ユニットシェルフ「R.U.S 新型キャビネット3タイプ」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。
こんにちは。ヤマモトです。
先日リリースした「R.U.S Rattan cabinet」に続いて、
人気のオリジナルユニットシェルフ「R.U.S」に新しい
組み合わせパーツを追加します。
今回リリースするのは、新たな収納3タイプ。
・3段ドロワー
・スライド棚付ドロワー
・ドロワー付キャビネット
です。
今回は、この3つの新パーツについて、企画経緯とコン
セプト設計を紐解いていこうと思います。
累計3万台超の出荷実績。
「R.U.Sシリーズ」についてご紹介します。
今回リリースする3つの収納家具は、リセノで人気の
ユニットシェルフ「R.U.S」シリーズの組み合わせ
パーツアイテムです。
ユニットシェルフ「R.U.S」は、2017年の発売から5年
以上が経つリセノを代表するオリジナル製品で、現在
(2023年4月)時点で、累計出荷数37,000点を突破し、
多くのお客様宅で、活躍してくれています。
「ユニットシェルフ R.U.S」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。
R.U.Sシリーズは、棚とフレームのパーツを自由に組
み合わせることで、お部屋やTPOに合わせて、使い方
を変化させられるのが魅力です。
例えば、ワンルームの一人暮らしの時には、TVボード
兼ワードローブのように使っておいて、
部屋の広さや、居住人数などのライフシーンが変わっ
た際には、キッチン収納として組み替えて使い方を
がらっと変化させたり、
はたまた、引っ越して、さらにキッチンが広くなった
場合には、パーツを増やして、拡張して使ったり、
自分だけの書斎が出来たなら、パーツを分けて、一部
を書斎の本棚として、その他のパーツはその他の部屋
で、なんて使い方ができるわけです。
最近では、コロナの状況を受けて、
「もともとは収納棚として使っていたけど、リモート
ワークにあたって、今はデスクとして使っています。」
なんてお声もたくさんいただいています。
暮らしの人数や、お部屋の広さなど、ライフシーンの
変化によって、使い方も、使う場所も、自在に変化さ
せることができるため、将来長くに渡って使っていけ
るのが、R.U.Sシリーズ最大の特徴です。
さらなる利用シーンの拡張が出来るように、
3つの「大容量収納パーツ」を作りました。
そんな「ライフシーンに合わせて、自在に変化する」
R.U.Sシリーズですが、今回新たに3つの収納パーツ
を追加します。
順番に見ていきましょう。
3段ドロワー
新製品の1つ目は、3つのドロワー(引き出し)が付い
た大型収納パーツです。
上から順番に大きさを変えていますので、小さな物から
大きな物まで、入れることができます。
3つの引き出しが付いている、いわゆる「タンス」です
ので、リビングや寝室などで、洋服ダンスなどとして
使うのに最適です。
また、お部屋での収納タンスとして以外にも、キッチ
ンに置けば、キッチン収納として、上段の浅めの引き
出しには、カトラリーなどを、2段目にはお皿などを、
一番下の引き出しには、お鍋や大きなお皿などを
たっぷり収納できます。
また、アイアンフレームと組み合わせて、上段に棚や
ガラスキャビネットなどを付けて、大型のキッチン収
納としてお使いいただくこともできます。
スライド棚付ドロワー
2つ目は、スライド棚付ドロワーです。
長らく「作ってほしい」とのお声をいただいていまし
たが、ようやく完成しました。
こちらは、キッチンで炊飯器などの蒸気物に便利な
「スライド式の棚」が付いています。
また、全体を「ウレタン塗装」で仕上げていますので
物理的にも水に強くなり、水滴などが落ちても大丈夫。
炊飯器をはじめとした、さまざまなキッチン用途に
ぴったりの仕様になりました。
水に強いので、天面で作業もできますので、キッチン
カウンターとしても活躍します。
