狭いお部屋に置ける収納棚の選び方は?
広く見せる3つのヒント
こんにちは。
Re:CENO TOKYOの加藤です。
今回のマガジンは、
狭いお部屋の収納家具選びに関するお話です。
東京店で、お客様とお話をしていると、
「荷物が増えて、手持ちの家具に収まりきらない...」
「狭いお部屋に対して、
どんな収納家具を買えばいいか分からない...」
というお悩みを伺うことがあります。
ワンルームやコンパクトなお部屋では、
十分な収納スペースがないことや、
物が多くて仕舞いきれないことがありますよね。
日常で使う物を収納する家具は、
快適な暮らしに欠かせないアイテムの一つです。
今回は、スペースに余裕がないお部屋に、
収納家具を置くときの
選び方のヒントをお伝えします。
狭いお部屋にも置ける、収納棚の種類は?
そもそも収納家具とは、生活用品や衣類、
本などを収納する家具のことです。
散乱しがちな小物類も収納家具に仕舞うことで、
すっきりまとめることができ、暮らしが整います。
また、収納家具によっては仕舞うことだけではなく、
ディスプレイを目的としているものもあります。
様々な種類がある収納家具の内、
今回は、主な3つをご紹介します。
① シェルフ / ラック
別注プロダクト|ZAGA ラック90
「シェルフ」とは、英語で「棚」を意味し、
一般的には、扉がついていない収納家具のこと
を指します。
「ラック」は、
物を置いたり掛けたりする棚や台の総称で、
ラックの中にシェルフも含まれています。
家具自体の大きさに準じて
収納スペースを最も大きく取れるため、
より多くの収納スペースが必要な方におすすめ。
どこに何が収められているかが
ぱっと見て一目で分かるので、
欲しい物を探しやすく、
取り出しやすい収納です。
頻繁に取り出す物の収納に向いている一方で、
物を飾ることもできます。
お気に入りのコレクションや写真、本を飾ると、
素敵なディスプレイスペースに。
しかし、生活感が出やすいアイテムを
適当に置いてしまうと、
一気に雑多な印象になってしまうため、
細々したものはカゴに入れるなどしましょう。
② チェスト / タンス / サイドボード
チェスト HAUTA 幅75cmタイプ
「チェスト」とは、
扉や引き出しが付いている収納家具で、
日本の家具でいう「タンス」が該当します。
また、「サイドボード」という
腰くらいの高さの収納家具は、
元は食器収納として使われていましたが、
今は背の低い収納を指しています。
チェストとタンス、サイドボードには、
機能的に大きな違いはなく、
厳密な定義もないため区分は曖昧です。
脚の付いているタイプをチェスト、
ついていないタイプをタンスと呼んだり、
衣類収納として使うものをチェスト、
飾り棚や書類棚として使うものをサイドボード、
設置場所が洋室ではチェスト、
和室ではタンスのように、
場合によって言い分けられています。
収納した物が外から見えないため、
生活用品や食品など生活感が出やすい物を
入れるのに最適。
たくさんの衣類も埃をかぶらずに
まとめての収納が叶います。
見せずに収納したい物だけではなく、
使用頻度が少ないものを仕舞うと、
お部屋がすっきり片付きます。
③ キャビネット
Re:CENO product|シェルフキャビネット silta
「キャビネット」とは、
箱型収納家具の総称です。
全般的な呼称のため、
これまでにご紹介した収納家具と
共通している部分があります。
元は、観音開きの扉がついた
家具を指していましたが、
現在では、扉のついていないタイプも
キャビネットと呼ばれており、
「シェルフ / ラック」と言われることも。
また、サイドボードと
機能に大きな違いがないため、
高さの違いで区別されることが多く、
大型で背の高いタイプがキャビネット、
背の低いタイプがサイドボードと呼ばれています。
収納の中は、シェルフのように
固定式の棚や可動式の棚が
取り付けられているものも。
書籍キャビネットや食器キャビネットなど、
用途やお部屋に合わせた
様々なデザインから選ぶことができます。
狭いお部屋に収納棚は必要?
