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【リセノのあの人】メディアチームの大場さんへ
インタビューしました。

こんにちは。
撮影チームの辻口です。

リセノでは、インテリアの魅力を
リアルな暮らしの中でお客様に
感じてもらえるよう、写真の中にモデルとして、
スタッフたち自らが登場しています。

インテリアが好きで、暮らしを楽しんでいる
リセノスタッフなら、誰もが素敵でおしゃれな
暮らしのヒントを持っているはず。

そんな、ちょっと気になる「リセノのあの人」たちに
インテリアのカメラマン暦4年、リセノ暦1年の
僕からインタビュー。リセノの裏側や暮らしに
まつわるお話を伺っていきたいと思います。

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インテリアにまつわるスペシャリスト。
とにかく明るい大場さん

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第5回目の今回は、2016年に
コントラクトチームへ入社された大場さんです。

現在はメディアチームに所属し、アイテムの
魅力やインテリアの楽しみ方をお届けするだけでなく、
バイヤーとして、ブランドを形作るアイテムを
選定するなど、重要な役割を担うスタッフです。

いつも明るく、リセノの太陽的な
存在感を放つ大場さん。

YoutubeやInstagramで注目を集めている
素敵な暮らしとそのルーツ、お部屋作りのヒントや
アイテム選定の裏側など、たくさんお話を
お伺いすることができました。

インテリアに憧れて。
リセノへ巡り合うまでの道のり

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辻口:
大場さんは最近、ご自身のinstagramの
フォロワーが1万人を突破されたとか何とか...。

大場:
そうなんだよ〜!
びっくりだよね。

辻口:
大場さんの暮らしを切り取ったVlog、
「ときどき、古いもの」もたいへん人気で、
最近リセノへ入社される方の中には、既に大場さんの
ことをよくご存じだったりするそうで笑

大場:
ちょっと恥ずかしいよね笑

辻口:
そんな、内外でちょっとした有名人の大場さんですが、
どんな人物なのか気になってる人も多いかと思います。

今日は「とき古」の舞台でもあるご自宅に
お邪魔しまして、大場さんのことを
根掘り葉掘り伺っていきたいと思います!

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「ときどき、古いもの」の舞台である大場邸

大場:
緊張する〜!
よろしくお願いします〜!

辻口:
よろしくお願いします!

大場さんは2016年に入社されたと伺っていますが、
以前はどんなことをされていたのでしょうか?

大場:
一つ前は、事務のお仕事で大学情報を集めていました。

二つ前はCADオペレーター、その前は家具屋さんで、
一番最初に就いた会社は、住宅の内装や外装を
手がける会社でした。

辻口:
えーっと、何やらいろいろとやられてますね笑

順番にお伺いしたいのですが、最初は
住宅関係のお仕事をされていたと。

大場:
外装や内装といった「箱」の部分を
手がける会社の中で、インテリアコーディネーターと
設計補助のお仕事をしていました。

辻口:
最初の会社からインテリア関係ですが、
インテリアには元々興味があったんでしょうか?

大場:
そうですね。
昔から、部屋の模様替えがとにかく好きで笑

無心で取り組んでいたので、それが結構
自分のルーツになっていると思います。

なので、学校もインテリア専門学校へ通っていました。

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新しい雑貨が仲間入りすると、ディスプレイを変えるという大場さん。

辻口:
なるほど。

憧れの世界に入ってみて、どうだったんでしょうか?

大場:
やっぱり、すごく楽しかったです。

興味のある分野ということもあるんですが、
その会社は結構小さな会社で、チームで密に
取り組めるところも充実感があって。

お客さまとの距離も近いので「どんな家電
持ってますか?」「どこで過ごすことが
多いですか?」って、二人三脚で進められる
ところもよかったです。

その会社では、2~3年お仕事をさせてもらいました。

矛盾を抱えながら、
インテリア街道を突き進む。

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辻口:
充実感のあるお仕事だったということですが、
次の会社へ移られたきっかけは
何かあったのでしょうか?

