【 My DIY HOME 】自宅でお手軽に♪ シェラックニスで、
ヴィンテージテーブルをメンテナンスしてみよう!
みなさま、こんにちは。
おかもとです。
当ウェブマガジンをお読みの方にも、
ヴィンテージやアンティークの古い家具が好きな方、
もしくはお持ちの方もおられるのではないでしょうか?
僕自身も古い家具が好きで、
いくつか持っているのですが、
やはりテーブルのように毎日使うものは、
塗装が落ちてきたり、傷がや輪染みが目立ってきたりと
長く付き合うにはメンテナンスが必要になってきます。
今回は、そんなヴィンテージテーブルのメンテナンスを、
ご家庭でも簡単に用意できる道具を使って、
行ってみたいと思います。
まずは、準備物をご紹介!
- コピック(画材)
- ウエス(いらなくなった布の切れ端など)
- スポンジ研磨剤(#320以上の細かいもの)
- 蜜蝋ワックス
- シェラックニス(セラックニス)
シェラック(セラック)ニスとは?
ラックカイガラムシという虫から精製される
樹脂状の物質を、アルコールで溶かした塗料で、
光沢性・防湿性のある被膜を作ってくれるものです。
古くから多くの人に愛され、
食品から楽器や家具など、幅広く使われていました。
出典:Wikipedia
高級感のある美しい光沢仕上がりは、
他の塗料では出せないものがあり、
アンティークのギターやバイオリン、
家具などに使用されています。
下地をキレイに整えて、塗装前の準備を行いましょう!
テーブルの現状がコチラです。
1950年代位の英国のカフェテーブルで、
形や高さはとても気に入ってるんですが、
天板の塗装が取れてきて、染みや傷がとても
目立つ状態になってしまっています。
メンテナンスでどれぐらいキレイになるのかは、
やってみてのお楽しみです。
それでは下準備にかかっていきましょう。
まずはスポンジ研磨剤で、天板を軽くやすり、
塗膜だけを剥がしていきます。
全体のヤスリがけを終えて、白くなったら
塗膜が剥がれているので、これ以上は
こすらないでおきましょう。
無垢材の場合は、木の厚みがあるので、
染みや傷が消えるまでこすっても良いのですが、
北欧や英国のビンテージ、アンティーク家具は
突板のものが多いので、こすりすぎると下地が
出てしまいます。
次に、コピックを使って、目立つ傷を塗っていきます。
この時に注意したいのがコピックの色で、
できるだけ木の色に近いものを選びましょう。
色が目立つ場合は、研磨剤で上からやすると、
塗料がぼかされて全体に馴染んできますよ。
いよいよシェラックニスの出番。
フレンチポリッシュでピカピカにしましょう!
今回使用する塗装の方法は、フレンチポリッシュという
塗装技術で、日本ではタンポ刷りと呼ばれています。
ウエスを団子状にくるみ、シェラックニスを染み込ませて、
木の上に薄い層を何度も何度も塗っていくという方法です。
この何度も繰り返す工程が、光の屈折を作り出し、
通常の塗装よりも美しい、アンティークや
ビンテージ家具ならではの輝きを生み出してくれます。
団子状にくるんだウエスに、シェラックニスを付け、
木の目に沿うように素早く塗っていき、
この作業を大体6~8回ほど繰り返していきます。
塗装後30分ほど乾燥させます。
するとどうでしょうか?先ほどとは全く違う
美しい輝きの天板になりました。
ただテカテカしているだけではなく、
程よく色がついて、良い感じの飴色になりました。
蜜蝋ワックスでフィニッシュ!
フレンチポリッシュの工程が終われば、もう終盤。
仕上げに蜜蝋ワックスを塗っていきます。
仕上げにワックスを使うのは、人で言うところの
お化粧のようなもの。保湿をして乾燥を防いで
あげましょう。
以上の工程で完成です。
Before After
メンテナンス前とメンテナンス後の天板の
比較をしてみました。
乾いた印象で汚れが目立つBeforeから一変。
Afterでは、全体の色味も深みを増し、
傷や輪染みも目立たなくなりました。
このツヤや飴色具合も、
シェラックニスならではの仕上がりです。
メンテナンスするほど愛着が湧いてきます♪
ヴィンテージテーブルのメンテナンスは、
いかがでしたでしょうか?
古いものだからこそ、メンテナンスすることで
傷や染みなどの経年変化が楽しめる。
そしてメンテナンスすることで、
また長く大切に使おうと愛着が湧いてくるのも
ヴィンテージ家具の良いポイントです。
ぜひ皆さんもチャレンジしてみてくださいね。