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フロアライト「Oak&Pleats」の企画経緯と
コンセプト設計についてお話します。

こんにちは。ヤマモトです。

Re:CENO productから、
新作フロアライトをリリースします。

プリーツスカートのように折り重なったシェードが、
フレア型に広がるデザインが美しく、
上質さを感じられる照明です。

この新作フロアライトの企画経緯とコンセプト設計を
わかりやすく紐解いていこうと思います。

ヴィンテージ照明開発から生まれた
「プリーツ」デザインのフロアライト

oakpleats-07.jpg

クラシカルな装いの「プリーツ」が特徴的な
シェードをまとったフロアライト。

プリーツとは、
折り山がはっきりとした ひだ・折り目のこと。

oakpleats-20.jpg

プリーツは、上品で優雅な印象を与えてくれるため
女性のスカートとして定番のデザインですね。

下に向かって広がっていく「フレア状」のフォルムと
相まって、柔らかな印象と上質な印象の両方を感じ
させてくれます。

oakpleats-17.jpg

この新作フロアライトは、当初から計画的に設計した
ものではなく、実は偶発的に生まれました。

それは、青山店オープンに向けて、バイヤーチームの
メンバーと、北欧から仕入れたヴィンテージ照明に合
わせるシェードを作っていた時のこと。

ヴィンテージ照明というのは、大抵の場合
本体部分はヴィンテージとして残っているものの、
シェード部分は布や紙で作られていた関係上、
ボロボロになっている物が多く、
復刻しなくてはなりません。

pleatsfl-1.jpg

一般的には普通の白い円形シェードなどを合わせる事が
多いのですが、リセノではよりヴィンテージの趣きを高
めるために、クラシカルなプリーツ状のシェードを独自
に復刻・製作をすることを計画していました。