大場:
その会社は、残念ながらなくなってしまって笑

辻口:
なるほど...。

次の会社では家具屋さん選ばれたということですが、
住宅を作るのとはまた違った分野です。

大場:
前の会社では、「箱」を作っても「家具」まで
提案できないことへのもどかしさが
あったんですよね。

お客さまと仲良くなって、完成したご自宅へ遊びに
いかせてもらうこともあったんですが、お部屋と
家具が少しちぐはぐだなと感じるときがあって。

もちろん、インテリアの好みは人それぞれなのですが、
自分の知識の中から提案できる選択肢も
あったのかなっていう想いもありました。

辻口:
大場さんにとっては、内装とインテリアは
一貫したものでなければならなかった、
ということでしょうか?

大場:
そうそう、そうだね。

なので、2社目は家具屋さんを選びました。

辻口:
家具屋さんでは、そのもどかしさは
解消されたのでしょうか?

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大場:
これはもう、無いものねだりなんだけど笑

今度は「これはこのお家にあっていないかも」
と感じてる家具でも、"数字"を気にして
勧めなければいけない場面もあって。

今思うと、若かったなという感じです笑

辻口:
大場さんは、正直な人ですね笑

大場:
そうなのかな笑

その会社の家具は、職人さんが受注生産で
作っているようなものだったので、
品質は良いんだけど、値段もその分高くて。

だから余計に、自分の中で
納得できない部分がありました。

イギリスか、リセノか。
究極の二者択一

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辻口:
ありがとうございます。

その次はCADオペレーターに就かれていますが、
これまた今までとは少し違う分野です。

大場:
これは、CADオペレーターをやりたかったというより、
海外に行きたいっていう想いがふつふつ湧いてきて、
お金を貯めるために、という意味合いが強かったです笑

辻口:
唐突な海外ですね笑

大場:
専門学校時代の卒業旅行でフランスと
オランダに行ったんですが、コルビュジェの建築を見て
感動したり、その時の感触が自分の中に根付いてて。

辻口:
その後、実際に海外へは行かれたのでしょうか?

大場:
フランスとスペインで、2ヶ月くらい
好き放題してました笑

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本棚には、ル・コルビュジェの本がちらほら。


辻口:
なるほど笑

戻ってこられてからは、事務で大学情報集められて
いたというところだと思うんですが、インテリアが
大好きな大場さんとしては、何だか意外な選択です。

大場:
海外に行く少し前から、すごく人生に迷ってて。

長くインテリア業界にいたので、ちょっと離れたい
気持ちがあったり、今度はイギリスへ
ワーホリに行きたくなってしまったり笑

辻口:
うーん、リセノからだんだん
遠ざかっているような気がするのですが...笑

大場:
海外行ったり好き放題するうちに、
もう一度インテリアやりたいなっていう気持ちは
ちゃんと戻ってきてて笑

そうやって、なんとなくインテリアの会社を
探している時に、リセノに出会いました。

辻口:
リセノのどんなところに興味を持ったのでしょうか?

大場:
代表の山本さんが書かれていた、
心地にこだわった家具作り」というブログを
読んだときに、心を掴まれたような気がします。

辻口:
ブログの内容は「質の良いものを、適正な価格で
お届けするという」という、リセノプロダクトの
コンセプトに言及したものです。

大場:
何だか、嘘がない感じがしたというか。

「家具」ではなく「暮らし」を軸にして、
程よい価格で良いものを提供しようという考え方を、
企業が持っているのがすごいなって思ったんですよね。

家具の高級さや、逆に安さばかりを追求して
しまうことってよくあると思うんですけど。

山本さんのブログを色々読むうちに、
「この人の考えてること、何か本気っぽいぞ」って、
どんどん惹かれていって。

辻口:
そこでリセノに共感して、応募されたと。

大場:
でも実はその時、イギリス行きのチケットも持ってて笑

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辻口:
そうなんですか!

