カーテンの透過性、どう考える?
素材別での透け具合を比較してみました。
こんにちは。
商品部の関です。
唐突ですが、みなさまは、窓回りのカーテンについて、
どこまで気にかけられておりますでしょうか。
長年、実店舗にてお客様よりご相談を受けていた中、
正直、カーテンにこだわりをお持ちの方は、
全体の中でも少ない印象でした。
カーテンは、一度購入すると、
あまり買い替えるという事が少なく、その割には、
「簡単に」決めてしまいがちなジャンルです。
そこで今回は、カーテンの選び方でも重要なポイント、
透過性についてご紹介いたします。
透過性を簡単にお伝えすると、透け具合の事です。
今回は、リセノで人気なドレープカーテンを例に、
素材別の透け具合を比較し、透過性が生活に
どう影響するなどをご説明いたします。
ぜひ、最後までお読みいただき、
カーテン選びのご参考にしていただければ嬉しいです。
それでは、進めていきましょう。
カーテンの透過性とは?
それではまず、透過性について触れておきます。
冒頭でも軽く触れましたが、
透過性とは、「透明(透けて見える)である性質」
もしくは、「透過(透けて見える、通り抜けられる)である性質」
出典:Wikipedia
という事で、こちらをカーテンに当てはめると、
光がどれぐらいカーテンを通過できるか
という事になります。
簡単にお話しすると、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい
- 透過性が低い物は、光を通しにくい
となります。
ここは、使用されている素材が大きなポイントになり、
その部分は、後ほど触れていきます。
それでは、その透過性がお部屋に影響する
大きなポイントを2つご説明いたします。
① 室内の明るさ
まず影響するのは、お部屋の明るさです。
先ほどの透過性のポイントを、
お部屋に取り入れた際の例にすると、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい = お部屋が明るくなる
- 透過性が低い物は、光を通しにくい = お部屋は暗くなる
となり、窓向きや近隣の建物環境など、
外的要因の影響もありますが、お部屋の明るさに
とても影響することがお分かりかと思います。
そうなると、目指す理想のお部屋において、
極力自然光でお部屋を明るくしたい場合は、
透過性が高い物を選ぶ。
反対に、生活リズムとして、夜勤などがおありで、
日中は比較的暗くしたいという場合は、
透過性の低い物を選ぶという具合です。
② プライバシー
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
続いては、プライバシーへの影響です。
カーテンは、日中の日差しを遮る役割のほかに、
外からの視線を防ぐ役割もあります。
窓が道路側に面している場合や、
マンションの同じ階層で向かい側にも窓がある場合、
共用廊下のような外からの目線が気になるところ。
光を通すという事は、外から室内が透けて
見えてしまうのではないかという心配です。
こちらは、透過性の高いカーテンであれば、
多少透けて見えてしまいますが、素材面や、
対策を講じることでクリアにすることができます。
そちらは後半にて詳細に触れますので、
ご覧いただけますと嬉しいです。
カーテンの透過性を「素材別」に3つの商品で比較
左:Mar、真ん中:Soft、右:Breeze
それでは、リセノで人気のドレープカーテン3枚を、
素材別にどれぐらい透過性が違うのか比較しました。
今回は、
- Mar(麻 100%)
- Soft(綿 48%、ポリエステル 38%、アクリル 14%)
- Breeze(ポリエステル 100%)
を対象に検証します。
検証ポイントは、
- 日中、室内がどれぐらい明るいのか
- 夜間、外から室内がどう見えるのか
(レースカーテンは無い状態)
を見ていきます。
また、今回検証に使用するカーテンでの結果となり、
世間的な一般全てに適応するわけでは無い旨、
事前にご了承くださいませ。
それでは、順番に見ていきましょう。
Mar(麻 100%)
リセノで永く人気のある「Mar」は、
天然素材を贅沢に使用したドレープカーテンです。
柔らかい風合いで、風になびく姿は、
空間を落ち着いた雰囲気に仕上げてくれます。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
こちらのリネン素材は、程よく光を遮ってくれますが、
程よい透け感で、室内が暗くなるという事は
ありません。
窓向きによっては、かなりお部屋も明るくなります。
窓際では、読書も行えるほど明るいので、
ドレープを閉めた状態でも、
お部屋に程よい明るさを確保することができます。
夜間、外から室内がどう見えるのか
少し窓から離れた位置にある照明の光源も
ある程度見え、光源の前を通ったりすると、
人が動いていることは確認できます。
レースカーテンもあわせて閉めれば、
もう少し見えにくくなります。
Soft(綿 48%、ポリエステル 38%、アクリル 14%)
続いては、一見シンプルな無地に見えますが、
ぽつぽつとした節模様が特徴のネップ生地を使用した、
ヘリンボーン柄のカーテン 「Soft」です。
2種類以上の素材を使用した混紡で仕上げられ、
天然素材の軽やかさと、化学繊維が形状を永い期間
保たせてくれます。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
コットンが主な素材のSoft も一定の光を遮り、
室内を程よい明るさにしてくれます。
先ほどの Mar に比べ、生地感は少し厚手になり、
少し透過性は低くなりますが、
比較的明るいと言えるでしょう。
窓際では、十分読み書きができるほどの明るさです。
