VINTAGE HOME - ビンテージハウスで楽しむスタイルのある暮らし -
こんにちは。
Re:CENO P&Sのスズキです。
突然ですが、みなさんはどんな家に住んでいますか?
また、どんな家に住みたいですか?
私には、いつか住みたい理想の家があります。
環境は、自然が感じられる山や、大きな川のある近く。
だけど、自転車を少し走らせれば、すぐ町に出られ
るような所。
そして、建物は、昔からある少し洋風の平屋の一戸建て。
建物はボロボロで古いけど、自分で修復しながら、
自分好みに作り上げていく。
外観は、少し古ぼけた白いペンキで塗って、内装は
外装とは違って、落ち着いたダークブラウンを基調に...。
なんて、想像し始めたら止まりません!!
休みの日には、散歩しながら「ここの土地いいやん」
などと、人の家を勝手にジロジロみる怪しい人に
なっています。
そんな想像をしながら、理想のお家やステキな
インテリアはないかな~と、本屋さんに立ち寄った
時に出会ったのが、今回ご紹介する本です。
古い家と、古いものを愛する気持ちを教えてくれる本:VINTAGE HOME
ビンテージハウスで楽しむスタイルのある暮らし。
『VINTAGE HOME』
この本で、紹介されているのは、築30年~150年程
前に建てられた家。
米軍ハウスや、京町屋、洋館アパートメント、
古民家など、昔から大切に住み継がれてきたお家と、
そこに暮らす、それぞれのスタイルを楽しむご家族
の写真、生活が紹介されている本です。
まず、惹かれたのが、この本の表紙。
上にある写真なのですが、さっき私の言っていた
理想のお家にとっても近いんですよね。
こちらのお家の持ち主は、
家具やオブジェを制作し、造形作家として活躍され
ている水田典寿さん。
築55年の米軍ハウスを自ら改修しながら、
生活をされています。
米軍ハウスとは
第二次世界大戦直後に、米軍基地の周辺に多く建て
られた民間の借り上げ住宅の事。
当初は兵士のために作られたそうで、使用もまさに
アメリカ式。トイレ・お風呂がユニットタイプで、
土足使用。庭付きが多い。
70年代以降に、日本人にも貸し出される事になった。
現在は、東京・埼玉・沖縄を中心にわずかに残って
いるそうです。
水田さんの米軍ハウスへのこだわりは、とても強く、
こちらのおうちも実際に住めるようになるまで、
約2年、そこからまた住みながら2年自ら改修を
続けていらっしゃるとか。
リノベーションに使う建具なども、取り壊しに
なった米軍ハウスから、窓枠・床材などを回収し、
使用されてるとの事。
造形作家ならではの、素材と、自分のスタイルへの
こだわりは、さすが洗練され、すべてを美しく調和
していると感じました。
私も、少し事柄は異なりますが、自分のお部屋
づくりや、お客様へのご提案の時などに、こう
いったスタイルへのこだわりを持って、ご案内や
ご説明ができるようにしたいと、強く感じました。
そして、またステキなのは建物だけではなく、
一つ一つ丁寧に選ばれた家具や、ディスプレイ。
昭和初期に作られた医者の書斎で使われていた本棚
や、アンティークな雰囲気のチェアや、雰囲気に
合った植物達。
水田さんの生活空間における居心地よさの追及と、
自分にとっての良いもの、こだわりとスタイルを
全面に表現した本当にすてきな空間だと感じます。
その他にも、色んなスタイルのビンテージハウスが、たくさん。
この本の中には、その他にも、それぞれの生活
スタイルに合わせたビンテージハウスがたくさん
紹介されています。
いくつか、簡単にご紹介します。
例えば、神奈川県にある築135年の古民家。
アトリエ・ショップ・住居3つの顔を持つ、
古き良き日本の住宅。
古民家ならではの、ほっこりとした空間を
やぼったくならずに、そして無理しすぎずに
コーディネートされた空間は、住んでいる人の
生活を自然に豊かにしているのがわかります。
木工作家でもあるご主人は、カリモクやIDEEなど、
インテリアショップで働かれていたとの事で、古い
ものの中で、色褪せないセンスが光っているのも、
納得です。
そして、京都の北白川にある知る人ぞ知る
『銀月アパート』
銀月アパートは、私の住んでいる場所からも徒歩で
行ける場所にあります。北白川の疎水沿いは、どこ
か文学的で、詩的な感傷に耽りたくなる場所です。
そんなところに、銀月アパートはあります。
私も大好きな場所です。
銀月アパートには、映画監督の大島渚さんも
学生時代に住んでらっしゃったとか。
外観もノスタルジーな本当に住めるのかな?
というぐらいの雰囲気なのですが、ずっと残って
いてほしい、ついつい歩いていると立ち止まって
中を覗き込みたくなってしまう外観です。
今も大事に住まわれているビンテージハウスには、
そこに居た人の気配と、そこに流れていた時間の
温かさを感じる事ができます。
時間の流れ、現在へと繋がっていく事。
それが、きっと一番の魅力で、みんなが惹かれる
所なんだと思います。
自分の住む場所・空間にこだわると言うことは、毎日過ごす場所を作っていくという事。
今回、この本を手にして思った事。
自分の住む場所・空間にこだわると言うことは、
毎日過ごす場所を作っていくという事です。
自分の毎日過ごす場所が、自分にとって、
より心地よいものになり、楽しめるという事は、
自分だけの完結ではなく、周りの人にも影響を
与える事ができる事だと思います。
たとえば、自分のこだわりをもって、
ライフスタイルを過ごしている人って、
活き活きとして、憧れちゃいますよね。
洋服や、外見だけをキレイに見せるのではなく、
毎日の生活に密接に関係する場所に、自分の好き
なもの、長くずっと寄り添えるパートナーのような
家や、家具に出会って、そこで人との生活を育んで
いく。
とってもステキです。
みなさんにとって、Re:CENOもそういう存在に
いつかなりたい。そう感じました。
この本は、ビンテージハウスで暮らし、それぞれの
ライフスタイルを楽しんでいる人、家、インテリア
のヒントがたくさん隠れています。
ぜひ、一度読んでみてください。
『VINTAGE HOME』
http://xknowledge-books.jp/