R.U.Sと組み合わせて、キッチン収納 兼 カウンター
としてお使いいただいても良いかなと思います。
また、こちらもアイアンフレームと組み合わせて、高さ
165cmのキッチン収納としてのご使用もおすすめです。
ドロワー付キャビネット
3つ目は、ドロワー付キャビネットです。
「引き出し」と「扉収納」の両方を配した、使い勝手
の良い収納家具です。
シンプルな意匠は、リビングのフォーカルポイントの
土台としても映えるオークの木目と、置きやすいサイ
ズ感です。
【動画】センスのいらないインテリア|「フォーカルポイント」を学びましょう。
ダイニングやリビングに1つあれば、郵便物や爪切り
などの隠しておきたい日用品を、ぱっとしまうのに
最適です。
キャビネット内には、本や雑多なものを収納すること
で「隠す」収納を実現でき、空間を美しく保つのに
役立ちます。
前述の2つの収納と同じく、高さ90cmですので、腰高
サイズのダイニング収納としてお使いいただいても良い
ですし、
フレームと合わせて、高さのあるキッチン収納として
ご利用いただいても良いです。
知っているようで、実は勘違いの多い
「見せる収納」と「隠す収納」の違い
さて、今回新たに発売する「R.U.Sの3つの収納パーツ」
について、ご紹介してきました。
3つの収納に共通する特徴は、
「扉があって、中身を隠すことができる収納家具」
ということです。
この「隠す」というところが、ポイントです。
R.U.Sシリーズは、もともと棚の組み合わせを基本とし
たオープンな「見せる収納」としてリリースし、人気
を博してきました。
ですが、今回の新パーツは「隠す収納」という新たな
機能性を、R.U.Sシリーズに与えます。
「隠す収納パーツ」を作ったのに、大きな理由があります。
それは
・日本のお家は「収納が足りない」という事実
・部屋をきれいに見せるには「隠す収納」が最適
という2点が、多くのご家庭において課題になっている
ということが、顕著に分かってきたからです。
現代の日本のお家には、たいていの場合は「備え付け」
の収納場所 = クローゼットが配されています。
ただ、多くのご家庭では、このクローゼットでは荷物
が収まりきらず、お部屋の中に「モノ」が溢れてきて
しまいがちです。
クローゼットに入らないのですから、必然的にお部屋
のどこか見えるところに置かざるを得ないのは、ある
意味しょうがないことです。
日本のお家は狭いですからね。
ただ、見た目的に美しくありません。
さまざまな収納メソッドの本などを読んでいると、
・余計なものを捨てること
・整理整頓のコツ
・収納グッズの活用方法
などが、多く語られています。
ただ、本などを読んで実践するものの、時間が経つと
また散らかっている。こんな事が多いことでしょう。
分かっていても、なかなかうまく行かないのが片づけ
なのです。
そもそも、せっかく買ったものを捨てるのには勇気が
いりますし、収納グッズを使って、整理整頓をすべき
と分かってはいるものの、ついつい面倒になりがちです。
だから、どうしても部屋にモノが散らかった状態を
「ふだん」として諦めてしまいがちだったりします。
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僕たちは、日々たくさんのインテリアのご相談に乗って
いますので、たくさんのご家庭の状況を把握しています。
そんななかで、多くのご家庭が収納において失敗して
いる「共通項」を見つけました。
それは、
「見せる収納を、安易に選んでしまっている為に、
部屋がより散らかって見える。」
ということです。
みんながやってしまっている失敗は、収納場所として
「オープンシェルフ」を選んでしまうこと
オープンシェルフを収納場所として使っている例
たくさんのお客様のご自宅を拝見している中で、実は
「オープン収納を選んでいる」という失敗がとても多
いことに気づきました。
例えば、リビングやダイニングにモノを置くのに、
本来は「見せる収納」として使う「オープンシェルフ」
を、選択してしまっていることが、とても多いのです。