夜間、外から室内がどう見えるのか
こちらも光源の位置が分かりますが、
窓から離れた光源などは見えなくなりました。
少し離れた位置であれば、光源付近を通っても
人が歩く姿などは見えません。
先ほどの Mar(麻100%)に比べ、
室内は見えにくくなりました。
Breeze(ポリエステル 100%)
最後にご紹介するこちら「Breeze」は、
ポリエステル100%のシンプルなカーテンです。
形状安定加工が施され、永い間、
きれいな状態を保たせることが可能です。
日中、室内がどれぐらい明るいのか
Breeze は、遮光機能1級の仕様で、
日中でもカーテンを閉め切れば、
プロジェクター投影ができるほど暗くなります。
生地感も、今までの2種類に比べ厚手で、
少しゴワっとし、重量感も少し感じられます。
7色の中からお選びいただける Breeze は、
カーテンの色味が濃ければ濃いほど遮光率も高く、
閉め切れば真っ暗に近い暗さになります。
夜間、外から室内がどう見えるのか
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
こちらは、光源の位置も全く分からないほど、
室内の様子は見えません。
透過性・遮光性ともに、高いことが分かります。
比較結果
人気の3種類を例に比較しましたが、結果としては、
麻や綿を使用した Mar / Soft の透過性が高く、
ポリエステルの Breeze は、透過性が低くなりました。
Breeze は、遮光機能が含まれておりますので、
透過性が低いのは当然ですが、傾向として、
天然素材の物は透過性が高くなります。
また、軽やかな印象に見せるため、生地感が薄い
という事も影響しています。
上記を踏まえ、冒頭でお伝えした、
透過性がお部屋与える影響部分の、
- 室内の明るさ
- プライバシー
を考えていく必要があります。
次の項目では、その影響部分について、
もう少しご案内いたします。
カーテンの透過性にまつわるご提案
では、素材別での透過性の比較ができたところで、
オプション機能など、透過性にまつわる内容を
ご紹介します。
遮像機能付きレースカーテンを併用する
【レース】機能性カーテン Poudre
遮像カーテンとは、昼間のみならず、
夜間も外から中の様子が見えづらいという機能です。
今回ご紹介した Mar や Carly のように、
ある程度光を室内に取り入れたいが、夜間外からの
見え方が気になる方は、こちらも併用すると安心です。
画像上:カーテンなし / 画像下:カーテンあり
さすがにこちらのレースカーテンのみでも、
夜間では光源位置が分かる程度になりますが、
ドレープとあわせれば、より見えなくなります。
一般的にカーテンは、ダブルレールといわれる、
前後に2枚(ドレープ・レース)吊るす方法が多く、
レースも取り付けることがほとんどだと思います。
薄手のドレープで、日中は室内へ光を入れたいが、
夜間は少し心配という方は、
特にレースと合わせた設置がオススメです。
ドレープカーテンの遮光レベルを上げる
遮光機能、すなわち光を通さないように、
ある程度暗くなる3級から、かなり暗くできる1級まで、
オプションにて機能を付けることができます。
こちらは遮光機能の付いた裏地を付ける方法になり、
天然素材の軽やかな物などに付けると、
軽やかなどの特徴を損なってしまう恐れはあります。
ですので、
軽やかなリネン素材 x 裏地遮光
などの場合は、軽やかさと遮光の両立は、
少し難しくなってまいります。
この点においては、少し慎重にお考えいただく方が
良い部分となります。
こちらについては、詳細に触れている別記事が
ありますので、そちらをご覧くださいませ。
遮光カーテン等級を徹底解説!1級と3級の比較や選び方のコツをご紹介
ブラインドの取り入れも視野に入れる
それでは最後に、窓回りのアイテムについて、
カーテンではなく、ブラインドの取り入れです。
ブラインドは、少し取り付けにハードルが高いと
思われがちなアイテムですが、今では、比較的簡単に
個人でも取り付けられる器具です。
- 光の取り入れ
- 風の取り入れ
- 窓回りをスッキリさせる
という部分において長けており、
私の自室も腰窓にブラインドを取り付けております。
ブラインドのメリットなどは、
こちらも別記事にて詳細に触れておりますので、
そちらをご覧いただけますと幸いです。
失敗しないブラインドの選び方は? 種類や素材の違いを解説
カーテンとブラインドどっちを選ぶ? メリット・デメリットを徹底比較
カーテンの透過性を把握し、暮らしにあったカーテンを選びましょう。
カーテンの透過性について、
いかがでしたでしょうか。
最後に少しまとめておきます。
カーテンにおいての透過性は、
- 透過性が高い物は、光を通しやすい
- 透過性が低い物は、光を通しにくい
それによる影響として、
- 室内の明るさ
- プライバシー
がある。
透過性にまつわるご提案としては、
- 遮像機能付きレースカーテンを併用する
- ドレープカーテンの遮光レベルを上げる
- ブラインドの取り入れも視野に入れる
です。
居住空間のお部屋には、ほぼ必ずある窓。
面積や視界に入りやすい場所という事もあり、
インテリアにおいても、重要な場所になります。
インテリア性と暮らし方を掛け合わせ、
最適なカーテン選びと、暮らしに役立てれば幸いです。
窓回りアイテム一覧はこちらから。
カーテンの生地サンプルも無料で郵送可能ですので、
ぜひ気になる生地などございましたら、
お気軽にお申し込みくださいませ。
※各カーテンページにお申込みフォームがございます。
リアルショップでは、大判の生地サンプルを
展示しておりますので、全体のイメージ掴みの際には、
ぜひ店頭にてご確認くださいませ。
それでは、最後までお読みいただき、
ありがとうございました。