
自在な組み合わせで、ライフスタイルに寄り添う 3人掛けソファー「Along(アロング)」。買い替え不要で、長く「連れて」思い出を紡ぐ一台です。
https://www.receno.com/three/along3.php公開日 2025年06月25日(水)
更新日 2025年06月25日(水)
こんにちは。
プロダクトデザイナーの加納です。
今回は、オリジナル家具「Re:CENO product」から
新しく登場するソファーをご紹介します。
名前は「Along(アロング)」。
「連れて」という意味を込めて名付けました。
一人暮らしから、家族が増えてお部屋が変わっても、
新しいソファーに買い替えるのではなく、
買い足し組み合わせていくことで、
思い出を紡いでいってほしいという思いを込めました。
今回は、そんなソファー「Along」の企画経緯と
コンセプト設計について、丁寧に紐解いていきます。
お部屋の中の家具でも面積を広く使うソファー。
選ぶ時には、さまざまなソファーに座って、
座り心地を比べたり、生地を選んだりと
悩みに悩んで購入される方が多いと思います。
そんなやっとの思いで迎えたソファー。
お引越しを機に、お部屋の広さに合わせて
もっと大きいソファーに買い替えようかな...という
お悩みが出てくるのではないでしょうか。
ただ、その時に選んだ時間と今まで過ごしてきた
思い出を捨てるのはもったいないなと、
気に入ったソファーの買い替えを躊躇う瞬間も
あると思います。
「Along」はその名前の通り、お引越ししても、
お引越し先に連れていけるソファーです。
「1.5人掛け」に買い足して「3人掛け」にしたり、
「オットマン」を買い足してもっと広々使ったりと、
組み合わせ次第でライフステージの変化に
合わせることができます。
ここからは、「Along」で
どのような組み合わせができるのか、
こだわったデザインについてご説明していきます。
まずは、「Along」のラインナップをご紹介します。
ご用意したのは、こちらの3サイズです。
1.5人掛けは、「幅115cm×奥行き82cm」。
一人暮らしや二人暮らしの方など、
「限られたスペースでも、ソファーを置きたい」という
暮らしに合わせたサイズ感です。
1人でも、ゆとりを持って座れるように、
1.5人掛けと少し広めの設計にしました。
3人掛けは、「幅180cm×奥行き82cm」。
お子様や家族が増えると、もっとゆったりソファーを
使用したいということもあると思います。
3人掛けは、3人以上のファミリーの方にも
お選びいただけるようなサイズ感です。
そして「オットマン」は、
ソファーでくつろぐときにあると便利なアイテム。
脚を上にあげるだけで、快適さが格段に高まります。
そんな3サイズの「Along」。
ライフステージが変化しても、
組み合わせて長く使えるように設計しました。
組み合わせる際に問題となるのが、アーム。
そこで、「Along」は、
組み合わせて使っていただくことを想定し、
右左どちらか選べる「片アーム」仕様にしました。
これにより、
ソファー同士を横づけすることができます。
アームはサイドテーブル代わりとしても使える
「15.5cm」の大きめサイズ。
コップや単行本などを置いても
余裕のある大きさです。
これがあれば、サイドテーブルがいらないので、
コンパクトなお部屋にも便利かと思います。
さらに、
座面に近いことで寝そべる際にも
邪魔にならない高さ設計にしました。
付属のクッションを置けば、
枕代わりにも使っていただけます。
ここからは、
おすすめの組み合わせをご紹介していきます。
こちらの組み合わせは、
「1.5人掛け」×「オットマン」。
リビングとダイニングの真ん中に置きたいけれど、
圧迫感を少しでも無くしたい方におすすめです。
Alongは、背が抜けているので、
後ろからでもアクセスがしやすいのが特徴です。
また、全体を低い設計にしているので、
さらに圧迫感を抑えられます。
こちらは、
「1.5人掛け」×「1.5人掛け」。
3人掛けよりも、ゆったりとしたサイズ感です。
一人暮らしから広いお部屋に引っ越したり、
家族が増えたりすると、
広めのソファーが欲しくなりますよね。
そんなとき、
一人暮らしで使っていた「1.5人掛け」に、
もう1つ「1.5人掛け」をお迎え。
そうすることで、3人掛けの大きなソファーの完成です。
家具にはそれぞれ思い出があるもの。
その思い出を紡いでいけるのは、
インテリアを楽しむ上で大切にしていきたいところです。
全長240cmのワイドなソファーになるので、
3世帯で暮らすご家庭にも対応できるサイズ感。
大人が脚を伸ばして横になれるほど
ゆったりとお過ごしいただけます。
さらに、おすすめの組み合わせは
「3人掛け」×「オットマン」。
前につければ、カウチソファーのように、
脚を伸ばしてリラックス気分を味わえます。
お部屋やソファーの大きさが変わると、
レイアウトを変更する必要もでてきますよね。
ただ、大きなソファーであればあるほど、
空間の中心に配置すると圧迫感を覚えたり、
後ろ姿が気になったりすることも...。
そんな場合を考慮し、