「ヴィンテージの雰囲気に合うものがいいね。」
「もうちょっとフレアの広がりが大きいほうが。」
「サイズはどのくらいがかわいいかなぁ?」

たくさん製作してもらった、サイズや丈の異なるシェー
ドをヴィンテージ照明に被せながら、みんなでわいわい
と協議していました。

oakpleats-02.jpg バイヤーチームの検証の様子

その会議している部屋の隅に、たまたま置いてあった
フロアライトの支柱。

「こんなに種類あるなら、フロアライトに被せても、
 かわいいんじゃない?笑」

などと、遊び半分でのっけてみたのです。

「あれ? ほんとにかわいくない?」
「うん。 まじで合ってるね。」
「シェードが小ぶりで、かわいい!」

こんな感じで、ヴィンテージ照明に合わせて協議して
いたのが、一変してフロアライトの協議に。

oakpleats-03.jpg

「もうちょっとだけフレアが小さい方がいいね。」
「電球の光る位置が、もうちょっと下だね。」
「でも、これはかわいくなる予感!」

と議論は横道に逸れて(笑)大いに盛り上がり、
調整をもとに、最終的にフロアライト用にも
サンプル製作をすることに。

その末に、たまたま生まれたのがこのフロアライト
なのでした。

小ぶりなサイズで、どこでもフィット。
テーブルランプと「レピテーション」も。

oakpleats-29.jpg

さて、そんな偶然出来上がった、上品な意匠デザインを
もつ、小ぶりで細身なフォルムのフロアライト。

プリーツフレアの上品なシェードによって、女性的な
イメージをインテリアにプラスしてくれます。

また、全体サイズが

幅(シェードの下辺)は「36cm」と、スリムで小ぶり。
高さ(照明全体の高さ)も「144cm」と、
一般的なサイズよりもほんの少しだけ
低めに設計しています。

つまり、シェードのデザインが女性らしいだけでなく、
サイズ感も、すこし小さめの女性のようなかわいらしさ
があります。

oakpleats-24.jpg

この「すこし小さい」サイズ感とフォルムで、小さな
リビングや、ダイニングにも圧迫感を出さずに、ちょこ
んと存在感を与えてくれます。

小さなすき間にフィットするので、ちょっと物足りない
エリアに置くのに最適です。

oakpleats-05.jpg

また、前述の通り、リセノではヴィンテージ照明にも
プリーツフレアのシェードを製作して付けています。

1950~60年代に北欧で作られたヴィンテージ照明と
合わせることで「レピテーション(繰り返し)」の
効果を引き出し、お部屋に統一感を与えることができ
ます。

そちらと合わせていただけると、より一層素敵で、統一
感のあるスタイリングが完成します。

フロアライトをプラスして「癒しの空間」に。
その高い効果を、ご紹介します。

oakpleats-25.jpg

さて、いったん製品のご紹介はお休みして、ここでは
「フロアライト」がもつ可能性について、わかりやすく
紐解いていきましょう。

フロアライトをお部屋に置いているという方は、どの
くらいいらっしゃるでしょうか。

ソファーやベッド、テーブル、天井照明などの家具は、
優先順位の高いインテリアアイテムだと思いますが、
フロアライトは、導入されている方は少ないかもしれ
ません。

リセノでは、天井照明だけでお部屋を明るくするのでは
なく、フロアライト、テーブルライトの3つを合わせて
「多灯照明」としてお部屋の明るさを調整することの
重要性を提唱し続けています。

oakpleats-22.jpg

理由としては、

  1. 夜の灯りが変わると、お部屋のリラックス感がぐんと上がる。
  2. 家具は効果も大きいが、金額も高い。照明は金額の割に、効果が大きい。
  3. 最適な照明は、お部屋の不都合を隠してくれる。

といった所で、とにかく照明を見直すことは、お部屋の
クオリティを上げる効果が、とても高いからです。

【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方|Vol.5 多灯照明で、お部屋を彩りましょう。

STARBUCKSのような少し明るさを抑えた空間や、
老舗のバー、高級なホテルなど、照明にこだわった
空間づくりは、たくさんのお店が実施しています。

みなさんの中にも、コーヒーが飲みたくてというより
リラックスできる空間で、ひと息つくためにカフェを
訪れるという方も多いと思います。

その点からも、お家でゆっくりする時間に、照明の柔
らかな光があると、リラックス効果が一気に高まる事
がお分かりいただけるでしょう。

oakpleats-08.jpg

前述の動画リンクをご覧いただければ分かるように、
多灯照明の基本は

  • 天井照明
  • フロアライト
  • テーブルライト

の3点セットで考えることです。

その中でも、フロアライトは、目線の高さに来ること
もあり、インテリアの見た目を良くする点においても
抜群の効果を発揮してくれます。

よりご理解いただける様に、お部屋ごとのフロアライト
の効果的な使用例を見てみましょう。

リビング

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リビングでは、ソファー横にフロアライトを配するの
がおすすめです。

ソファーでゆっくりと友達と話すときや、映画を見る
ときには、天井の灯りは消すか、弱めにして、フロア
ライトの灯りを点けましょう。

柔らかな光がお部屋を包むことで、ソファーでのリラ
ックス感が大きく増します。

oakpleats-06.jpg

本を読むときにも、ソファー横にだけ灯りを点けるこ
とで、ゆったりとした時間を感じさせてくれます。

北欧では、この様に「必要な場所に、必要な分だけ」
の灯りを点けるのが一般的です。

oakpleats-26.jpg

日中には、目線の高さにインテリアがあることで、消灯
時にも目線を留める「フォーカルポイント」としての役
割も果たしてくれます。

部屋の角の物足りない印象を打ち消すのにも役立ちま
すので、フロアライトは日中にも役立つのです。

【動画】センスのいらないインテリア|「フォーカルポイント」を学びましょう。

ダイニング

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ダイニングに置くフロアライトは、テーブルを照らす
ための「補助灯」としての役割を持ちます。

天井からの光だけで必要な明るさを確保しようとすると
のっぺりとした灯りで、お部屋の雰囲気が台無しになっ
てしまいます。

20240529-2.jpg

ですから、ダイニング脇にフロアライトを付け加える
ことで、天井からの灯りに頼りすぎることなく、全体
的な明るさを確保できます。

また、光が重なり合うことで陰影が生まれ、それが
空間の雰囲気を良くするのです。

寝室

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寝室のフロアライトは、就寝前の落ち着いた時間を
演出するためのマストアイテムです。

1日をONで過ごしてきた心とからだを、
柔らかな灯りで落ち着かせることで、
睡眠の質をあげる効果があります。

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このフロアライトには、ナツメ球と呼ばれる小さな電球
を付けられるようになっていますので、常夜灯としてお
使いいただくこともできます。