イギリスのワーホリビザって、抽選で決まる上に、
倍率が高いと聞いたことがあります。

大場:
そうそう、結構貴重なチケットだったから、
「もったいないな」っていう想いもあって。

辻口:
究極の2択です。

大場:
そうなんだよ〜。

でも、友達に相談した時に
「もったいないって迷ってる時点で違うんじゃない?」
ってスパッと言われたのが、なんだかすごく腑に落ちて。

そんなこんなで、リセノに応募することに決めました。

募集はないけど、応募しました。
熱意の力でコントラクトの道へ。

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辻口:
僕たちとしては、そのご友人に感謝したいところです笑

インテリアを販売する会社ではなく、内装や外装を
手がける会社という選択肢もあったと思うんですが、
その辺はいかがでしょうか?

大場:
私、いつかインテリアを取り扱う
お店をやりたいという目標があって。

だから、結果的にはコントラクトチームとして
入社するんですが、当初は店舗スタッフとして
リセノへ応募していました。

店舗スタッフなら、アイテムに触れる機会も多いし、
仕入れも学べるかなと思って。

辻口:
コントラクトチームへ配属されたのは、
どういう経緯だったのでしょうか?

大場:
その時、実は店舗スタッフの募集は
なかったんですけど、駄目元で応募して、
書類を見てもらうことができて。

取締役で、バイヤーも兼任されていたひめさんが、
私の経歴を見て、コントラクトチームへ推して
くださったみたいなんですよね。

それが、コントラクトチームへ
配属されたきっかけでした。

辻口:
募集がないのに応募するのは、
なかなか前のめりです笑

ちなみに、コントラクトというのは
どういったお仕事でしょうか?

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大場:
コントラクトは、法人のお客さまに対して、
モデルルームや飲食店、公共施設の空間の
内装や、導入する家具の提案やプロデュースを
させていただくお仕事ですね。

辻口:
空間からインテリアまで手がける、
ということですね。

まさに、大場さんが感じていたジレンマを
解消するお仕事だったのではないでしょうか?

大場:
そうですね。

当時のコントラクトは、数千あるアイテムを使って、
お客さまのご希望にとことんフィットするものを
提案する、というのがコンセプトでした。

たくさんのインテリアアイテムの中から、
ベストなものを選定するのは大変でしたが、
お客さまと二人三脚で作り上げていく
時間は、やっぱり充実感がありました。

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施工事例「エムハンド様」


辻口:
印象に残っているお客さまは
おられるでしょうか?

大場:
どなたも印象深いお客さまばかりなのですが...。

パッと思い浮かぶのは、
天ぷら八坂圓堂」様でしょうか。

辻口:
京都祇園で日本料理を営まれている
お客さまですね。

大場:
はい。

八坂圓堂様は老舗ということもあって、最初は
かなり緊張していたのですが、お店の方は
とても雰囲気の良い方ばかりで。

カウンターで使われるチェアを探して
おられたのですが、お客さまのことも、
働く方のことも考えて選ばれていたのが
とても印象的でした。

3ヶ月間、たくさんのチェアをご提案させて
いただいたのですが、最終的にはお客さまにも、
働いている方からも嬉しいお言葉を
いただけたことをよく覚えています。

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辻口:
素敵なお話です。

ちなみに、「当時のコントラクトは」という
お話でしたが、現在のコントラクトは何か
変わった点があるのでしょうか?

大場:
当時は、たくさんのアイテムを使って
「なんでもやります!」というスタンスでした。

今は、リセノが提唱する「ナチュラルヴィンテージ
を軸に、心がほっとくつろぐような空間づくりを
提案させていただいています。

辻口:
ナチュラルヴィンテージなオフィスや施設が
増えていくのは、リセノの一員として
とてもワクワクしますね。

チャレンジときっかけ。
コントラクトからバイヤーへ。

★商品選定_大場さん.jpg

辻口:
さて、経歴によると4年ほどコントラクトの
お仕事に従事されてきた大場さんですが、
現在は主にバイヤーとして活躍されています。

ブランドの世界観を左右する重要な役割だと
思うのですが、バイヤーへ選任された経緯が
気になるところです。

大場:
バイヤーのお仕事に携わるきっかけは、
恐らく京都店のリニューアルだったと思います。

辻口:
リセノ京都店は、2020年にナチュラルヴィンテージの
世界観を表現する場所として生まれ変わっています。

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Re:CENO 京都店

大場:
元々は色んなテイストのインテリアを扱っていた
リセノなんですが、ナチュラルヴィンテージの
世界観に合わせて、内装や外装から
作り直そうと言うことになって。

