【リセノのあの人】制作チームの岩部さんへ
インタビューしました。
こんにちは。
撮影チームの辻口です。
リセノでは、インテリアの魅力を
リアルな暮らしの中でお客様に
感じてもらえるよう、写真の中にモデルとして、
スタッフたち自らが登場しています。
インテリアが好きで、暮らしを楽しんでいる
リセノスタッフなら、誰もが素敵でおしゃれな
暮らしのヒントを持っているはず。
そんな、ちょっと気になる「リセノのあの人」たちに
インテリアのカメラマン暦4年、リセノ暦1年の
僕からインタビュー。リセノの裏側や暮らしに
まつわるお話を伺っていきたいと思います。
動画作りからエッセイの執筆まで。
幅広く活躍される岩部さん
第6回目の今回は、2017年に
EC制作チームへ入社された岩部さんです。
現在は、福岡にて動画やマガジンなどの
コンテンツ制作、SNSでの発信など、
クリエイティブなお仕事に取り組まれています。
学生時代からインテリアとECの世界に憧れ、
リセノへ入るために一からWebを勉強するほどの
熱意を持つ岩部さん。
リセノへ入社されたきっかけや、素敵なお部屋作りの
ヒント、リセノの裏側についてなど、たくさんお話を
伺うことができました。
長く使ってもらえるものを。
インテリアとリセノへの想い
辻口:
普段は福岡でお仕事をされている岩部さんですが、
本日は京都へ出張に来られています。
岩部:
そうなんです。
みなさんと定期的に、直接顔を合わせられるようにと
ご配慮いただいていて、月1回ほど京都へ
出張に来させていただいています。
辻口:
動画やマガジンでたくさん発信をされている
岩部さんですが、どんな人なのか気になっている方も
おられるのではないかなと思います。
普段離れて仕事をしている僕も、
今日はどんなお話が聞けるのか楽しみです。
貴重な時間いただいて恐縮ですが、
よろしくお願いします!
岩部:
こちらこそ、よろしくお願いします〜!
辻口:
さて、リセノ歴5年とベテランに差し掛かる
岩部さんですが、経歴によると、大学卒業後に
アルバイトとしてリセノへと入社されています。
そもそも、リセノへ来られたきっかけは
何だったのでしょうか?
岩部:
大学生の頃、リセノとは別なのですが、ECで
インテリアを扱う会社へインターンシップへ
行かせていただいたことがありました。
その時、「インテリアEC」の世界はすごく
魅力的だなと感じたんですが、残念ながら、
その会社とはご縁がありませんでした。
「次、どうしよう」と、他の業界を
模索してみたんですが、やっぱりインテリアの世界に
進みたいという思いが強くて。
そんな中で、リセノと出会いました。
辻口:
なるほど。
いろんな選択肢の中から「インテリアの世界」を
選ばれたということだと思うんですが、
何か決め手はあったのでしょうか?
岩部:
元々は洋服のお仕事がやりたくて、アパレルで
接客のアルバイトをしていたこともありました。
ファッションにはトレンドがあるので
仕方ないのですが、季節毎にアイテムが入れ替わって、
早いサイクルで消費されていくことに、だんだんと
違和感を覚えるようになっていって。
ひとつのものを長く使ってもらえるようなお仕事に
就きたいなと思ったときに、住まいに関わることを
やってみたいなと思うようになりました。
インテリアECの会社へインターンシップへ行ったのも、
そんなきっかけです。
辻口:
インテリアを扱う会社も様々だと思うのですが、
インターネット上で展開する「EC」という形も、
決め手のひとつだったんでしょうか?
岩部:
そうなんです。
手に職というか、Webの専門的な知識を使って
画面の中で何かを創造するECの世界って、
いいなって思いました。
就職活動の最中で、自分がやりたいことって
なんだろう?って考えたときに、子供のころ、
図工の時間だったり、絵を書いたりすることに、
時間を忘れて取り組んでいたなって思い出して。
そうしたクリエイティブな世界への
憧れもあって、「インテリアEC」という分野に
絞り込まれていきました。
辻口:
なんでも、岩部さんはWebの学校で一度
勉強し直したあとに、リセノへ応募されたんだとか。
岩部:
そうなんです笑
当時、リセノも大きい会社ではなかったので、
即戦力な方の募集が中心でした。
私は新卒だったので、知識も経験もなくて。
どうしても諦めきれなくて相談してみたところ、
Webに関する基本的な知識だけ付けてもらえれば、
働きながら学べる環境を用意しますと応えてくださって。
なので、就活の時期に大学へ通いつつ、
Webの学校にも通いながらリセノで
チャレンジできるように勉強していました。
辻口:
すごい熱意です。
そこまでしてリセノに入りたいと思ったのは、
なぜだったんでしょうか?
