【卒業インタビュー】vol.3
元カメラマン濱田に、今後の夢を聞いてみました。
こんにちは。編集部の江上です。
最近リセノでは、とある出来事がありました。
長年カメラマンをつとめ、制作チームの中心として、
撮影からyoutube出演まで、多岐にわたって
活動していた濱田が、退職。
彼の現在の活動を知るために、
自宅にお伺いし、インタビューを行いました。
「夢」や「働き方」をテーマに、
3回にわたっての連載、今日が最終回です。
【卒業インタビュー】vol.1 元カメラマン濱田に、今後の夢を聞いてみました。
【卒業インタビュー】vol.2 元カメラマン濱田に、今後の夢を聞いてみました。
家具屋さんになるための第一歩として、
フリーのカメラマンになりました。
ー前回、家具屋さんになるために、カメラマンとして
安定を目指すというところまでお話してくれました。
活動の指針は、ありますか?
はまだ:
はい。僕なりに指針があって。
それは、家具屋さんになる夢と同じで、
「僕と関わる人が幸せになってほしい。」
という想いです。
綺麗事だと笑われることもありますが、
最後までこの想いは、大切にしたいです。
ぼくは、写真にも、家具と同様に
人を幸せにする力があると信じています。
ーそう思えた具体的なエピソードって?
はまだ:
実家で昔の写真を整理していたとき、
家族とたくさんの思い出について話をしたんです。
小さい頃の様子をおさめてくれていた事もそうですが、
両親の若い頃や日常的な写真を見返したとき、
この家族の元に生まれてこれてよかったな...!と、
心から感動したことがあって。
そして、手元にモノとして大切な写真があって、
それを家族と共有しながら、見れたことが本当に
いい経験でした。
ー実家に帰ると、昔の写真をみて盛り上がることって
あるよね。昭和を感じる写真だったり、よく分から
ない状況の写真とか。笑
はまだ:
日常の写真には、僕たちが想像する以上の力を
秘めているなと思っていて。
大切な人の感情に気付くことができたり、
未来に幸せを届けることができたり。
ただ、毎日の慌ただしい生活の中では、
・育児をしながら、子供と一緒に撮影をする
・お出かけしながら、兄弟を見守り撮影をする
・家族全員が揃って、日常的な写真を撮影する
なんてことが、実はとても大変なことだと思います。
決して華やかな瞬間ではありませんが、
そんな慌ただしい日常の記憶や出来事こそ、
家族の思い出として、永遠に残っていくモノだと、
自身の体験から感じました。
そこで、同じような想いを持たれている方の
お力になれればと思い、日常を中心とした
家族写真を撮影することにしたんです。
ー商業的な撮影とご家族の撮影は、違いそうだなと。
大事にしていることはありますか?
はまだ:
ご家族の撮影では、瞬間を収めなければいけない事と、
日常的なものについては、プロ感が出すぎてしまう
写真は、あえて撮影しないようにしています。
背景や衣装が煌びやかな写真や、ライティングや
構図が整った記念写真もとっても素敵なんですが、
なにより自然な雰囲気を大切にしています。
僕のポリシーは、ご家族にとって、
「未来に残したい瞬間」を収めること
はまだ:
最近は、写真を撮る意味が少し変化している気もして。
SNSによって、素敵な写真が瞬く間に広まり、
同じような写真を多く見かけるようになりました。
ご家族には、それぞれの「らしさ」があると
思っています。飾らなくとも、十分素敵というか。
100組あれば、100通り。型にはめ込んでしまうのは、
少しもったいないと気が付いたんです。
なので、記憶としっかりリンクする、
等身大の写真を残したいと思っています。
ーダンスをしているように見えるけど、これは?
