Re:CENO流 福岡探訪記
~「大人の空間。静寂を楽しむ珈琲店」編~
こんにちは。エノモトです。
北風に枯れ葉舞う季節。
ゆく秋のさびしさを感じますね。
この時期は考えが深まる反面、
情緒的にもなりがちで......。
そんなときには落ち着いた
場所で珈琲をくゆらせる。
それが、私なりの楽しみでもあったりします。
本日ご紹介しますのは、そんな落ち着いた時間を
楽しむには最適なお店。
店主のやわらかな雰囲気、
落ち着いた空間に、癒やしの珈琲と
心も整うこと間違いなしです。
福岡探訪記第6弾。
ぜひ、ご覧くださいませ。
福岡探訪記 6店舗目「Koyama Coffee」
場所は福岡市中央区白金。
隠れ家的なセンスが光るお店や、
こだわり強いお店が点在している、
生活感と洗練さが融合した街です。
その中にある、スタイリッシュなビルの1F
にお店を構えています。
ここは「Koyama Coffee」と
「THE ROAM BAR」というBarの、
2つの店舗が共同で空間をシェア。
朝から珈琲を、お昼過ぎからはお酒も楽しめる
場所になっているのです。
店内はカフェのカジュアル感とバーの上質さを
あわせ持ち、居心地の良い落ち着きを感じる空間に。
その空間を生み出すためにも、
多くのこだわりと店主の想いが活きていました。
今回はそこに注目してお話させていただきます。
店主を語る。
「お店」を語る=「人」を語ると同義と考えている私。
お店のつくりかたも方向性も、人が考えること
であるので間違っていないですよね?
素敵なお店には、素敵な方がいる。
まずはその核となる存在についてご紹介いたします。
入店すると、にこやかに迎えてくださった
店主のコヤマさん。
店内の上質さに少し気後れしていた私が、
コヤマさんの笑顔に助けられたのは内緒です。
さて、そんなコヤマさんのご実家は
福岡の老舗喫茶「珈琲ひいらぎ」。
学生のころからお店のお手伝いをしており、
お父様の背中を見て育ちました。
そこでお客様から「ありがとう」と言われる意味
に気づいたのが、お店をしようと思った
きっかけとのこと。
こちらがお客様からお金をいただく立場なのに、
「ありがとう」もいただけるのはなぜなのか?
その「ありがとう」の中には、
美味しい珈琲を。
楽しい会話を。
素敵な時間を。
など色んな意味があるのでしょう。
「ありがとう」はお客様にそれだけ多くの
価値を提供でき、喜んでいただけているからこそ。
これが自分ができるひとつの社会貢献なのだと考え、
その想いが今のお店に繋がっているのです。
こだわりは、非日常を感じてもらうために。
「お店に来てくださった方には、ここにきた時間の
価値を感じていただきたいんです」
とはコヤマさん。
その価値を感じてもらうために、
大事にされているのが「非日常感」でした。
非日常を感じてもらうために大事にされていること
は何なのでしょうか。
非日常を感じる空間
まずは、空間から。
コンクリート壁に、シックな什器や建具。
画像でみていただくだけでも、
この空間が素敵なのは分かります。
しかし、その中でもコヤマさんのこだわりが
よく感じられるポイントがありました。
それは「生活感のあるものは置かない」こと。
よくあるグラスや紙布類。
掃除道具や日用雑貨などは、目につくところには
全く置かれていません。
使わないものは収納内へ。
その中も、ふとお客様の目がはいったことを考え
整理整頓を。
そうして無駄な情報を減らすことで「非日常」を
感じるアイテムがより活きています。
それは提供する商品であったり、食器であったり。
季節の移り変わりとともにかえるお花であったりと、
空間全体の「非日常感」につながっているのです。
非日常を感じるアイテムたち
そして、その「非日常」を演出するのが
提供しているこだわりアイテム。
無料で出されたお水は、福岡県古賀市の
山から汲んできた湧き水を使用。
珈琲を淹れる際にも使われています。
珈琲を淹れる際には、一杯につき豆25~30g使用と
こちらもかなり贅沢に。
なぜこの時期にアイスコーヒーを注文したのか
自分でも謎ですが、アイスシェーカーを使っての
提供は見た目的にも面白く、味は必ずもう一度飲むぞ、
と心に誓うほどでした。
提供する際の食器にもこだわりが。
有田焼や波佐見焼。
ARABIAやグスタフスベリ社のヴィンテージカップ
などこだわりの1品が用意され、
好きな食器で珈琲が楽しめるのです。
この食器もお花と同じく、季節によってガラッと
変えられるとのことで、こだわりの強さを感じます。
日常とは違う、落ち着きを感じたいなら。
「非日常」と「落ち着き」は一致しない
ものと思っていた私ですが、ここではそれが共存
していました。
それは、店主の人柄と空間というヴィジュアルと、
随所に散りばめられたこだわりが
うまく混ざり合っているからでしょう。
非日常の中で、落ち着いた時間を楽しむ。
そんな贅沢を味わいたい方は
ぜひ訪れてみてくださいね。
それでは、また。
お店の基本情報
店名 | KOYAMA COFFEE |
住所 | 〒810-0012 福岡県福岡市中央区白金1丁目10−15 |
電話番号 | 092-526-0577 |
営業時間 | 10時00分~19時00分 |
URL | https://www.instagram.com/koyamacoffee/ |