岩部:
他にも選択肢はあったと思うんですが、なんでしょう、
その時の私には、リセノが光って見えたんです笑
代表の山本さんが書かれているブログや、
スタッフの方たちが発信されているマガジンを
読んだときに、いきいきと仕事されている様子や、
まっすぐな思いにすごく共感して。
ここしかない!って思いました。
辻口:
僕もそうですが、そういうきっかけで
リセノに来られる方はとても多いですね。
「分かりやすく伝える」
ということの難しさ
辻口:
さて、熱意とチャレンジ精神でリセノへ
入社された岩部さんですが、最初は
EC制作チームへと配属されています。
EC制作チームとは、どういった
お仕事になるのでしょうか?
岩部:
EC制作チームは、主に取り扱いの決まった
アイテムを、お客さまに届けるための
「商品ページ」を作るチームです。
お客さまがアイテムについて詳しく知ることが
できるよう、精査した情報を文章や写真、ページの
デザインで分かりやすくお伝えするお仕事です。
辻口:
なるほど。
商品ページ作りには、Webページの知識、文章の
ライティング、写真の編集など様々な要素があって、
なかなか大変そうに思えます。
岩部:
そうですね。
なので、最初は苦労しかありませんでした笑
文章ひとつとってみても、「分かりやすく伝えること」
ってこんなに難しいだって思いました。
当時の先輩方が、すごく地道に、根気よく
ご指導くださって、経験を積んでいくことができました。
辻口:
岩部さんが、マガジンやリクルートページで、
先輩への感謝について書かれているのをよく目にします。
岩部:
本当に、そうなんです。
優しさだけじゃなくて、厳しさも
持ってご指導くださって。
当時の先輩方も、前職は大学の事務だったり、営業の
お仕事だったり、異業種から入ってこられた中で、
EC制作チームの基礎を築いてきた方たちでした。
「伝える」ということに、細かいところまで気を
配られていて、知識だけじゃなく、そうした真摯に
取り組む姿勢についても学ばせていただきました。
辻口:
素敵なお話です。
撮影チームもそうですが、異なる
分野から入ってこられて、今ではプロとして
活躍されている方が多い印象です。
岩部:
そうですね。
変わりたいという方や、挑戦したいという方が
リセノにはとても多いと思います。
「場所」の問題を解決してくれた、
リモートワーク
辻口:
ありがとうございます。
3年ほどEC制作チームでお仕事をされた岩部さんですが、
2020年の7月に福岡へと移り、福岡に店舗ができる
までの間、リモートにてお仕事をされていました。
これはどういう経緯だったのでしょうか?
岩部:
私はリセノへの入社に際して、
地元である福岡から京都へ来ました。
3年ほど経ったときに、地元へ戻りたいという
気持ちが少しずつわいてきて、本当はリセノを
去るつもりでいたんです。
辻口:
そうなんですね。
学校へ通い、京都までやってくるほどの熱意を
持っていた岩部さんが、リセノを離れることを
考えていたというのは、少し驚きです。
岩部:
地元を3年ほど離れてみて思ったのは、
両親のことなんです。
思い返すと、学生のときは外に遊びに行くことが
多かったり、家族との時間を大切にして
こなかったなって、地元から離れてみて感じました。
福岡と京都の距離だと、両親と年に3回くらいしか
会えないので、このままだと、何かあったときに
絶対後悔するなって。
辻口:
エッセイでもご実家のことを書かれていましたが、
とても素敵なお話でした。
ご実家である農家で、育てられているお花
岩部:
ありがとうございます!
よく、「離れてみて両親のありがたみが分かる」
って
言いますけど、本当にそうだなって。
そうして、福岡に帰るか悩んでいるときに、
コロナが流行し始めて。
その時、リセノでリモートワークの試みが
行われたのですが、業務を工夫すれば、在宅でも
お仕事ができることが分かってきたんです。
辻口:
なるほど。
そこで、岩部さんにリモートワークによる
お仕事の継続についてお話があった、
ということですね。
岩部:
そうなんです。
「よかったら、リモートで続けてみない?」って。
私は、リセノのことも、リセノで働いている方たちの
ことも大好きで、場所だけが問題でした。
なので、そのお話をいただけたことがとても嬉しくて、
すぐに「続けます!」とお返事しました。
インテリアの本当の姿は、
暮らしの中で初めて見られる。
辻口:
ありがとうございます。
リモートワークになられてからは、
動画クリエイター、ライター、SNSを
運営するチームと、多方面で活躍されています。
岩部:
リモートワークに合わせた業務に
調整していただいたんです。
今は、メディアとしてのコンテンツ作りや、
情報発信を中心に取り組ませていただいています。
辻口:
順番にお伺いしたいのですが、動画クリエイター
としては、リセノのアイテムを紹介する動画を
発信されていますよね。
岩部さんがご自宅でアイテムを使用してみたリアルな
感想も交えられていて、とてもわかりやすいです。
岩部:
ありがとうございます!