その中で、「ヴィンテージのレジカウンター」を
入れようというお話になったのですが、
何か良いの知らないかな?と山本さんと
ひめさんからお声がけいただいたんですよね。

辻口:
大場さんのヴィンテージ好きは、
内外でもお馴染みなところです。

大場:
そうだね笑
お二人も、それを知ってくださっていて。

色んなお店を巡って、かなり必死に
レジカウンターを探しました。
結局、私の探したものは決定には
至らなかったんですけど笑

それでも、そこから仕入れ回りのお仕事に関して
徐々にお声がけくださるようになっていって。

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辻口:
なるほど。
レジカウンター探しをきっかけに、
バイヤーとしての業務が増えていったと。

大場:
そうですね。

そんなことがしばらく続いた後、
正式にバイヤーとして選任していただきました。

辻口:
コントラクトからは離れる形だと思うのですが、
迷いはなかったのでしょうか?

大場:
コントラクトも、すごくやりがいのあるお仕事でした。

ただ、自分のお店を持ちたいという目標を考えた時に、
仕入れのことや、色んなアイテムに触れられる
バイヤーのお仕事は、すごく魅力的で。

コントラクトチームの方々も背中を押してくださって、
バイヤーチームへ参加することに決めました。

作り手から使い手へ紡ぐ。
「バイヤー」であるということ

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辻口:
ありがとうございます。

バイヤーチームの方々が選ばれるアイテムは
どれも素敵で、カメラマンの僕も、
いつもワクワクしながら撮影させていただいています。

リセノからお届けするアイテムは、
どのように選ばれているのでしょうか?

大場:
一つは、リセノというブランドの軸である
ナチュラルヴィンテージの世界観に合うものか、
適正な価格か、というところを重視しますね。

もう一つは、自分たちが本当に暮らしの中で
使いたいなと思えるかどうかというところを、
しっかりチームの中で話し合います。

辻口:
リセノスタッフが、実際に生活の中で
使っているアイテムの中から選定されることも
ありますよね。

大場:
そうですね。

インテリアは暮らしと結びついているものなので、
リアルな生活の中で使い心地も良いものが、
やっぱり素敵だなって思います。

なので、三名いるバイヤーチームの中で、
一人でも納得できないところがあるアイテムは、
選ばれなかったりします。

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大場さんの愛用品から採用された「BIALETTI MOKA EXPRESS」

辻口:
全員が良いと思えるものを見つけ出すのは、
とても大変そうです。

大場:
大変です笑
でもそうしないと、嘘になってしまうので。

だからこそ、みんなが「いいね!」と
思えるものが見つかったときは、
すごく盛り上がります笑

辻口:
リセノでは、インテリアショップを巡るツアーを
大場さんが企画してくださったりするのですが、
ショップやアイテムに関する知識の多さに
いつも驚かされます。

大場:
ぜんぜん、まだまだです笑

でも、バイヤーになってからは、インテリアに
対するアンテナが一段高くなったと思います。

週末は必ずインテリアショップへ行くようにしていて、
気になるアイテムがあれば必ず調べて、バイヤーの
ミーティングで話題にあげたり...。

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辻口:
それだけ聞くと、
なんだか過酷な気がするのですが...笑

