カウチとソファーの違いとは?
実例を交えて解説します。
こんにちは、インテリアカメラマンの辻口です。
ソファーには「カウチ」や「オットマン」と
いったように、様々な種類があります。
ただ、それぞれの意味や違いを
知っている人は意外と少ない印象です。
ですので、今回は「ソファー」と「カウチ」という
言葉にフォーカスして、実例を交えながら
それぞれの違いや特徴を解説していきます。
正しい知識を持っておくことで、家具を選ぶ際にも
しっかりと自分の暮らしや好みにあったものを
見つけることができますので、ぜひご参考くださいね。
「カウチ」って、どういう意味?
「カウチ」がどういったものかを理解するには、
言葉のはじまりと変化を知ると、
分かりやすいかもしれません。
「couch(カウチ)」とは、9世紀から14世紀にかけて
フランス北部で使われていたとされる、「couchier」に
由来する言葉で「横たわる」という意味があります。
「couchier」は、英語圏で使われる中で「couch」
という言葉へ変化したのですが、その意味合いは
国によって少しずつ異なるようです。
例えば、ヨーロッパでは「足を伸ばせる形の、
1人以上で使用する家具」という意味として、
「couch」が使われるようになりました。
一方で、ソファーに横たわってくつろぐ生活様式が
一般的なアメリカでは「couch」=「sofa」
としてこの単語が使われます。
「カウチもソファーも横たわるものだから、
それぞれの言葉を区別する必要がないよ」と
いったところでしょうか。
「カウチ」と「ソファー」の違いって?
「コーナーソファー」との違いも解説します。
では、日本において「カウチ」は
どんな意味で使われるでしょうか。
日本でのカウチはヨーロッパでの意味合いに近く、
主に「足を伸ばせる、縦に長い1人掛けのソファー」
を指します。
広いリビングに「L字」のソファーが
レイアウトされたお部屋はよく見かけると思いますが、
この出っ張っているのが「カウチ」です。
つまり、日本では「カウチ」と「ソファー」は
別々の物ではなく「ソファーの一種として、
カウチソファーがある」というのが
正しい理解といえそうです。
ちなみに、L字のソファー配置には、角の部分に
専用設計のソファーを取り入れたパターンもあり、
これは「コーナーソファー」と呼ばれるものです。
「L字のソファー」=「カウチ」ではなく、
あくまで「単体で足を伸ばせるもの」が
カウチソファーということになります。
カウチソファーにはどんな種類がある?
さて、そんなカウチソファーの中にもまた、
たくさんの種類があります。
今回はリセノのソファーを例に見ながら、
カウチソファーにはどんなものがあるのか
解説していきたいと思います。
広々とした座面が特徴の「AGRA」
リセノでも人気の高い「AGRA(アグラ)」
シリーズのカウチタイプ。
肘掛けがなく、背もたれも最小限にすることで、
座面を広々と使えるタイプのソファーです。
大きな背クッションが2個ついているので、
自分好みのくつろぎ方を楽しめます。
L字の配置はもちろん、単体で「デイベッド」
として使ってみるのも良いです。
▼AGRAの詳細はこちらから。
カウチソファーAGRA / 1.5人掛けソファー AGRA / 3人掛けソファー AGRA
しっかりとした肘掛けが特徴の「culum unit」
1人掛け、3人掛け、カウチと3つのタイプを
自由に組み合わせられる
「culum unit(クルムユニット)」。
culumのカウチはしっかりとした
肘掛けと背もたれがついているのが特徴です。
しっかりと体を受け止めてくれる硬い座面も
あいまって、座り姿勢をキープしながら
足を伸ばしたい方におすすめのタイプ。
また、肘掛けにはオプションの専用サイドテーブルを
乗せることができるので、リラックスタイムのお供に
ドリンクやお菓子を置いておけます。
ちなみに、長辺を壁付けにすることで
2人掛けのソファーとしてもお使いいただける
フレキシブルさも嬉しいポイントです。
▼culum unitの詳細はこちらから。
カウチソファー culum unit / 1人掛けソファー culum unit / 2人掛けソファー culum unit
組み合わせが幅広いユニットソファー「rect」
Culumと同じく、自由なレイアウトを楽しめる
ユニットソファーの「rect(レクト)」。
1人掛け、ワイド、ロング(カウチ)、
オットマンの4種類と、さらに豊富な種類が
ラインナップされています。
「rectオットマン」のレイアウト例をご紹介します。
しっかりとした背もたれがありつつ、
肘掛けは独立したクッションになっているので
お好みに合わせて動かせるのが特徴。
culumのように、壁付けにして
2人掛けソファーとして使うのは難しいですが、
肘掛けが固定されていないので、左右の配置を
自由に入れ替えられるのが大きな魅力です。
▼rectの詳細はこちらから。
カウチタイプ rect / 1人掛けタイプ rect / ワイドタイプ rect / オットマンタイプ rect
カウチソファーのメリットとデメリットは?
一般的なソファーに比べて、特徴的な形の
カウチソファー。
他のものと比べて、一体
どんなメリットとデメリットがあるでしょうか。
カウチソファーのメリットとは?
カウチソファーのメリットは、何といっても
脚を伸ばしてくつろぐことができる点です。
脚を上げるだけで、不思議なほど
リラックス感が変わるんですよね。
もう一つの特徴は、正面を向いたまま
くつろぐことができる点です。
2人掛け以上のソファーでも、横を向けば
脚を伸ばすことはできますが、TVの方を向くために
体を捻ったり、体を支える背もたれがなかったりと、
少しストレスを感じることも。
その点、縦に長いカウチなら、快適な姿勢のまま
足を伸ばしたり寝転がったりすることができます。
カウチソファーのデメリットは?
カウチソファーのデメリットは、縦に長いことで
広くスペースを取ってしまうこと。
お部屋のレイアウトは「生活動線」が大事で、
ソファーを置いても、十分に動線が取れていないと、
かえって暮らしのストレスになってしまうことも。
ソファーの動線についてはこちらの記事で
解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
AGRAソファーを購入する前に。「生活動線」を含んだ設置スペースを確認してみよう。
オットマンを使って、カウチのようなくつろぎを。
ちなみに「カウチソファーを置きたいけれど、
あまりスペースがない...」という方には、
ソファー + オットマンをぜひご検討いただきたいです。
オットマンというのはソファーの一種で、
簡単にいうと「足置き」の役割があります。
オットマンとソファーを組み合わせると、
縦の長さを確保することができ、
カウチソファーのような過ごし心地に。
使わない時は分離させて移動できますので、
ワンルームやコンパクトなリビングに
お住まいの方でも取り入れやすい組み合わせです。
カウチのようにお使いいただく場合は、
座面がフラットに繋がるものがおすすめ。
こちらの記事で詳しく解説していますので、
ご興味のある方はよければご覧くださいね。
オットマンとは?スツールとの違いと便利な使い方をご紹介
カウチとソファーの違いを知って、
暮らしにあったものを選びましょう。
ソファーとカウチの違い、いかがだったでしょうか?
今回のお話のポイントをまとめますと、
- カウチは、ソファーの中の1種類。
- 縦に長いので、足を伸ばして快適にくつろぐことができる。
- 自宅を取り入れる際は「生活動線」に注意。
となります。
他にも、リセノではソファーに
まつわる情報をたくさん配信しています。
正しい知識があれば、より自分の暮らしに
あったものをお選びいただけますので、
ご興味のある方はぜひご覧くださいね。
ソファーの選び方をプロが解説!失敗しないためのポイントとは?