辻口:
岩部さんといえば、少し前の動画になりますが、
「日々うらら」という岩部さんの暮らしを切り取った
Vlogも素敵でした。
岩部:
日々うららは、まだ京都にいたころに
制作していた動画でした。
福岡に来たことで、日々うららは
一旦終わってしまったんですが...。
辻口:
今では「ときどき、古いもの。」や「晴れのち、
キッチン」「にわかに、暮せば。」といった
リセノスタッフのVlogシリーズも増えてきました。
リセノVlogの始まりでもある「日々うらら」は、
どういった経緯で始まったのでしょうか?
岩部:
これは、単純に私とチームの清水ちゃんが
Vlogの空気感がすきということもあったのですが...。
私たちは家具やインテリアを扱っていますけど、
家具の本来の姿は、暮らしの中に入って
初めて見られるというか。
インテリアがその人の生活に溶け込んで、
どんな素敵なことが起こるか、ということが
インテリアの魅力だと思っています。
アイテム紹介もそうなんですが、動画ではそういった
リアルな暮らしの中での、家具やインテリアの表情が
表現できればと思っています。
インテリアを楽しむ輪を作る、
コミュニケーションツール
辻口:
ありがとうございます。
SNSチームでは、リーダーも
務められている岩部さんです。
どういった経緯で、SNSチームに入られたのでしょう?
岩部:
私がリセノへ入社したとき、会社として
SNSでの発信にもっと力を入れていこうという
お話になっていて。
お声がけいただいたわけではないのですが、すごく
面白そうだったのと、いろんなことにチャレンジ
したかったので、「やりたいです!」と
手をあげさせていただいたんです。
リモートワークになるタイミングで、チームに
欠員が出たので、そこからリーダーを務めさせて
いただくことになりました。
辻口:
とても積極的です!
岩部さんは、ご自身でもInstagramをやられていて、
最初拝見したときは、フォロワーの多さに驚きました笑
岩部:
ありがとうございます笑
自分のInstagramは、SNSチームへ
入ることをきっかけに初めたんです。
書くことが仕事の一環なので、その勉強と、
お部屋の記録をつけていきたいな
という意味もありました。
辻口:
岩部さんにとって、発信するということは
どういう意味を持つのでしょうか?
蚤の市で出会ったものたち
岩部:
これは、個人と会社で異なってくると思うんですが...。
個人では、Instagramを始めることで
よりインテリアを楽しめるようになりました。
最初は、蚤の市で見つけたものに
ついて投稿することが多くて。
物語というと大げさですが、お気に入りのアイテムと
出会ったときのことを、ストーリーのように
綴ってみると、気分が上がってくるんですよね。
色んな方からリアクションやコメントを
いただいたりして、自信にも繋がりました。
蚤の市で出会ったものたち
辻口:
等身大で発信されている感じが、
すごく素敵だと思います。
会社として発信しているときは、
どういうところに気をつけているのでしょうか?
岩部:
インテリアが楽しくなるような情報発信も
もちろんですが、SNSは、お客さまとの
コミュニケーションツールでもあると思います。
少し前に「犬と暮らす」「猫と暮らす」をテーマに、
ペットを飼われているお客さまの暮らしを取材する、
という企画をやらせていただいたんですが...。
お客さまと一緒に作り上げるという感覚が
すごく新鮮で、楽しかったんですよね。
辻口:
制作チームに所属していると、なかなかお客さまと
直接お話する機会もないですよね。
岩部:
そうなんです。
一方的に発信するだけでなく、一緒になって
インテリアを楽しむ輪を作っていけたらいいな、
と思っています。
「好き」を信じれば、
自分のスタイルが生まれる。
岩部さんのご自宅
辻口:
さて、インテリアの楽しさを発信する
岩部さんがどんなお部屋に住まわれているか、
気になっている方も多いと思います。
マガジンや動画で、拝見された方もおられるかも
しれませんが、今日は改めて写真を撮ってきて
くださったということで...。
岩部:
よければ見てあげてください笑
辻口:
ブルーの壁がアクセントの、素敵なお部屋です。
なんだか、とてもやわらかな印象を
感じるところが岩部さんらしいですが、
お部屋づくりのポイントは何かあるでしょうか?
