カーテンとブラインドどっちを選ぶ?
メリット・デメリットを徹底比較
こんにちは。編集部の武尾です。
窓周りの雰囲気を大きく変えるカーテンやブラインド。
「引っ越したばかりで、窓周りを買い揃えたいけど
カーテンとブラインド、どちらにするか迷う...」
「カーテンの買い替えを考えているけど、
スタイリッシュなブラインドにも憧れる」
と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、カーテンとブラインド、
それぞれのメリット・デメリットを詳しくご紹介。
窓やお部屋に合わせた選び方も解説するので、
ぜひ参考にしてみてください。
カーテンかブラインドで迷ったら! 5つのポイントを比較
カーテンやブラインドを長く快適に使うためには、
窓の用途や生活に合ったものを選ぶことが重要です。
迷ったときには、以下の5つのポイントを
チェックした上で選ぶと良いでしょう。
- 見た目の印象
- 取り付けの手軽さ
- 開け閉めのしやすさ
- お手入れ方法
- 機能性
それぞれを比較していきます。
① 見た目の印象
お部屋の広い面積を占めるカーテンやブラインドは、
インテリアの印象を左右するアイテムの一つ。
どんなお部屋にしたいのか、
理想の雰囲気をイメージして選ぶことが大切です。
カーテンは、ファブリックのやわらかい質感と
ふんわりと立体感のあるシルエットにより
お部屋を温かみのある雰囲気に演出してくれます。
ナチュラルテイストやヴィンテージテイストの
インテリアとも相性がいいアイテムです。
一方で、直線的なフォルムが特徴のブラインドは、
シャープで洗練された印象。
ブラインドに変えることで、シンプルなお部屋も
カフェのようなこなれた雰囲気に様変わりします。
すっきりと厚みが抑えられていることにより
圧迫感を感じにくいのも特徴。
ブラインドというと
モダンで無機質なイメージが強いかもしれませんが、
シンプルなデザインゆえに懐が広く、
インテリアに違和感なく溶け込んでくれます。
② 取り付けの手軽さ
取り付け方法も、事前に確認しておきたいポイント。
カーテンは、カーテンレールさえあれば
フックに引っ掛けるだけで取り付けることができます。
一点注意するべきポイントとして、
ご自宅のカーテンレールの種類によって
必要な丈が異なるので、サイズは正確に測りましょう。
カーテンサイズの正しい測り方については、
以下の記事で詳しく解説しています。
「カーテンサイズの測り方」正しい採寸方法をご紹介します。
ブラインドの取り付けは、
カーテンに比べると複雑に感じるかもしれませんが、
実は種類によっては簡単なものもあります。
ブラインドの取り付け方法は、大きく分けて4種類。
- 天井付け
- 正面付け
- カーテンレール付け
- つっぱり式
上の2つの方法は、ブラケットを取り付けるために
窓枠に穴を開ける必要あるので、ハードルが高め。
賃貸など、壁に穴を開けられない場合には
「カーテンレール付け」や「つっぱり式」の
ブラインドを選ぶと良いでしょう。
カーテンレールや、つっぱる場所さえあれば
壁に傷をつけることもなく、取り付けも簡単です。
リセノでは、手軽に取り入れられる
工事不要のつっぱり式ブラインドを採用しています。
【アルミブラインド】セレーノグランツ25 テンションタイプ スタンダードカラー
③ 開け閉めのしやすさ
カーテンは、手軽に開け閉めすることができて
音もそれほど気になりません。
対してブラインドは、操作に時間がかかることや、
開け閉めの際に音がなってしまうことが難点。
一方で、ブラインドは開け閉めせずとも
スラットの角度を変えることで
簡単に光の微調整を行うことができます。
- 頻繁に開け閉めする窓には、カーテン
- 光の入り方を微調整したい窓には、ブラインド
という使い分けがいいでしょう。
④ お手入れ方法
お部屋の内外のホコリや臭いが付着しやすい
窓周りのアイテムは、お手入れ方法も気になるところ。
カーテンは、ウォッシャブル仕様のものであれば、
自宅の洗濯機で丸洗いすることができます。
洗濯不可のものであれば、
定期的にドライクリーニングに出しましょう。
ブラインドは、丸洗いは不要ですが
スラットに溜まったホコリを払ったり