「低い背面設計」にこだわりました。
こちらのリビングとダイニングが繋がったお部屋。
LDKの真ん中にソファーを置くような配置でも、
空間を遮らず、広く見せることができます。
ダイニングからでもテレビがしっかり見えますので、
同じ時間を共有できて、
会話の絶えないお部屋づくりに貢献してくれます。
また、ソファーを
リビングとダイニングの間仕切りとする場合、
必ずソファーの後ろ姿が見えてきます。
そこで、ダイニングから見える後ろ姿にも
こだわりを持ってデザインしました。
それは、「エンタシス」と呼ばれる
ソファーの後ろを支えるスポーク。
こちらは、北欧家具にも取り入れられています。
元を辿ると「エンタシス」を取り入れた北欧の家具は
日本の木造建築や神社の鳥居からヒントを得たとも
言われており、日本人に馴染みやすい形とも言えます。
Alongは、そんな「エンタシス」デザインにより、
洗練された印象に仕上がっています。
ここからは、使い心地についてのこだわりを
一つひとつ丁寧にご説明をしていきます。
こだわりが詰まったソファーなので、
ぜひ読んで頂けると幸いです。
1.5人掛けに1つ、3人掛けには2つ
付属している置きクッション。
こちらは「幅5.9cm×高さ4.5cm」という
こだわりの横長サイズ。
ソファー座面の奥行きは、
ゆったりとして座って頂きたいという思いがあり、
62cmと深めに設計しました。
ただ、お子さまや女性には
ちょっと深いと感じられるかもしれません。
そんなとき、付属のクッションを
背クッションの間に挟んで、
ちょうどよい奥行きで座っていただければと思います。
また、脚を上げて座る際には
クッションをお膝に置いていただくと、
読書もしやすくなります。
クッションの幅が大きい理由は、
背が高い方のご要望にも
しっかりとお応えできるようにするため。
縦置きにすると
背をしっかりと支えてくれます。
Alongは、「ペット対応生地」。
お客様のお声からもペット対応の生地が欲しいとの声を
よく耳にします。
今回、そのご要望に応えた生地を
オリジナルで開発しました。
実は、「ペット対応生地」という言葉に、
明確な定義はありません。
一般的には、専門機関による「スナッグ試験」に
合格したものが、そう呼ばれています。
スナッグ試験では、「メース」と呼ばれる
トゲのついたボールで生地を100回こすり、
といった基準で評価されます。
その結果、一定の基準をクリアしたものだけが
「ペット対応」として認められているのです。
ただ、私たちリセノでは、お客様に
より安心してお使いいただけるよう、
一般的な「100回」の試験基準を大きく上回る
「2000回」の試験を実施しました。
その結果、5段階中「4.5」という
高い評価を獲得しています。
この生地は、試作を何度も繰り返しながら
調整を重ねて、ようやく完成した
「リセノのペット対応生地」です。
カラーは、やさしい印象の「ベージュ」と、
さりげない柄の「ストライプ」の2色。
どちらの生地も、リセノが完全オリジナルで
開発したものです。
とくにストライプの生地は、パターンのデザインから
スタートし、糸の組織まで細かく指定して、
特別に織り上げていただきました。
市販の生地ではなく、リセノだけの特注品です。
だからこそ、生地そのものも
自信を持っておすすめできます。
ストライプ生地は、凹凸をつけることで、
立体感のある表情に仕上がるよう、
特別に織っていただいています。
単なる平坦なストライプではなく、
生地自体の奥行きや表情を感じられる一枚です。
ぜひ、店頭でも質感をご覧いただきたいと思います。
機能としては、犬や猫などの爪が引っかかりにくく、
耐久性があります。
これは、織った生地の糸が解けてしまわないように
糸を織って布にしているから。
小さいお子様がイタズラで引っ掻くといった
場合においても、安心してご使用いただけるのが
良いポイントです。
長く清潔に使い続けられるように、
カバーを取り外して洗うことができます。
洗濯については、部分洗いならばご自宅でも可能です。
ちょっとした汚れの場合は、お風呂場などで軽く
つまみ洗いしていただくのがおすすめです。
フレームに使用しているのは、オークの無垢材。
古くから家具材として親しまれてきたこの木は、
経年によって少しずつ飴色へと深まっていく
美しい変化が魅力です。
ヴィンテージ家具にもよく使われており、
「育てるように楽しめる木材」として
長く愛されています。
使い続けるほどに、
より美しい風合いへと変わっていく。
そんな経年変化を楽しめる素材として、
このオークを選びました。
飴色に育てていくのも楽しみの一つです。
というわけで、新作のソファーについて、企画経緯と
コンセプト設計をご紹介してきました。
こちらのソファーでぜひとも
思い出を紡いでいってほしいと思います。
こだわりの詰まった製品ですので、
ソファーを選ぶ際に加えていただければ幸いです。
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Re:CENO productから2年半ぶりに登場する新作ソファの企画経緯とコンセプトをご紹介します。