WOOD×IRONのオリジナル家具
「WIRYシリーズ」の魅力をひも解きます。
こんにちは、よねもとです。
先日こちらの記事でもご紹介した、
オリジナル家具の「WIRYシリーズ」。
WOOD×IRONのオリジナル家具がいよいよ完成!製造工場をレポートします。
いよいよネットショップでの販売が
間近に迫ってきました。
今日は、当店デザイナーが細かなところまで
こだわりをもって作ったオリジナル家具の、
特徴や魅力をひも解いていきます。
こだわりをもって作ったWIRYシリーズの特徴は、大きく分けて4つ
オリジナル家具WIRYシリーズの特徴は、
大きく分けて4つあります。
- 樹種選びから塗装方法、板目、柾目のバランスまでこだわった天板
- 細くてスタイリッシュだけど、頑丈にできているアイアンのフレーム
- 毎日快適に使うための仕様と、デザインにこだわった国内生産のソファ生地
- WOOD×IRONのアクセントに、真鍮パーツをプラス
それではさっそく、それぞれの特徴や魅力
について、ひも解いていきたいと思います。
天板は、樹種選びから塗装方法、板目、柾目のバランスまでこだわりました。
まずは、テーブルの天板について。
WIRYシリーズは、部材となる樹種選びから、
塗装方法、それに天板の板目と柾目の
バランスなどの細かなところまで、
こだわりをもって作りました。
樹種は、"丈夫で美しいオーク材"を採用
部材となる樹種には、オーク材を選びました。
その理由は2つ。
- 丈夫で耐久性が高く、長い間使っていただく家具に相応しい
- 端正で美しい木目が、インテリアに上品さを演出してくれる
せっかく真剣に選んで購入していただく
家具だから、丈夫で長い間使って
いただける家具である必要がある。
そう考えながら、それに相応しい
部材としてオーク材を選びました。
オーク材は、丈夫で加工もしやすいため、
家具の他にも床板や、船舶、ウイスキー樽
などヨーロッパやアメリカでは昔からよく
使われている木材として知られています。
さらに耐久性だけでなく、木目の模様の
美しさでも定評があるオーク材。
インテリアに置いた時に、木そのものの存在感も
ありながら、上品な佇まいが感じられるように
天板にはオーク材を採用しました。
"木の風合いとメンテナンスの両立"を考えてラッカー塗装に決めました。
家具の塗装は大きく分けて3種類あります。
一つ目が、オイル塗装。
例:オイル塗装
オイル塗装は、木に薄い塗膜を貼った
状態に仕上げる塗装方法なので、木の
風合いを存分に感じることができ、
経年変化が楽しめます。
その反面、水や乾燥に弱く、美しさを保つ
ためには、定期的にオイルを塗るなどの
メンテナンスが必要となるので、
少し手間がかかります。
二つ目は、ウレタン塗装です。
例:ウレタン塗装
ウレタン塗装は、オイル塗装の真逆の発想。
木に厚い塗膜を貼った状態に仕上げる
塗装方法で、経年変化はなく、
木の風合いも弱まります。
しかし水や乾燥、キズに強い特性があるので
オイルを塗るなどの定期的なメンテナンスは
なく、手間がかかりません。
最後に、ラッカー塗装です。
オイル塗装とウレタン塗装のちょうど間の効果
を得られるのがこのラッカー塗装。
例:ラッカー塗装
ラッカー塗装は、撥水性が高い塗料を薄く塗る
ので、木の風合いをしっかり残しつつ、オイル
を塗るなどの定期的なメンテナンス
が不要になります。
今回のWIRYシリーズは、木の風合いを感じ
ながらも、メンテナンスなどの必要がない、
見た目と手間の両立を考えて、
ラッカー塗装に決まりました。
ぼくも実際に仕上がりを確認した時は、
オイル塗装と見間違えるくらいの
自然な風合いになっていたので
さすがラッカー塗装だと納得。
例:オイル塗装
例:ラッカー塗装
普段のメンテナンスがいらなくて、しかも
手軽に無垢家具の雰囲気が楽しめるなんて
まさに一石二鳥とも言える塗装方法です。
"力強さを感じさせる板目"と、"すっきり上品な印象の柾目"を絶妙なバランスで組み合わせました。
次は、デザイナーが特に気を使って生産現場でも
細かく指示を出して調整を重ねた、板目と
柾目の組み合わせ。
天板の雰囲気がこれで決まると言っても
過言ではないくらい、組み合わせの
バランスは重要となります。
オークの板目は、たけのこの形状に似た
年輪をはっきり感じさせる模様が出ていて、
家具に力強い印象を与えます。
それとは逆に柾目は、年輪の形状が
まっすぐ平行に伸びているので、
すっきりとした印象に。
今回のWIRYシリーズでは、この両方の特性が
バランス良く組み合わさった、納得のいく
天板が完成しました。
板目?柾目?節あり?家具選びは、<木目>にも注目しよう!