置くメリット3つのメリット
「狭いお部屋」といっても、
状況はさまざま。
キッチンと居住スペースが
一体となっているワンルームや、
居住スペースとは別にキッチンが付いた1K、
戸建の場合でも、4畳半の間取りなど。
限られた空間に
収納家具を取り入れるメリットが3つあります。
- 散らかりやすいものを仕舞うことで、
居住スペースが広くなる。 - お気に入りのアイテムをおしゃれに見せることができる。
- どこに何があるのか一目でわかるため、
物を探す時間を省ける。
特に、本や衣類は、
気がつくと増えてしまい、
散らかりやすいアイテムです。
収納を意識しないで、あちこちに置いていると、
お部屋が物で溢れて、狭くなってしまうことも。
定位置を決めて収納することで、
お気に入りをきちんと保管することができます。
狭いお部屋を広く見せる!
収納棚選びの3つのヒント
お部屋によっては、
備え付けのクローゼットがないなど、
収納スペースが十分ではないことも、しばしば。
欲しい場所に必要な分の収納がない場合でも、
収納家具を置けば、新たに収納スペースを
作ることができます。
とはいえ、むやみに家具を増やしては、
お部屋を圧迫してしまい、窮屈な印象に。
そこで、狭い部屋を広く見せるための
収納家具選びのヒントを3つご紹介します。
① 収納する物の量やサイズに合わせた家具を選ぶ
お部屋に収納家具を増やす際、
ただ気に入ったデザインのものを置くだけでは、
結果的に上手に活用できず、
お部屋が片付かない可能性があります。
そのため、事前に
「何をどのくらい収納したいのか」を
イメージして、仕舞うものに合わせた
収納家具を選ぶことが重要です。
例えば、収納したい物が縦に長い場合、
せっかく購入した収納家具に
入らない可能性があります。
事前に知っておくことで、
高さの合う収納家具を選んだり、
棚板が動かせるタイプの収納家具で
棚の高さを調整して仕舞うことができます。
可動式の棚は、
収納する物を変えたときにも、
棚の高さを合わせられるため、
応用力が高く便利です。
引き出しタイプの場合は、
収納する物によっては浅すぎて入らなかったり、
深すぎて中が整理しにくいこともあるため、
忘れずに内寸を確認しましょう。
② 設置場所に合わせた家具を選ぶ
生活動線を考慮した上で、
置ける収納家具のサイズを確認しましょう。
一般的に、人が歩くのに必要な幅は60cm。
狭いお部屋だと、全ての場所で
この幅を確保することは難しいですよね。
その場合、よく通る道だけでも
60cmの動線を確保しましょう。
小さなことに思えますが、生活動線は、
日々の暮らしに密接に関わっています。
通るたびに体を横にしたり、
家具に体をぶつけてしまっては、
次第に大きなストレスに。
生活動線については、
以下のマガジンより詳細をご覧くださいませ。
「動線への配慮」で快適に。家具レイアウトの失敗を無くす2つのステップ
また、設置場所がコンパクトな場合、
引き出しや観音開きタイプでは、
扉の開閉時、手前にスペースを要します。
扉のないオープンタイプの収納や、
横にスライドするタイプの
引き違い扉を備えた収納家具にすると、
通路やスペースに余裕のない場所でも
設置可能です。
③ 高さの低い家具を選ぶ
収納家具にもよりますが、
天井に着くほどの高さの収納を選ぶと
どうしても圧迫感を感じやすくなります。
そのため、高さはなるべく腰くらいの
収納を選びましょう。
特に、狭いお部屋では、
できるだけ背が低い家具を選ぶことで、
目線が低くなり、天井が高く見えるため、
空間の余白を感じられます。
高さのある収納が必要な場合は、
家具の色選びが重要です。
おすすめは、
トーンを抑えた統一感のある色。
例えば、既にある家具がナチュラルの場合、
新しく買う収納家具も、
トーンを合わせたナチュラル系の物にすることで
お部屋にフィットします。
また、壁がホワイトなら、
ホワイト系の収納家具にするのも一つ。
ホワイトは無彩色のため、
