センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「アクセントアイテム」のセオリーをご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-11-01.php公開日 2026年06月12日(金)
インテリアの三角構図とは?
誰でもプロのようなディスプレイを作れるテクニック
こんにちは。リセノ編集部の増田です。
お気に入りの雑貨を並べてみたけれど、
なんだか「ごちゃっ」として見えたり、
反対に物足りなさを感じてしまったり...。
ディスプレイの難しさに、
ふと頭を悩ませてしまうことはありませんか?
美しいディスプレイを作るには、
特別なセンスが必要だと思われがちです。
でも実は、インテリアのプロが
必ずと言っていいほど実践している
「基本ルール」があります。
それが、
今回ご紹介する「三角構図」です。
今回は、誰でも今日から実践できる
ディスプレイのテクニックを紐解いていきます。
「三角構図」の基本
① 「三角構図」とは?
「三角構図」とは、「大・中・小」の
3つの高さの異なるアイテムを使い、
三角形をつくるディスプレイ方法です。
高さの異なるアイテムで三角形を作ると、
アイテム同士がつながり、心地よいリズムが生まれて
「1つのかたまり」として認識しやすくなります。
これにより、遠くから見ても近くで見ても、
見応えのあるディスプレイに仕上がります。
具体的には、
次のような「大・中・小」アイテムを組み合わせます。
- 大:垂直アイテム
- 中:立体アイテム
- 小:平面アイテム
この3つの要素を組み合わせることで、
平面的なディスプレイに、
奥行きやリズムが生まれるのです。
② 「三角構図」がもたらす効果
なぜ三角形を作ると、
ディスプレイが美しく見えるのでしょうか?
三角形は、「視覚的な安定感」と、
「見た目の美しさ」を兼ね備えた形です。
底辺が広く、上に向かって細くなる形は、
重心が下に来るので、視覚的な安定感があります。
また、高低差をつけることでメリハリが生まれ、
頂点から全体へと視線が誘導されます。
ひとまとまりのディスプレイとしての美しさと、
1つひとつのアイテムの個性を両立しやすく、
見た目の美しさを感じられるのです。
③ プロも活用する「三角構図」
美しいディスプレイのポイントは、
三角形を作ること。とてもシンプルですね。
実はインテリアのプロが手掛ける
一見真似するのが難しそうなディスプレイも、
「三角構図」が基本になっています。
複数の三角形を組み合わせる応用によって、
見応えのある豊かなディスプレイを作っているのです。
「三角構図」の実例
参考画像
ヴィンテージオブジェが美しいディスプレイ。
シェルフの一角にも小さな三角形を。
リビングダイニングの中心に大きな三角形。
ウォールシェルフにもさりげない三角形を。
複雑なディスプレイにも三角形が隠れています。
私たちリセノスタッフも、ディスプレイを作る際には、
いつも「三角構図」になっているかチェックします。
「三角構図」は、センスではなく論理的に
ディスプレイを整えるための基本ルールです。
「三角構図」のビフォーアフター
言葉だけでは少しイメージしづらいかもしれません。
実際に、三角構図を取り入れたディスプレイの
ビフォーアフターで、
どれだけ印象が変わるか見てみましょう。
① Before:アイテムの高さが揃っている
お気に入りの雑貨を並べてはいるものの、
すべて同じくらいの高さのアイテムでは、
どこか単調な印象になってしまいます。
① After:美しい三角形になっている
高さに差を出すことで、
パッと目に飛び込んでくるポイントができ、
ディスプレイにリズムが生まれます。
② Before:高さは違うが、配置バランスが悪い
アイテムの高低差はありますが、
背の高いアイテムが端に位置していると、
どこか不安定な印象になります。
② After:美しい三角形になっている
背の高いアイテムが中央に入ると、
ディスプレイ全体に安定感が生まれます。
裾に向かってゆったりと広がる美しい形です。
「三角構図」の作り方
それではここから、
具体的な「三角構図」の作り方をご紹介します。
① 大:垂直アイテム
三角形の頂点を担うのが「大」アイテムです。
ディスプレイの印象を決めるアイテムですので、
「大」アイテムから先に選ぶと
ディスプレイを組み立てやすくなります。
たとえば、以下のようなアイテムがおすすめです。
- アートポスター・絵画
- ウォールシェルフ
- ミラー
- 大きめのフラワーベース
- 大きめのオブジェ
「大:垂直アイテム」の実例
参考画像
アートポスター
ウォールシェルフ
ミラー
② 中:立体アイテム
次に、頂点の横に中くらいの高さの
「中」アイテムを配置します。
背の高いものと低いものをつなぐ、
「橋渡し」のような役割を果たしてくれます。
立体的な奥行きのあるアイテムを選ぶと、
ディスプレイのバランスを取りやすいでしょう。
- 中くらいのフラワーベース
- 中くらいのオブジェ
- テーブルライト
- 卓上の観葉植物
- オーディオ機器
これらのアイテムがおすすめです。
「中:立体アイテム」の実例
参考画像
中くらいのオブジェ
テーブルライト
オーディオ機器+植物
③ 小:平面アイテム
最後に、最も背の低い「小」アイテムを
添えて三角形を完成させます。
トレーや本などの平面的なアイテムを敷き、
その上に小物をまとめて飾るのがおすすめ。
「垂直・立体」に「平面」の要素が加わることで、
ディスプレイに奥行きが生まれます。
「小:平面アイテム」の実例
参考画像
トレー+ディフューザー
ファブリック、ガラストレー
本+置き時計
アイテムは「少し重ねて」奥行きを
「大・中・小」のアイテムは、
ただ三角形になるように置くのではなく、