表面に付着した汚れの拭き掃除をする必要があります。
カーテンもブラインドも、種類によって
お手入れしやすいものとそうでないものがあるので、
「お手入れの方法」も視野に入れて吟味しましょう。
以下の記事では、柔軟剤を使って
ブラインドにホコリがつきにくくする術を
紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
簡単な工夫で、イヤな静電気にさようなら。家具や家電に埃がつきにくくなる術をご紹介します。
⑤ 機能性
カーテンには、遮光や遮熱、遮像、UVカットなど、
快適な日常生活をサポートするための
さまざまな機能を備えたものがあります。
一方で、ブラインドは
カーテンと比べると機能の幅が少なめ。
ただ、ブラインドでも、
室内への熱の流入を低減する「遮熱コート」という
加工が施されたものや、通常のブラインドよりも
遮光性を高めた「高遮蔽」のタイプなどもあります。
また、機能面でのブラインドの大きなメリットとして
視線を遮りながら風を通すことができる
通気性の良さが挙げられます。
どんな機能を求めるか、
明確にした上で選ぶのが良いでしょう。
カーテンのメリット・デメリットを比較
ここからは、カーテンとブラインド、
それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
まずは、窓まわりのスタンダードともいえるカーテン。
メリット
1. やわらかく温かみのある印象が得られる
2. 耐久性が高く、お手入れが簡単
3. 多種多様な機能がある
デメリット
1. 圧迫感を感じることがある
2. 湿気に弱い
3. 通気性が悪くなりやすい
詳しく解説していきますので、
カーテンを検討中の方は参考にしてみてください。
カーテンのメリット
① やわらかく温かみのある印象が得られる
カーテンはふんわりとしたシルエットで
お部屋にやさしい雰囲気を運んできてくれるのが魅力。
また、カーテンは素材やデザインの種類が豊富なので、
お部屋のテイストに応じて選ぶことができます。
リセノが提唱する
「ナチュラルヴィンテージ」のスタイリングでは、
「シンプルなデザイン」で「天然素材」のものを
選ぶことを推奨しています。
柄物のカーテンは、単体で見るとおしゃれでも
主張が強いため、飽きてしまいがち。
デザインがシンプルであれば、
存在感を主張しすぎることがなく、
居心地の良い空間が作れます。
また、リネンやコットンなどの天然素材は
素材自体に風合いがあるため、
空間に奥行きと味わい深さをプラスしてくれます。
コーディネートにぴったりの1枚を。カーテン6種の【 素材感 】を比較しました。
② 耐久性が高く、お手入れが簡単
一般的に、カーテンの寿命は5年ほど。
お手入れを定期的に行い、正しく使用することで
長く使うことができます。
カーテンはメンテナンスも簡単で、
ウォッシャブルの生地であれば
家庭の洗濯機でネットに入れて丸洗いが可能。
お手入れ方法については、以下の記事で
詳しく解説しています。
ちょっとの工夫で「シワ&傷み」を防止!カーテンの正しい洗い方をご紹介します。
【動画】素敵な風合いを、永く清潔に。自然素材カーテンのお手入れ方法をお教えします。
③ 多種多様な機能がある
遮光性、ミラー、遮像、UVカット、防炎、遮熱など
多種多様な機能があることもカーテンの魅力。
とはいえ、厚手のドレープカーテンを
昼間から閉めっぱなしにするという方は
少ないのではないでしょうか。
そこで、ドレープカーテンと併せて取り入れたいのが
機能性に優れた薄手のレースカーテン。
やわらかな光を室内に取り入れながら、
UVや遮像などの機能を発揮してくれるアイテムです。
レースカーテンの代表的な機能については、
以下の記事で詳しく紐解いています。
機能性レースカーテンには、天然素材を組み合わせて素敵な窓周りに。
カーテンのデメリット
① 圧迫感を感じることがある
カーテンは、ヒダが飛び出すことから、
窓のサイズやお部屋の狭さによっては、
窮屈に見えたり、重苦しさを感じることがあります。
また、カーテンを開いた時に、
窓の両側にまとまるので、窓が狭く見えるのも懸念点。
対策としては、壁と近い色のカーテンを選んだり
白や淡い色などの「膨張色」を選ぶことで