他の色の家具にも馴染みやすく、
空間に溶け込んで軽やかな印象になります。
【動画】ナチュラルヴィンテージの作り方| Vol.2 トーンを合わせた家具を揃えましょう。
狭いお部屋におすすめの収納棚2選
Re:CENO productの収納家具は、
使う人のことや、置く部屋のことを
よく考えて作られています。
そのため、お客様からは、
「ありそうで、なかった」という
お言葉をいただくことも少なくありません。
狭いお部屋にも取り入れていただきやすい
Re:CENO productの収納家具を2つ、
簡単にご紹介します。
ユニットシェルフ R.U.S
「ユニットシェルフ R.U.S(ラス)」は、
パーツから自由に選んで組み立てができる
シンプルな構造。
2023年7月時点では、
下記のサイズ・カラー展開です。
- 奥行き:23 / 43cm
- 幅 :25 / 46 / 91cm~
- 高さ :201 / 165 / 91 / 54cm
フレーム:ホワイト / グレー / ブラック
ウッド :ナチュラル / ミッドブラウン
豊富なパーツは1点からも購入可能なため、
ライフスタイルの変化に伴い、
パーツを追加したり組み替えて、
別の収納として使うこともできます。
フレームのピッチが5cm間隔になっており、
収納する物に合わせて、
棚やキャビネットの位置を細かく動かせます。
薄型タイプは、壁に沿って置くことで、
ちょっとしたスペースを
収納に変えることができるので、重宝します。
お部屋や廊下に置いて、本や小物を仕舞ったり、
玄関に置いて、靴収納にも。
スペースがなくてお困りの方には、
一番おすすめしたい収納家具です。
サイドボード / シェルフキャビネット silta
北欧50年代頃のヴィンテージ家具を
イメージソースに作られた「silta(シルタ)」。
お部屋のスペースやお好みに合わせて選べる
「4つのタイプ」と「3つのカラー」展開です。
- 2ドアサイドボード silta
:幅108cm×高さ79cm - 3ドアサイドボード silta
- 3ドアサイドボードwithガラス silta
:幅160cm×高さ79cm - シェルフキャビネット silta
:幅100cm×高さ182cm
奥行き:33cm
カラー:ヴィンテージレッド / ナチュラル / ブラウン
職人の手によって削り出されている脚部や、
取っ手の真鍮など、
見た目に美しいデザインなのはもちろん、
暮らしにフィットするよう設計されています。
4つのタイプの中で、狭いお部屋にも
取り入れていただきやすいのは
「2ドアサイドボード silta」です。
幅108cm、引き戸の扉2枚の仕様で、
手前側に開閉のためのスペースが不要。
加えて、通常の収納家具の
奥行きが40~45cmのところ、
「silta」は奥行き33cmと浅い設計のため、
生活動線を確保しやすくなっています。
サイドボードを置きたいけれど、
一般的なサイズではスペースが足りなかった方に、
ぜひご検討いただきたい収納です。
上手な収納家具選びで、狭くても居心地の良いお部屋をつくりましょう。
それでは、まとめです。
狭いお部屋に収納家具を置く際には、
次の3つのヒントを参考にご検討ください。
- 事前に「何をどのくらい収納するか」確認を行い、
収納する物のサイズや荷物の量に合わせた家具を選ぶ。 - 設置場所の「生活動線」を考慮した
幅・奥行きの家具を選ぶ。 - 圧迫感を軽減するため、
できるだけ「高さの低い」家具を選ぶ。
収納アイテムには、様々な種類があるため、
部屋に合わせて最適な収納家具を選ぶことが重要です。
収納家具を上手に取り入れることで、
狭くても自分にとって
居心地の良い空間を作りましょう。
店舗では、間取りを拝見しながら、
実際にどのような収納が
ご自宅に適しているかご相談を承っております。
スタッフへお気軽にお声掛けくださいませ。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回。