前後に少しずらすことで立体感が出ます。
そのとき、「中・小」のアイテムを
「大」アイテムに少し重なるように置くと、
さらに美しい見た目になります。

「大・中・小」のアイテムが離れていると、
どこかバラバラとした印象です。
アイテム同士を重ね合わせることで、
ディスプレイが「1つのかたまり」になり、
整った印象に変わるのです。
これは「レイヤード」と呼ばれるテクニック。
覚えておくと便利です。
複数の「三角構図」を組み合わせる
ここまで、インテリアの「三角構図」の
基本ルールをご紹介しました。
冒頭でも少し触れましたが、
プロが実践する美しいディスプレイには、
この「三角構図」が活用されています。
一見すると高度なディスプレイに見えますが、
実は小さな三角形をいくつも重ね合わせて、
深みを出しているのです。
高度なディスプレイに見えて、実は三角形を繰り返した形。
たとえば、こちらのキャビネット上の
ディスプレイを見てみてください。
複雑そうに見えますが、
実は「三角構図」で作ったディスプレイ同士を
組み合わせて作られています。
- 大きな「三角構図」
- 中くらいの「三角構図」
- 小さな「三角構図」
このように、
大小さまざまな大きさの「三角構図」を
組み合わせているのです。
プロのディスプレイを紐解いていくと、
「三角構図」の入れ子構造になっていることが
わかるかと思います。
複数の「三角構図」を組み合わせる方法は、
横幅の広いディスプレイを作る際も重宝します。
ひとつの三角形だけでは余白が寂しく感じるところ、
三角形のディスプレイを2つ3つと並べることで、
スペースを埋めることができます。
「三角構図」の基本を覚えた方は、
次に複数の三角形の組み合わせに
チャレンジしてみてください。
「レピテーション」でさらに美しく
「三角構図」とセットで覚えておきたいのが、
「レピテーション」のテクニックです。
ディスプレイに統一感をもたらすとともに、
アイテムを選ぶ際の指針にもなります。
① 「レピテーション」とは?
「レピテーション」とは、
色や素材、形などの要素を繰り返し使うことで、
インテリアに統一感を生むテクニックです。
共通点のあるアイテムを取り入れると、
ディスプレイ全体にまとまりが生まれ、
完成度が高まります。
② 2つのアイテムをレピテーションする
ここで、リセノがおすすめする
レピテーションの取り入れ方をご紹介します。
それが、
「大・中・小」アイテムのうち2つをレピテーションする
という方法です。
「大と中」、「中と小」、「大と小」、
どの組み合わせでも問題ありません。
「三角構図」の3つのアイテムのうち、
2つを同じ色や素材、デザインで揃えることで、
絶妙なバランスのディスプレイになるのです。
3つとも同じ素材を選んだり、
3つとも異なる素材を選んだりすると、
「まとまりすぎ」「バラバラ」という感じになります。
もしアイテム選びに迷ったときは、
「2つのアイテムをレピテーションする」ことを
意識してみてください。
③ 残りの1つは違う色・素材を選ぶ
2つのアイテムをレピテーションしたら、
残りの1つはあえて違う色や素材を選ぶことで、
ディスプレイに複雑さが加わります。
どんな色や素材を組み合わせるかによって、
あなたらしい「自分らしさ」を
さりげなく演出できます。
趣きのあるアイテムを取り入れる
「三角構図のことはわかったけど、
どんなアイテムを飾ればいいかわからない...。」
そう思った方におすすめなのが、
「趣きのあるアイテム」です。
私たちは、次のようなアイテムを
趣きのある「アクセントアイテム」だと考えています。
- 古びた趣きのあるもの
- 時間とともに表情が変化するもの
- 織ったもの・編んだもの
- 自然素材のもの
- 手仕事のあとが感じられるもの
これらのアイテムは、1つ飾るだけで
ディスプレイに見どころとストーリーが生まれ、
注目を引きつけるポイントになります。
「趣きのあるアイテム」の実例
参考画像
古びた趣きのあるもの
時間とともに表情が変化するもの
織ったもの・編んだもの
自然素材のもの
手仕事のあとが感じられるもの
「大・中・小」のリズムで美しさを引き出す
「三角構図」に、アイテム自体のパワーを足すことで、
より美しいディスプレイに変わるのです。
アイテム選びに悩む方は、
ぜひ趣きのあるアイテムを1つ飾ってみてください。
「三角構図」を取り入れて、
美しいディスプレイを作りましょう。
いかがでしたか。
それでは、今回のおさらいです。
- 美しいディスプレイを作るコツは、「大・中・小」の高さの異なる3アイテムで三角形を作ること
- 「大・中・小」のアイテムは前後に重ねて奥行きを出す
- 複数の三角形を組み合わせて、さらに複雑なディスプレイを作れる
- 2つのアイテムをレピテーションして、残りの1つは違う要素を取り入れる
- アイテム選びに迷ったら、「趣きのあるアイテム」をプラス
一見難しそうなディスプレイも、
「三角構図」という物差しを持っておくだけで、
グッと身近で楽しいものに変わります。
今回の記事が、
インテリアを楽しむヒントになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼ 「美しいディスプレイの基本」はこちらをチェック
センス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「ディスプレイ」のセオリー前編をご紹介します。
https://www.receno.com/pen/pointstyling/u4/2024-09-06.phpセンス不要で、インテリアスタイリングを美しく仕上げる「ディスプレイ」のセオリー後編をご紹介します。
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