圧迫感を抑えることができます。
また、カーテンを開いたときには
そのまま放っておくのではなく、
タッセルで丁寧に束ねておきましょう。
② 湿気に弱い
ファブリックでできたカーテンは、
お部屋の湿気を吸収しやすいため
湿度が高い環境で使用すると
カビが生えてしまう危険性もあります。
脱衣所やキッチンなどの水回りや、
湿気が多いお部屋で使用する際には
こまめに換気をして乾燥させる、
頻繁に洗濯するなどの対策が必要です。
③ 通気性が悪くなりやすい
窓を覆うように設置するカーテンは、
締め切っていると風通りが悪くなるのも
デメリットの一つです。
カーテンを締めて使うことが多い場合には、
定期的にカーテンと窓を開けて
換気するなどの工夫をしましょう。
ブラインドのメリット・デメリットを比較
オフィスやカフェなどでよく見かけるブラインド。
最近では、すっきりとしたデザインから
「自宅でもブラインドを取り付けたい!」という方が
増えてきているようです。
とはいえ、カーテンよりも馴染みが少ない分、
よくわからないことも多いのではないでしょうか。
ブラインドの主なメリット・デメリットは下記の通り。
メリット
1. 窓周りがすっきり見える
2. 光や風の入り具合を調整できる
3. 水回りにも使いやすい
デメリット
1. 光や音が漏れやすい
2. 開け閉めに手間がかかる
3. ホコリが溜まりやすい
4. 風にあおられると音がする
順に解説していきます。
ブラインドのメリット
① 窓まわりがすっきり見える
ブラインドを取り付けると、
カフェやお店、海外のお家のようなシャープで
洗練された窓周りになります。
また、幅が抑えられていることから、
圧迫感を軽減してくれるという効果も。
家具や小物の量が多いお部屋では
ブラインドを選ぶことで、お部屋全体を
すっきりとした印象にすることができるでしょう。
ブラインドの素材は、大きく分けて
「アルミブラインド」と「ウッドブラインド」の
2種類があります。
アルミブラインドはモダンでクールな印象が強く、
木製のウッドブラインドは上質で温もりのある印象。
ただ、ウッドブラインドは
アルミブラインドに比べて重たく、
操作やお手入れが難しいという懸念点があります。
そんなときには、両方の利点をバランスよく備えた
ウッド調のアルミブラインドがおすすめ。
アルミブラインドの利便性がありながら、
ウッドブラインドのような
味わい深い雰囲気にできる優れものです。
② 光や風の入り具合を調整できる
スラットの角度を変えることで、お部屋の明るさを
細かく調整できるのもブラインドの大きな魅力。
例えば、西向きのお部屋で
「西日は避けたいけど、ある程度の明るさが欲しい」
という場合などに活躍してくれます。
また、視線や光を遮りながらも
スラットの隙間から風を取り入れることができるのは
ブラインドならではの便利なポイントです。
③ 水回りにも使いやすい
耐水タイプのアルミブラインドであれば、水回りや
油が跳ねる場所などでも使用することができます。
汚れたらさっと拭き取るだけでいいので、
お手入れも簡単です。
布製のカーテンのような臭い移りの心配もありません。
一方で、耐水タイプではないアルミブラインドや
ウッドブラインドを湿気のある場所につけると、
サビてしまったり、カビが生えることもあるので注意。
水回りに使う場合には「耐水タイプ」であることを
確認するようにしましょう。
ブラインドのデメリット
① 光や音が漏れやすい
左:昇降コード穴なし 右:昇降コード穴あり
ブラインドは、スラットに紐を通して束ねたアイテム。
スラットの隙間や、紐を通すための穴などから
音や光が漏れてしまうために、一般的には
カーテンと比べて遮音性や遮光性は低いです。
「少しでも光の漏れを防ぎたい」という方は
ブラインドの中でも「昇降コード穴」がないタイプを
選ぶようにしましょう。
穴から光が漏れるのを防いで、一般的なものより
高い遮光性を実現してくれます。
② 開け閉めに手間がかかる
ブラインドは開け閉めに手間がかかるので、
頻繁に開け閉めしたい窓には向きません。
頻繁に出入りする掃き出し窓や、
大きな窓には避けるのが一般的です。
ですが、ブラインドはスラットを閉じたままでも
