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バフッとした座り心地が魅力の新作ソファ「folk(フォーク)」。
その製造現場をレポートします。

こんにちは、よねもとです。

先日、新作ソファのサンプルを確認するため、
中国の製造工場へ視察に行きました。

物作りの現場は、何回行っても
発見と驚きでいっぱいです。

今回のマガジンは、新作ソファの製造
現場の裏側をレポートしていきます。

20170509201355.jpg

オートメーションではなく、
職人の手で作られている製造工程

まずは、製造工程の流れをご説明します。

工程は、およそ5つに分かれます。

  • ソファフレームの木材カット
  • ソファフレームの組み上げ
  • テンションラバーベルトの装着
  • ウレタンの接着
  • フェザークッションの製造

ざっと、こんな流れになります。

folkソファは、全てを機械で作る
オートメーション形式ではなく、
各工程の職人さんが、一台一台を
手作業で作り上げています。

それでは順番に、製造工程を
見ていきましょう。

オーク無垢材を採用した、
ソファフレームの木材カット

フレームに使用する木材は、予め
ある程度のサイズにカットされた
状態で保管されています。

20170509201502.jpg

その状態から各パーツのサイズに
合わせてカット。

職人さんが慎重に機械に通して
手際よくカットをしていきます。

20170509201602.jpg

20170509201638.jpg

ソファの基礎となる、フレームの組み上げ

続いて、先ほどカットした木材をタッカーという、
ホチキスが大きくなったようなマシンを
使用してつなぎ合わせていきます。

ここの現場では、「バチンッ、バチンッ!」と
タッカーを打ち込む大きな音が工場内に
響き渡っていたのが印象的。

20170509201721.jpg

ここでも職人さんが手際よく丁寧に
作業を進めていきます。

20170509201755.jpg

う~ん、職人さんの作業している時の
真剣な眼差しはかっこいいですね。

ぼくは男なので、こういう物づくりを
されている方に憧れてしまいます。

座り心地に工夫を施した、
テンションラバーベルトの装着

組み上がったソファフレームに、
座り心地を左右するベルト
を装着していきます。

20170509201834.jpg

ベルトは、ソファに座った時の衝撃を
吸収してくれる役割として装着されます。

folkは、バフッとした座り心地に
こだわって作ったソファ。

この工程には、ひと工夫入れて
座り心地にこだわりました。

ソファを製造する上で、一般的には
ウェービングベルトを採用する
ことがほとんど。

でも今回は、このウェービングベルトに
ゴムが入ったテンションラバーベルトと
言われるパーツを座面に採用しました。

20170509201916.jpg

ゴムが入ることで、ベルトも伸縮性が
高くなり、座った時に柔らかく体を
受け止めてくれるようになります。

さらに今回は、ベルトの貼り方にも
工夫を施しています。

通常ウェービングベルトを貼ると、
ソファを長年使用していくうちに、
中央がヘタって、端が固くなりがちです。

そこで今回は、それを解消するため
中央に向けて斜めにベルトを貼る
ことで、中央と端の硬さの違いを
減らすという工夫も施しています。

20170509202007.jpg

こうすることで、長い間安定した
座り心地を楽しむことが
できるようになりました。

座った時の底付き感を軽減する、
ウレタンの接着

ベルトの装着が完了したら、
ウレタンを接着していきます。

20170509202108.jpg

ウレタンの接着は、座った時に感じる
フレームへの底付き感をなくすために、
座面、背面のそれぞれに貼っていきます。

20170509202141.jpg

20170509202217.jpg

この工程は、接着剤をスプレーで
フレームに付着させて、その上に
ウレタンを貼り付けます。

ここで使用している接着剤は、
エコ基準をクリアしたものを使用。

シックハウス症候群の原因物質の
一つとして知られているホルム
アルデヒドの対策にも配慮されて
いるので安心です。

バフッとした座り心地の肝とも言える、
フェザークッションの調整

folkソファの座り心地の肝となる
一つが、このフェザーです。

フェザーの特徴は、芯があるので、
コシと弾力があって、クッションに
最適な素材として知られています。

今回は幾つかあるフェザーの種類の中でも、
スモールフェザーという種類を採用。

20170509202324.jpg

スモールフェザーは、通常のフェザーと
比較して、さらに柔らかく弾力もあって、
復元力にも優れています。

folkソファには、このスモールフェザーを採用し、
バフッとした座り心地を実現しています。

さらに最終の弾力性も現場で確認。

20170509202405.jpg

フェザーの量の調整を重ね、自分たちが
納得のいく座り心地に仕上げました。

次回のマガジンでも、座り心地の魅力について、
さらに掘り下げていきます。

製造工程は、以上です。

5つの工程に分けて作られたfolkソファ。

  • ソファフレームの木材カット
  • ソファフレームの組み上げ
  • テンションラバーベルトの装着
  • ウレタンの接着
  • フェザークッションの調整

一つ一つの工程には職人さん達の
手作業が入り、丁寧に作られている
ことを自分たちの目で確認して
知ることができました。

今回のレポートはここまで。

次回はさらに、座り心地へこだわった
座面クッションの構造について
ひも解いていきます。

座り心地のこだわりがたくさん
詰まったfolkソファ。

販売スタートを、楽しみにお待ち
いただければと思います。

20170509202505.jpg

それでは、また次回に。
よねもとでした。

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