古民家カフェ 蓮月/池上

こんにちは。
Re:CENO TOKYO 江上です。

皆さま、いかがお過ごしでしょうか？

最近の東京は、寒暖差がすごいです。

太陽が顔を出している時間帯は、
ポカポカとしていて、とても気持ち良いのですが、
お仕事が終わり、外に出るととっても寒いです。

「今日も洋服、間違えたー！」と心の中で
呟きながら、縮こまって帰路につく日々。

寒くなり始めるこの時期は、今まで出会った人たちを
「元気にしてるかな？」なんて、思い出します。

そんな事を思い始めると、いつも決まって
ひとりカフェに行きたくなるので、休日を利用して
とある古民家カフェに行ってきました。

築90年の古民家カフェ『蓮月』

今回ご紹介するのは、東京都大田区の池上本門寺の
すぐそばにある古民家カフェ『蓮月』さん。

誕生の理由が、なんとも素敵なんです。

約3年前、今のカフェが誕生する前のこと。

こちらの古民家は、長い間、地域の人々に
愛されてきたお蕎麦屋さん『蓮月庵』だったのですが、
ご主人がご高齢のため、閉店することになりました。

そんな時、古民家『蓮月』の維持を願う人々が集い、
会議が開かれたそうです。

たくさんの話し合いを重ね、最終的にカフェとして、
古民家『蓮月』を再生することに決定。

そして、地域のたくさんの人々の協力のもと、
2015年秋に古民家カフェ『蓮月』がオープンしました。

思い出箱のような、不思議なところ。

東急池上線の池上駅を下車して、
地図を辿りながら、歩くこと8分。

立派な佇まいの古民家を発見！

訪れる前に、インスタグラムなどでお店情報は
色々見ていたけれど、実際にお店の前に立ってみると、
想像以上にワクワクした気持ちになります。

ガラガラと扉を引いて、店内に入ると、
ちょうど店員さんが、ハンドドリップでコーヒーを
淹れている場面で、良い香りがしてきました。

暖色の照明に包まれた少し薄暗い店内は、
何だかホッとした気持ちにさせてくれます。

席について、メニューを開くとちょうど
ランチからおやつメニューに切り替わっていて、
美味しそうなスイーツがずらり。

ドリンクは、定番のホットコーヒーと
期間限定のかぼちゃラテで、
どちらを注文するか延々と悩んでしまいました。

「よし！これにしよう！」と決断した瞬間、
厨房の奥の方から店員さんが、オーダーを取りに
きてくださいました。

なんと言うグッドタイミング。

今回、私が頼んだのは、
ホットコーヒーと、はちみつバタートースト。

ホットコーヒーは、
苦味と酸味がちょうどよく合わさり、絶妙な味わい。

コーヒーは、温度の差で味が変わりますが、
冷めても美味しかったです＾＾

そして、コーヒーのお供は、はちみつバタートースト。

厚みのある食パンは、こんがりきつね色。
中身は、ふわふわでしっとり。
甘さ控えめのはちみつと、ほんのりバターの風味。

一番気に入ったのは、パンの耳です。
ラスクになる一歩手前くらいのカリカリ食感。
そして、もっちりとした弾力もありました。

腹ごしらえをしたら、続いては店内のご紹介です。

こちらは、1階の奥の席。

木窓から覗く中庭の緑が、何ともたまりません。
都会の中にいることを忘れさせます。

こちらの階段を登ると、2階席へと続くのですが、
ジブリ映画「となりのトトロ」の中で、
主人公のサツキとメイが、まっくろくろすけに
出逢ったシーンを思い出しました。

「ダダダダダ！」とこの階段を走って
登りたくなりましたが、私、外見は一応大人なので、
空想の中にとどめることにしました。

木窓から中庭を覗くと、蚊取り線香が残っていて、
少し前までは、とても暑かったことを思い出しました。

ちなみに、6月頃にはあじさいが咲くそうです。

こちらの木窓には、『おそば』の文字を発見。

カフェになる前は、お蕎麦屋さんだったことが
誰が見ても分かる形で残されています。

店内を見回すと、他にもお蕎麦屋さんの名残りが。

額縁に飾ってあるのは、昔使われていた
お蕎麦屋さんのメニュー表です。

ブランケットや本の貸し出しもしています。
本棚には、かわいい絵本や、太宰治の本がズラリ。

古民家カフェ『蓮月』は、どこを切り取っても、
暖かさを感じるもので溢れていました。

たまには、立ち止まって、昔のこと思い出してみようかな。
そんな時にぴったりの空間でした。

気付けば、夜のメニュー表が机に運ばれてきて、
あっという間に日が暮れる時間になっていました。

まだまだずっと居たかったのですが、
この後、友達と会う約束をしていたため、帰ることに。

お会計を済ませて、外に出ると、
蓮月は、お昼とはまた違った表情の佇まいです。

昔、この場所では、町の行事や結婚式の披露宴が
行われていたそうです。

今、中を覗いたら、もしかすると昔の人たちが
のんびりとお蕎麦をすすりながら、
談笑しているかもしれないなぁ。

なんて、タイムスリップを一瞬だけ信じました。笑

古民家カフェ『蓮月』には、少し立ち止まって、
昔を思い出してみるのに、ぴったりの
不思議な空間が広がっていました。

お店を出て、駅までの帰り道、この日も
やっぱり寒くて、縮こまりながら歩いていると...

道路整備のおじさんが、「寒いね～。」と一言。
私も、「寒いです！！！」と一言。

現実に戻ってきました＾＾
明日も、がんばろう～！

お店の基本情報