角度を調節することで、光の量を調整できるのが特徴。
出入りなどに使わない窓であれば、
ブラインドを閉じたままにしておき、
スラットの調節だけで光を取り込むのもよいでしょう。
また、アルミブラインドは、ウッドブラインドよりも
軽量のため、開け閉めしやすいのが特徴です。
③ ホコリが溜まりやすい
ブラインドは、スラットの1枚1枚に
ホコリが積もってしまいます。
定期的に羽根はたきやハンドモップなどで
ホコリを払う必要があるので、
カーテンよりも面倒に感じてしまうことも。
アルミブラインドは、ウッドブラインドよりも
ホコリが付着しにくいので、
お手入れの手間を少しでも減らしたい方は
アルミブラインドを選ぶのも良いでしょう。
また、複数枚のスラットを一度に掃除できる
ブラインド専用ブラシなども販売されているので
気になる方は調べてみてください。
④ 風にあおられると音がする
ブラインドを買った後に起こりやすいトラブルが、
「カタカタ」という音が気になるという問題。
ブラインドが強い風にあおられたときに、
窓枠にぶつかって音が鳴ってしまうのです。
カーテンにはないデメリットなので、
購入してから気づいて悩む方もいらっしゃいます。
対処法として、揺れを防止することで音鳴りを防ぐ
「振れ止めホルダー」といったアイテムがあります。
音に敏感な方は、セットで購入すると良いでしょう。
なお、リセノでアルミブラインドをご購入いただくと、
オプションとしてお選びいただくことができます。
カーテン or ブラインド? 状況別のおすすめアイテム
ここからは具体的なシチュエーションを例に挙げて
カーテンかブラインド、どちらを選ぶのが
おすすめなのか解説していきます。
出入りの多い掃き出し窓
ベランダや庭に繋がっている窓など、
頻繁に出入りする掃き出し窓には
開け閉めのしやすいカーテンが良いでしょう。
ゆっくり開けるとほとんど音もしないので、
子どもが寝ているときなどにも安心です。
小窓や出窓
小さな窓や出窓には、
スペースを取らないブラインドがおすすめ。
省スペースで設置することができるので、
圧迫感を抑えることができます。
出窓であれば、余ったスペースに
ディスプレイができるのもうれしいポイントです。
眩しい朝日を遮りたい寝室
光や音が気になる寝室や、
強い西日が差し込む部屋には
遮音、遮光効果のあるカーテンがおすすめ。
夜勤があって昼間に睡眠をとる方や、
休日は遅くまで眠りたいといった時でも、
遮光カーテンであれば日光を遮って
暗い中で眠ることができます。
また、遮光カーテンは
プロジェクターのあるお部屋でも活躍してくれます。
どんな時間帯でも、しっかり光を遮って
お部屋を真っ暗にしてくれるので
いつでも映画を楽しむことができます。
キッチンやパントリー
濡れたり油が跳ねるリスクが高いキッチンや
パントリーでは、さっと拭くことができる
ブラインドを選びましょう。
布製の場合、汚れが染み込んでしまうので
こまめに洗濯をしなければなりませんが
ブラインドであれば、簡単に拭き掃除ができます。
臭い移りの心配をする必要もありません。
書斎やワークスペース
書斎やご自宅のワークスペースなど、
長時間の作業をするお部屋には、
細やかに光の調整ができるブラインドが最適。
実は同じお部屋でも、季節や時刻によって
窓から入る光の向きや量は常に変化しているんです。
カーテンの場合、開け閉めでの調節のみですが
ブラインドの場合は、スラットの向きを微妙に
調節することで、細やかな光の調節が可能。
同じお部屋に長時間いるような場合は、
スラットの向きを変えることにより
快適な環境が整えられます。
子ども部屋
小さな子どもには、コードが危険だったり、
操作方法が難しい場合があります。
そのため、子ども部屋には
開け閉めが簡単で、事故のリスクの少ない
カーテンを選ぶのがおすすめです。
カーテンとブラインドの特徴を知って、窓に合ったものを選びましょう。
今回は、カーテンとブラインドの違いや
選ぶときのポイントについてご紹介しました。
カーテンとブラインドには、
それぞれメリット・デメリットがあり
どちらを選ぶべきかというのは
お好みのテイストや窓の種類により異なります。
ご自宅の窓や用途に合ったものを選んで、
窓周りを美しく彩りましょう。