20240529-3.jpg

ワンルーム

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ワンルームでも、フロアライトを加えた多灯照明にす
ることで、とても雰囲気の良い空間に仕上げることが
できます。

ワンルームは、リビング・ダイニング・寝室のすべて
の機能を、1つの場所にまとめたインテリアです。

そのミニマルな空間だからこそ、照明をきれいに
配置することで、自分だけの秘密基地のような
特別な空間に仕上げることができます。

---

ご覧いただいた様に、フロアライトは様々なお部屋で
活躍してくれます。

お昼も、夜も、印象を大きく変えてくれますので、
良いフロアライトの導入は、とても大切なのです。

スタンド部分は「ホワイトオーク」を採用。
木の風合いがやさしい印象です。

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このフロアライトの土台には、無垢のホワイトオークを
採用しています。

シンプルな意匠ですから、良い素材であるオーク材を
贅沢に使用し、見た目の上質感を高めています。

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また、カラーは3カラーをご用意しました。

オークの素地を活かした「ナチュラル」
深みのある色目の「ブラウン」
北欧アンティークを思わせる「ヴィンテージレッド」

の3つのカラーをご用意しました。

ナチュラルカラー

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ナチュラルカラーは、ホワイトオークの素地をそのまま
活かしたカラーです。

さわやかなカラーリングで、ナチュラルカラーの家具と
の相性が抜群です。

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ブラウンカラー

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ブラウンカラーは、リセノオリジナルで調色を施した
「ミドルブラウン」に仕上げています。

暗すぎない中間色的なブラウンカラーで、ナチュラル
カラーよりも「こっくり」とした深みと趣きのあるイ
ンテリアスタイリングにぴったりです。

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ヴィンテージレッドカラー

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ヴィンテージレッドカラーは、北欧アンティーク家具で
見かけるような赤みを帯びたブラウンカラーです。

上質さをより感じさせるカラーで、深みのある装いは、
北欧の古き良き家具デザインによるインテリアスタイル
を好まれる方に愛されています。

リセノのイチ推しのカラーです。

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こだわりを詰め込んだ「flare floor light」
2024年5月31日(金)より順次発売します。

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というわけで、新たに発売するフロアライトの企画の
経緯とコンセプト設計を紐解きました。

ミニマルなデザインで、どんなお部屋にもフィットする
上質なフロアライトは、利便性が高く、使い勝手の良さ
が特徴です。

フロアライトは、夜に灯した際のインテリアに与える
影響が大きいのはもちろん、日中の消灯時にも、目線の
高さにあることで、フォーカルポイントとして、インテ
リアの印象を大きく左右します。

oakpleats-04.jpg

その点においても、美しいプリーツフレアのシェードと、
上質なオーク材のフレームの組み合わせは、主張しすぎ
ない上質な選択です。

ぜひ気に入っていただけると嬉しいなと思います。

青山、二子玉川、京都、福岡の各店舗にもすでに導入
済ですので、ぜひお店で体感いただければと思います。

フロアライト Oak&Pleats floor light

Styling Furniture

フロアライト Oak&Pleats

¥ 74,800 ~


2ドアサイドボード silta

¥ 118,000


3人掛けソファー NOANA

¥ 253,000 ~


伸長式ダイニングテーブル folk/NA

¥ 133,000 ~


ネストテーブル RattanMix/NA

¥ 64,800


ラグマット FIKA

¥ 22,800 ~


ダイニングチェア CH24 Yチェア

¥ 136,400


ペンダントライト Layered

¥ 36,800 ~


ペンダントライト Oilparch

¥ 37,800 ~


ダイニングチェア folk Arm w/codeback

¥ 59,800



Styling Goods

フラワーベース HIJICA TONE VASE

¥ 2,420 ~


シェーカーボックス

¥ 4,950 ~


アートフレーム Oak round frame

¥ 27,800 ~


アートポスター You

¥ 15,800 ~


フラワーベース メルヴェイユ

¥ 1,980


アートポスター In the Fall

¥ 15,800


ウォールシェルフ H/A

¥ 24,800


SHEEP SKIN(シープスキン)

¥ 29,700


クッションカバー HILTE

¥ 4,730



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店舗MG 岩田 335

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