大場:
それが、めちゃ楽しいんだよね笑

アンテナが高くなったことで、
「こんなアイテムあったんだ!」って
さらに色んなアイテムに出会えるようになって。

何か見逃しているものはないかなって、昔の雑誌を
見返したりもするんだけど、逆に「今リセノの取り
扱ってる!」っていうアイテムを発見したり。

バイヤーになってからは、さらにインテリアが
楽しめるようになったな、と感じています。

辻口:
個人的には、そういった情熱やセンスの部分で
大場さんがバイヤーへ選任されたのかなと
思っているのですが...。

大場:
どうだろう、センスの部分は、同じバイヤーの
中原さんやひめさんの方がすごいと思うんですが...笑

バイヤーって、取引先の方や作家の方との
やりとりが多いので、そういうコミュニケーションの
部分に期待していただいのかな、と思っています。

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辻口:
確かに、大場さんっていつも明るいですよね。

大場:
え、ありがとう笑

たぶん、性格の部分もあると思うんですが、
やっぱり楽しく仕事したいので、
みんなでワイワイできたらいいなと思っています。

辻口:
取引先の方や作家様とも、いつも丁寧にやりとり
されているのが印象的です。

大場:
本当は、時間さえあればお世話になった方全員に
お礼を言って回りたいくらいの気持ちです。

インテリアを楽しめるのは、
作り手の方がいてこそなので。

そんな作り手の方の想いを、
使い手の方へ紡ぐのが、バイヤーの
本当の役割だと思っています。

「とき古」の舞台と、
素敵なお部屋づくりのヒント

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辻口:
さて、そんな気持ちの熱いバイヤーの
大場さんですが、どんな暮らしをされているのか
気になっている方も多いと思います。

と言っても、「とき古」やInstagramが大人気で、
既にご存知の方も多いと思いますが...笑

大場:
恐縮です...笑

辻口:
Instagramでフォロワーが1万人を突破された時、
「真似しやすいからかな〜?」と仰っていましたが、
それってどういう意味なんでしょう?

大場:
私の部屋って、特別高いものや変わったものが
置いてあるわけでもないし、お部屋の内装に
特徴があるわけでもないんですよね。

だから、恐れ多いですが、
参考にしてもらいやすい部屋なのかなって。

辻口:
なるほど。

お部屋の内装は、白を基調とした
ごくごくシンプルなものですね。

なぜこのお部屋を選ばれたのでしょう?

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大場:
本当はオーク材の床が理想だったりするんですが、
賃貸ではなかなか難しくて。

一人暮らしをしようと思って集めていた家具が
わりと濃い色のものが多かったので、お部屋全体が
重くならないよう、ベースはいっそ白に
振り切ることにしました。

辻口:
大場さんのお部屋作りのポイントなどがあれば
お伺いしたいです。

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ナチュラルカラーのスツール

大場:
そうですねぇ...。
まずは、家具のトーンを揃えることでしょうか。

私の部屋にある家具って、木の色は全部
違ったりするんですが、トーンは揃っているので
ちぐはぐな印象にはなっていないのかなと思います。

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濃いブラウンカラーのテーブル


辻口:
トーンというのは、色の
「明度」と「彩度」のことですね。

大場:
はい。
「色味」自体は違っても、明度と彩度が近いもので
揃えると、お部屋に統一感が出ると思います。

家具って、お部屋を構成する要素のひとつなので、
家具単体で見るより、全体のバランスを見て選ぶと、
インテリアが浮いたりすることもなくて良いですね。

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赤み掛かったチークカラーのダイニングテーブル

大場:
あとは、ディスプレイスペースには程よく
「ガラス」を取り入れることを意識しています。

辻口:
確かに、キャンドルスタンドや動物のオブジェなど、
ガラス素材のものが随所に取り入れられています。

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大場:
私、いろいろ欲しくなっちゃうので、
物量もついつい多くなってしまうんですが笑

ガラスのアイテムを入れると、抜け感が出て、
ガラスと木の質感を引き立てあってる感じがするので、
個人的にはこだわっているポイントです。

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大人になってから気がつく、
眠っていたルーツ

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辻口:
ありがとうございます。

ヴィンテージアイテムが散りばめられた素敵な
お部屋ですが、ご自身のマガジンでも、古いもの
との出会いや魅力について語られています。

大場さんは、ご自身のインテリアのルーツを
「部屋の模様替えが好きだったから」とおっしゃって
いました。

ただ、大場さんのマガジンを拝見していると
大場さんはお母さまの影響を強く受けているように
思ったのですが、いかがでしょうか?

