り方にも工夫を凝らし、生地を「斜め張り」
にすることにより、さらに柔らかな印象を際立たせています。

円錐台」型のフォルムと相まって、まっすぐ上下に
張るよりも、より美しい印象を与えてくれています。

20220512-23.jpg

オーク無垢材のウッドパーツは、
照明のアクセントとして。

20220512-09.jpg

そして、ソケット上部には「オーク材」のアクセント
パーツを追加しています。

コットンリネンの自然素材としての美しさはとても
素敵ですが、なにぶん平織りのシンプルな生地なので
遠くから見た時には、すこし物足りなさを感じていま
した。

そこで、リセノの家具でも多く使用しているオーク材
のアクセントパーツを追加することで、家具との素材
の一貫性を与え、よりコーディネートとして捉えた時
に、イメージがリンクするようにしました。

20220512-17.jpg

一見なんてことない木製パーツなのですが、これが
あるのとないのとでは、印象が大きく変わりました。

これがあるのが、意外とかわいいなと思っています。

ソケットは、オリジナルコードの
「1灯/3灯」からお選びいただけます。

20220512-26.jpg

他のRe:CENO productの照明と同じく、ソケットは
「1灯用」「3灯用」の2種類からお選びいただけます。

3灯×60Wで、明るいダイニングに。

20220512-21.jpg

ダイニングなどの明るさの最大を確保したい場所には
「3灯」を選んでいただければ、透過性の高いコットン
リネンも相まって、とても明るく光ってくれます。

「明るくないとイヤ!」という方は、100W×3まで
対応できますので、こちらをお選びいただければと
思います。

1灯×60Wで、しっぽりとしたダイニングに。

20220512-20.jpg

逆に「1灯」をお選びいただき、頭上からの光を抑える
と、よりリラックスする空間にすることができます。

フロアライトやテーブルライトなど、横からの明るさ
を様々にプラスできる環境であれば「1灯」をお選び
いただき、光の足し算で、必要な光量を補っていただ
くと、多灯照明の良さを最大限お楽しみいただけます。

【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方|Vol.5 多灯照明で、お部屋を彩りましょう。

電球が直接目に入らないように、
底面シェードを付けました。

20220512-19.jpg

また、より快適にお使いいただける工夫として、
シェードの下部には、電球が直接目に入らないように
布シェードを付けています。

ペンダントライトにおいて、直接に電球が目に入ると
いうのは、意外とストレスがかかります。

20220512-25.jpg

布シェードを付けることで、電球が直接目に入らない
とともに、布越しの柔らかな光を、下方向に向くよう
に設計しています。

生活シーンに合わせて、実用的に。
「調色・調光」電球もお選びいただけます。

delicia-tl-blog11.jpg

さらに以前からリセノでおすすめし続けている
「スマート電球」をお選びいただけます。

スマート電球とは、調光・調色が出来たり、
GoogleやAmazonのデバイスと連携して声で操作
できたりする次世代的な照明です。

20220512-13.jpg

ゆっくりしたい時には「オレンジ色×暗く」に、
勉強などやる気を出したい時は「白色×明るく」と
自在に光の性質を変えられます。

通常のLED電球のほかに、このスマート電球も購入時
にお選びいただけますので、お好みに合わせて、
合わせていただければと思います。

もちろんこのペンダントライト以外にも合わせられます
ので、持っていて損のない電球です。

こだわりを詰め込んだ「LinenMix PENDANT LIGHT」
2022年5月27日より発売を開始します。

20220512-01.jpg

というわけで、柔らかな風合いと明かりを届けてくれ
るシンプルなペンダントライトができました。

ナチュラルヴィンテージスタイリングにおいて、シン
プルに取り入れやすいペンダントライトを作りたいと
思っていたので、とても良い製品ができたと思います。

東京・京都・福岡店でも先行で展示していますので、
気になる方はぜひとも店舗にて、シェードの風合いや
スマート照明の使い心地などを、お試しいただければ
と思います。

Re:CENO product|LinenMix PENDANT LIGHT

20220512-22.jpg

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