岩部:
そうですねぇ...。
一つは、お部屋の中に、自分のお気に入りのもの
だけを集めた「好きな景色」を作ることでしょうか。
リビングやダイニングの一角に、そういう
場所を作ってみると、ふと眺めたときに
すごく癒やされるんですよね。
すべてをきっちりしすぎると疲れてしまうので、
余計なものは隠してしまって、好きなものは目立つ
ところに、というふうにすると、
気軽にディスプレイを楽しめると思います。
辻口:
なるほど。
集められたアイテムは、どれも淡くて優しい印象です。
岩部:
「自分軸のインテリア」という本で取り上げて
いただいたときに気がついたのですが、私は形が
まるかったり、色が優しいものが好きみたいで。
そうやって、自分の好きなものばかり集めていたら、
自然とこういうお部屋になりました笑
辻口:
最初から目指していたスタイルがあるわけではなく、
気がついたら今のお部屋になっていたと。
岩部:
そうですね。
インテリアを始めてしばらくは、自分に自信がなくて。
「これ、かわいい」と思っても、「みんなから見たら
どうなんだろう」って、ノイズみたいな気持ちが
入ってくることが多かったんです。
でも、「石井佳苗さん」というスタイリストの方が
本の中で書かれていたことを読んだときに、
「自分の好きを信じていいんだ」って思えて、
気持ちがふっと軽くなって...。
自信を持つきっかけをもらいました。
石井佳苗さんのお話が掲載されている雑誌
辻口:
岩部さんは、ご自身のエッセイの中で「好きなものを
集めてたら、自分らしくなっていった。」という
先輩の言葉についても記しておられました。
岩部:
それは、リセノスタッフの中原さんが
おっしゃっていたことですね。
私は、自分のスタイルの無さが
不安だったのかもしれません。
でも、自分らしさというのは、自分の好きをみつめて、
自分の好きを信じることで生まれるんだって、憧れの
人や、先輩の言葉で気がつくことができました。
それが分かってから、ちゃんとインテリアを
楽しめるようになったと思います。
形のまるい照明。
辻口:
とても素敵なお話です。
岩部さんのお部屋が、岩部さんらしい
理由がよくわかりました。
岩部:
ありがとうございます。
きっかけをくださった方々に感謝です。
心が救われる、エッセイ。
辻口:
さて、僕がインタビューをするとついつい長くなって
しまうのですが、「エッセイ」の話を最後にお伺い
して、終わりにしたいと思います。
岩部さんは、リセノのマガジンにて
「まるく、暮らす。」
というエッセイを執筆されています。
岩部:
リセノのマガジンは、インテリアの教科書として、
知識やテクニックを紹介することも多かったのですが...。
少し肩の力が抜けるような読み物も
届けていきたいということで、リセノスタッフの
エッセイも公開するようになりました。
辻口:
リセノスタッフのプライベートや、
リアルな暮らしが素敵な文章で
語られているので、面白いですよね。
岩部さんは、エッセイを通して
どんなことを伝えたいのでしょうか?
岩部:
そうですね...。
毎日暮らしていると、楽しいことばかりでは
ないというか、落ち込むこともいろいろあると思います。
私の場合、インテリアや、お部屋の過ごし方を
通して、気持ちがポジティブになることがよくあって。
その時感じたことや、気持ちが上を向いたきっかけを
綴ることで、同じような悩みを抱えている人の、
元気になるきっかけになれば、という風に思っています。
辻口:
なるほど...。
岩部さん自身は、エッセイをよく読まれるのでしょうか?
岩部さんが好きなエッセイ
岩部:
よく読みます!
自分と同じ悩みを抱えていたり、同じことを
考えている人がいるのを読んだりすると、自分だけ
じゃないんだって、心強さを感じるというか...。
等身大の暮らしの中で、そういう気持ちにどうやって
向き合っているのかを知ると、学びや気付きがあって、
心が救われるんですよね。
なので、私もエッセイを通して「こうやって過ごして
みるといいかも」「こうやって考えると楽になるかも」
ということを、表現できたら良いなと思います。
辻口:
ありがとうございます。
書き手の気持ちを知ると、また違った視点で
エッセイを読むことができるかもしれませんね。
「インテリアの楽しさを、もっとたくさんの人に」
辻口:
さてさて、たくさんお時間をいただいてしました。
多方面で忙しくされている岩部さんですが、
今後はリセノでどのように活躍されたいですか?
岩部:
そうですねぇ。
実は、もう一度「日々うらら」を
やってみようかなと思っていまして。
辻口:
えー!
そうなんですか!
岩部:
はい笑
やっぱり、エッセイもそうですけど、リアルな
暮らしの様子から得られるものって、あると思うんです。
Vlogという形で、私らしく生活を楽しんでいる
様子を嘘偽りなくお届けして、「インテリアって
面白そう!」って思うきっかけが作り出せたらな、
と思っています。
辻口:
個人的にも、とても楽しみです!
今日は、貴重な出張の中
いろんなお話をありがとうございました!
岩部:
とんでもないです!
こちらこそ、
ありがとうございました!