大場:
...確かに!
そうかもしれません。

辻口:
マガジンによると、大場さんのお母さまは、
北欧のヴィンテージ家具がお好きで、
少しずつ集めておられるとか。

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大場さんのお母さまのご自宅

大場:
そうそう。

学生の時に、遊びに来た友達たちが、
「居心地が良い」ってよく言ってたんですけど、
私は当時、ぜんぜん良さが分からなくて笑

民藝のダイニングセットがあったり、ウェグナーの
キャビネットがあったり、壁には作家さんの
アートが飾ってあったり...。

今思うと、良いものを揃えていたんだなと思います。

辻口:
ウェグナーというのは、デンマークの巨匠と
呼ばれるデザイナーですね。

インテリアを学ぶ中で、「良いものが揃えてある」
ことに気がつかれたんでしょうか?

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大場:
そうだね。
20代半ばにしてようやく分かったというか、
「めっちゃいいの使ってる!」って笑

だから、姉も妹も影響を受けてるみたいで、
最近になって民藝のお皿を集め出したりしてて。

辻口:
それは、お母さまもすごく喜ばれて
いるんじゃないでしょうか。

大場:
どうかな〜。

でも、「あんたたちがそんなに興味持つと
思わなかった」って言ってたかな笑

昔はちんぷんかんぷんだったけど、今は
お皿のこととか、家にある家具のこととか、
色んなことを母に聞いたりしてて。

そうやって話してる時間は、二人とも
楽しそうにしてると思います笑

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インテリアが整うと、
暮らしも整う。

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辻口:
素敵なお話をありがとうございます。

「ときどき、古いもの」で紹介されている大場さんの
素敵な暮らしのルーツが、よくわかりました。

大場:
「とき古」については、素敵に
切り取ってくださってる部分が大きいと思います笑

正直、自分が出てるっていう感覚もあまりなくて。
そこは、Vlogを作ってくださっている
チームに感謝ですね。

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辻口:
女性3人で、時に楽しそうに、時に真剣に
撮影されている姿が印象的です。

「インテリア」と「暮らし」が並行して語られることも
多くなったと思うのですが、長く携わっている
大場さんはどう思われるでしょうか?

大場:
えぇ〜、難しいこと聞くね笑

なんだろう、私はお化粧することに
近いのかなと思います。

辻口:
お化粧ですか。

大場:
そう、お化粧。

化粧をすると気合が入るし、誰に見せるわけでもない
時でも、背筋がしゃんと伸びるというか。

家具にこだわると、食器にこだわったり。
食器にこだわると、タオルにこだわったり。

服を買っておしゃれすることと、ソファーのカバーを
変えてあげることって似てるというか...。

辻口:
インテリアが整うと、暮らしも整う?

大場:
そうそう、その通りだと思います!
さすが〜!(拍手)

辻口:
えぇっと、ありがとうございます笑

大場:
ごめんごめん笑

なので、そういう意味では「インテリア」も
「暮らし」も、同じものだと私は思っています。

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嘘のない提案。
「愛」を乗っけてお届けします。

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辻口:
大場さんは、バイヤーとして商品を選定するだけで
なく、その魅力を紐解く「Buyer's Voice」や
センスのいらないインテリア」で、
インテリアの楽しみ方についても発信されています。