いかがでしたか。天板だけでも、樹種選び
から塗装方法、板目、柾目のバランスなど、
細かい製造過程のこだわりを知って
いただけたかと思います。
フレームはデザインと強度の両立を考えて、アイアンを採用しました。
それでは次に、フレームについてです。
フレームは、木材を使うか、アイアンにするか
紆余曲折ありながらも、強度とデザインの
両立を考えてアイアンを採用することに
決まりました。
どうしても木材を細くスタイリッシュに仕上げ
ようとすると、強度の問題がでてきます。
長い間使っていく内に、ポキっと脚が
折れてしまっては、本末転倒。
家具としてはもちろん失格で、そんな
事があっては許されません。
しかしWIRYシリーズは、すらっと上品な
印象に仕上げたいという、デザイナー
の思いが強くありました。
しかも長い間使っていただくためには、
強度を兼ね備える必要もあります。
そうして、いろいろ試作を重ねた結果、
デザインと強度の両立を考えて、
最適な部材としてアイアンを
採用することに決まりました。
仕上がりは、すっきりとした上品さがあり、
木材では出せないスタイリッシュな印象を
出すことができました。
毎日快適に使うための仕様と、デザインにこだわった国内生産のソファ生地
WIRYシリーズは、ソファに使用している
ファブリックにもこだわりました。
採用したのは、コーデュロイ。
日本国内では、95%以上が静岡県で製造。
当店も良質なコーデュロイが生産されている
静岡県の工場にオリジナルの生地の製造を
お願いしました。
服でも一般的に使われている生地なので、
知っている方がほとんどだと思います。
今回ソファの生地としてこだわった
ポイントは2つ。
- 畝幅が決めてとなる、コーデュロイのデザイン
- 毎日快適に使うためにカバーリング仕様に
ざっくりとラフなイメージに仕上げるため、畝幅は1cmにしました。
畝幅が決めてとなる、コーデュロイの
デザインですが、ものによっては
太さもいろいろあります。
今回のWIRYシリーズは、WOOD×IRONで
統一したメンズライクなイメージのシリーズ。
印象としては、ラフでざっくりとした
感じがベストです。
そうするために、試作段階では畝の太さ
違いを何パターンか用意してもらい
印象の違いを確認しました。
ちなみに細いタイプでは1~2mmのもので、
太くなると5~8mm未満くらいになります。
そうして何回か検討を繰り返した結果、
僕たちが選んだのは1cm。
一般的なコーデュロイの太さの
中でも、かなり極太なタイプを
作ってもらいました。
1cmの畝幅にしたことで、見た目の印象も
ざっくりとしたラフな感じが出て、メンズ
ライクやインダストリアルのイメージに
ぴったりの生地に仕上がりました。
毎日快適に使うために、カバーリング仕様に
毎日快適に使うために、ソファの張地は、
カバーリング仕様を採用。
当店でも、ソファについてお問い合わせをいただく
内容のひとつに、汚してしまったときの対処法を
聞かれることが多くあります。
やはり張地タイプだと、カバーを外すことが
できないので対処法にも限りがあります。
しかしカバーリングタイプは、カバーを外して
まるごとクリーニングに出せるので、
いつでも手軽に清潔な状態を
キープすることができます。
特に小さい子供がいる家庭では、食事の時に
飲み物などをこぼしたりしてしまうので、
どうしても汚れは避けて通れませんよね。
ぼく自身も自宅でカバーリングタイプを使って
いますが、子供に汚されてもすぐに外して
クリーニングに出せるので、変に気を使う
ことがない気軽さが便利だと実感しています。
WOOD×IRONのアクセントに、真鍮パーツを加えました。
最後に今回のWIRYシリーズの特徴として
印象深いのは、脚部の裏面につけた
真鍮のパーツです。
デザイナーがアイアンとウッドだけの
組み合わせでは無骨な印象が強く
なってしまうと考え、上品さを加える
ためのアクセントとして真鍮の
パーツをプラスしました。
例:真鍮パーツがない場合
例:真鍮パーツがある場合
アイアンのブラックに、真鍮のゴールドが
相まっていい感じの上品なアクセントに
仕上がり、当店スタッフの間でもかなりの
好印象な声が上がっています。
リアルショップでは一足早く販売がスタート
今回ご紹介したWIRYシリーズは一足早く、
東京と京都のリアルショップで販売が
スタートしています。
ネットショップの販売は、10月下旬ごろを予定。
現在サイトでご覧いただけるように準備を
進めています。
WIRYシリーズは、今回ご紹介した内容の他にも、
まだまだ魅力が秘められています。
次回以降も引き続き、WIRYシリーズの
魅力をレポートしていきます。
それではまた次回に。
よねもとでした。