はまだ:
スパイダーマンになりきっている瞬間なんです。
子供らしくって、最高ですよね。
これをみると、もしかしたら、
ダンサーになれるんじゃない?なんて思えたり。笑
お子様の撮影をしていると、
ユーモアのある子だったり、芸術派だったり、
集中力が凄まじかったり、運動神経がよかったり、
愛嬌が満点だったり。
フィルターを通して、100%全員が
個性を持っていることを再認識し、
彼らの可能性を感じずにはいられないんです。
はまだ:
そういう意味では、皆さま自身が、
撮影日だけでなく、日々の中でも、
「未来に残したいと思う瞬間」を写真に
残すようになるきっかけを作れたら嬉しいです。
また、データだけでなく、しっかり現像することが、
未来につながる大切なことなのかもしれません。
なので、僕が撮影をするときは、必ず、
子供と家族にとって「未来に残したい写真とは?」
というテーマをもって、ご家族と楽しく
コミュニケーションを取るようにしています。
ーリセノでカメラマンをしていたとき、濱ちゃんは、
現場を盛り上げたり、褒め上手だったり、
その人らしさを大切にしているからこそのトークが
いつも印象的でした。
はまだ:
家族写真を撮るようになった今、
リセノでの経験が活きているなと感じています。
それは、より良い写真を撮影するために、
どんな環境に整えるか?をカメラマンは、
常に意識すること。
業種の違う撮影をすることになっても、
やるべきことは同じで、対峙している方の気持ちや
魅力を理解するためのコミュニケーションが
何より大切なんです。
ー理解するためのコミュニケーションですね。
はまだ:
はい。これまで関わりのなかった方を撮影することも
あるので、その方が大切にしていることをしっかり
お聞きして、僕が大切にしていることもお伝えする
ようにしています。
そうすると、カメラを買うので教えてください!と
言っていただけたり、無口なお父さんの熱い愛情を
お伺いできたり。笑
微力かもしれませんが、本気で向き合うと
相手の気持ちが動いてくれることもあるんです。
ーお互いの想いをきちんと話すということは、
普段のお仕事にも共通して言えることだな~と。
それを繰り返していくことで、信頼に繋がって
いくというか。
はまだ:
一方的になってしまう事は、もちろん良くないですが、
共感することが全てではないところが、
仕事のコミュニケーションの難しいところですよね。
ひとまず、想いを正直にぶつけることで、
理解し合おうとお互いの心が動く、ということが、
一番大事なのかもしれませんね。
リセノで学んだ、心を動かす写真
はまだ:
綺麗さだけでなく、その場の空気感や物語を
写真の中に写すことを大切にしているのは、
家族との出来事以外にも、リセノでの経験が
元になっているんです。
とくに代表の山本さんは、
空気感の伝わる写真に敏感でした。
ー分かります。私たちと少し視点が違うというか。
はまだ:
カメラマンとしては、整っている写真を選びたく
なるんですが、モデルが爆笑している写真を
選ばれることも多くて。笑
実際には、そのちょっとした視点の差で、
お客さまの反応や、ブランドのイメージが良い方向に
変わることが多々ありました。
ご家族の撮影をしていると、その気持ちが段々と
分かってきたような気がします。
何気ない自然な瞬間にこそ、心が動くことがあるんです。
はまだ:
リセノに居た事で、そんな撮影ができるようになって。
写真の中に物語を収めることができたり、
その家族にしかない空気感を写すことができました。
それが、カメラマンとしての強みになっているな
と感じています。
はまだ:
そして、撮影を振り返ったとき、楽しかった!とか、
この人に撮影してもらってよかった。とか、
撮影自体が未来に残るような体験として、
お客さまの思い出になっていただければ、
とても嬉しいです。
家具屋さんになる夢と同時に、カメラマンの活動も、
一生涯お客さまに携わることができるので、
すごくやりがいがあります。
はまだ:
また、個人的には、リセノで家具を購入された
お客さまの撮影ができたらいいなと思っています。
これまで支えてくださった皆さまへの恩返しが
できるかなと。
そうでなくとも、もし撮影をしたいと思って
いただけたら、いつでもご依頼ください。
素敵な写真と一緒に、たくさんお話ができたら
嬉しいです。
これからの活動とお知らせ。
ーでは最後に、今後の活動について、
改めて教えてください。
はまだ:
今後は、出張写真の取り組みだけでなく、
家具の勉強や夢を叶えるために、
できることを精一杯やっていきたいと思っています。
他にも、リセノで学んだ企画力や撮影、
ライティングなどを活かして、
地元を盛り上げるためのWebメディアを制作中です。
現在、準備段階なのですが、こちらも追って、
公開していこうと思っています。
はまだ:
そして、本当にありがたいことに、
リセノで外部ライターとして、
記事を書かせていただくことになりました。
インテリアに関することや、
関東圏のライフスタイル情報、活動の近況報告など、
執筆させていただく予定です。
こんな僕ですが、皆さまに楽しんでいただけるような
記事にしたいなと思っています。
また、必ず家具屋さんになるという夢を実現しますので、
その時まで、末永く見守っていただけると嬉しいです。
これにて、卒業インタビュー終了です。
今回のインタビューを通して、
もがきながらも一歩ずつ着実に歩む姿や、
自分らしさを大切にする濱ちゃんの人柄に
リセノスタッフも、気付けばいつも
刺激をもらっていたな~と、思い出しました。
と、内輪話はさておき、
登場した家族写真、とっても素敵でしたね。
リセノを応援してくださっている皆さまも、
濱ちゃんの活動を応援していただけますと幸いです。
最後までお付き合いいただき、
ありがとうございました。
撮影のご依頼は、こちらからお願いいたします。
DENHIN