大場:
インテリアの魅力をお伝えするときは、
実際の暮らしの中に取り入れたときに、どんな素敵な
ことが起こるか、ということが大事だと思っています。

なので、メディアとしての活動では、
「主観的な目線」を意識して、
アイテムの魅力や取り入れ方をお伝えしています。

辻口:
Buyer's Voice」では、実際にご自宅で使われた
写真や感想なども交えて、アイテムの魅力を
ご紹介されています。

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大場:
そうですね。

もちろん、私の暮らしと、お客さまの
暮らしは違うものかもしれません。

でも、ちゃんと自分の暮らしに取り入れてみて、
その子の良いところも悪いところも見つけて
あげることで、愛が1つ乗っかるというか。

辻口:
愛が1つ乗っかる!
素敵な表現です。

大場:
え〜、ありがとう笑

人間もそうですけど、完璧なものってなくて。
でも、良いところも悪いところも含めて
愛おしいというか。

そういうところを全部含めて、ブランドがしっかり
発信することが大事なんじゃないかなって思います。

培った全てをぶつける。
「Re:CENO FUKUOKA」

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Re:CENO 福岡店

辻口:
愛のあるお話をありがとうございます。

さて、長くなってしまいましたが、最後に
遂にオープンを迎える「Re:CENO FUKUOKA
についてお話をお伺いできればと思います。

福岡へ新たな出店が決まってから、大場さんが
大変お忙しそうにされているのを見てきました。

なんでも、出店する場所の選定から
参加されていたとか。

大場:
そうなんです。
とてもありがたい機会でした。

2021年の春頃から、半年くらい掛けて
良い物件がないかと皆さんで探していました。

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辻口:
僕もオープン準備で現地へ行かせていただきましたが、
福岡店が居を構える「赤坂」は、賑やかながら
緑も多くて、とても爽やかな場所でした。

大場:
そうですね。

物件自体も、ヴィンテージのマンションが
多く立ち並ぶ一角にある、味わいのある建物で、
すごく良い場所が見つかったなと思います。

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辻口:
内装についても、目を惹く天井のルーバーや、
柱部分のテクスチャなど、随所に
趣向が凝らされた空間になっていました。

大場:
今回施工を担当してくださった
ストックデザインラボ様が、
こちらの要望を、非常に丁寧に
ヒアリングしてくださって。

離れた福岡の地で、初めてご依頼させていただいた
施工業者様だったのですが、スピーディーかつ丁寧な
対応で、本当にありがたかったです。

お互いに遠慮していたら、こんなに
良いものにはならなかったと思います。

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辻口:
撮影スタジオでも、バイヤーチームの方が
福岡店でのディスプレイを、何日もかけて
シミュレーションされていたのが印象的です。

大場:
せっかく良い箱ができても、家具の配置や
ディスプレイ、コーディネートの部分が
おざなりになっては台無しなので。

照明からカトラリーの並べ方に至るまで、
こだわり抜きたいなと思いました。

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辻口:
スタートからゴールまで関わられた大場さんですが、
いいものは出来上がったでしょうか?

大場:
もう、めちゃくちゃ素敵になったと思います!

もちろん、色んな人が携わる中で、
あくまで私はその一員ですが。

代表の山本さんとひめさんが、常にオープンに
私たちへ意見を求めてくださったことが、
本当に嬉しかったです。

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辻口:
内装からディスプレイに至るまで、今回のことは
ある意味、大場さんが今までやられてきたことの
総決算ではないでしょうか?

大場:
ぜんぜん意識してなかったけど、
言われてみれば、確かにそうかも...!

だから、すごく大変だったけど、最後まで楽しみながら
一貫して取り組めたのかもしれません。

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「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に。」

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辻口:
ありがとうございます。
福岡店に来てくださるお客さまの
反応が楽しみです。

すみません、一つだけ気になったのですが、
大場さんって、なんで自分のお店が
持ちたいんでしょう?

大場:
うーん、もちろん、作り手の方の想いを
届けていきたいというのもあるんだけど...。

昔、母によく連れられていったショップは、
小さなお店が多くて。そういうお店の方が、
作家さんやアイテムのお話を、楽しそうに
されている姿が、単純に羨ましかったんですよね。

私、やっぱり人が好きなんです。

だから、お店というツールを通して、色んな人と
繋がりたいなっていうのが、お店を持ちたいと思う
目的なのかな。

辻口:
とても素敵だと思います。

大場:
ありがとう〜。

でも、自分のお店を持つのは、おばあちゃん
くらいになってからかも笑

今はまだ、リセノでもらったものを返せてないし、
変化していくリセノ中で、もっともっと
色んなことを学びたいなって思ってます。

辻口:
大場さんがいてくださると、僕らも心強いです!

大場:
とんでもないです!

これからも、素敵なアイテムやコンテンツを
お届けしていきたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いします。

辻口:
今日は素敵なお話を、
たくさんありがとうございました!

これからもよろしくお願いします!

大場:
よろしくね〜!
ありがとうございました。

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