オープンシェルフを置いてしまうことにより、雑多な
生活用品がすべて見えてしまい、散らかった印象を受
けてしまいます。
カラーボックスなどの「オープン収納」は、安価なこ
とも相まって、多くのご家庭が購入されています。
ただ、そうすると、上の写真のように本や生活雑貨な
どのアイテムがバラバラと常に見える状態になってし
まいます。
様々な生活用品は、売り場で目立つ様にデザインされ
ていますので、赤・青・黄など、色もカラフル。
インテリアの中で、非常に悪目立ちしてしまいます。
オープンシェルフに飾りながら収納している好例
オープンシェルフの本来の使い方は、飾りながら、
きれいに「見せる」という収納方法です。
お気に入りの雑貨や本などを、美しく並べることによ
って、インテリアのアクセントになるのです。
ですから、そもそも「生活用品の収納」の為にあるの
ではなく「見せながら納める」の為のものです。
この違いを認識されている方はとても少なく、それが
ゆえにお部屋が散らかった印象になるのです。
まとめると、
オープンシェルフ = 「見せたいものの為の収納」
扉付きのキャビネット = 「隠さないといけないもの為の収納」
であり、同じ「収納家具」というカテゴリーであって
も、その用途は実は、まったく異なるのです。
手間なく、きれいに収納するためには
「キャビネット」などの隠す収納を。
ですから「生活の様々なアイテムを収納する場所」と
しての用途には、扉のついた「隠す収納」を選択する
のが、正解です。
隠す収納にするだけで、一気に片付いた印象にする事
ができます。
上の写真を見ても、印象の違いは、一目瞭然です。
隠す収納を使うことで、お部屋はすっきりします。
そして、上の写真の隠す収納は、実は扉を開けると、
こんな感じで、オープンシェルフに入れていたものを
雑多に入れ込んだだけです。
それでも、扉を閉めてしまえば、とてもきれいに見え
ますから、それで、暮らしの中では散らかった様子は
一切見えず、お部屋は美しく見えます。
これが「隠す収納」の良さなのです。
とても基本的なことを書いている様ですが、実は多く
のご家庭で「見せる収納」と「隠す収納」の違いをし
っかりと認識されておらず、散らかった印象を放置し
ているのです。
このあたりのお話は、動画でもひも解いていますので
詳しくは、以下のリンクよりご覧ください。
【動画】センスのいらないインテリア|収納は「見せる2:隠す8の法則」を理解しましょう。
お部屋の収納量を、最大化するために。
スペースにフィットする「ユニット設計」
さて、収納家具として使う場合には「隠す収納」を選
ぶことがとても大事だということがお分かりいただけ
ましたでしょうか。
そして「モノを収納する」という機能性を求めるから
には、できるだけ効率よく、たくさん収納したいです
よね。
そのためには
「お部屋のスペースを、最大限有効活用する」
ことが、とても大事です。
そして、その点において「R.U.Sシリーズ」は、最も
得意とする分野です。
パーツを組み合わせて、スペースにフィット。
引っ越ししても、ずっとフィットします。
例えば、キッチン収納の場合。
R.U.Sを組み合わせて、横に2台並べた時に、このくら
いの隙間が空いたとしましょう。
ここを埋めるのは、通常ではなかなか難しく、見た目
の合わない安っぽい収納ラックを置いたり、デッドス
ペースになってしまいがちです。
そこで、この隙間に先日発売した「22cmタイプ」を
組み合わせてみましょう。
見た目的にも、高さ的にも、ぴったりとフィットした
造り付けの様なキッチン収納を作ることができます。
もちろんもう少し隙間が大きければ「44cmタイプ」も
あるので、そちらも使えます。
R.U.Sシリーズは、組み合わせ次第で、さまざまな幅に
フィットしますので、次に引っ越した先のキッチンでも
ぴったりフィットしたキッチン収納を実現できます。
もちろんちょうどフィットする隙間があれば、それも
美しく仕上げることができます。
造作家具のような美しいフィットを、低コストで。
リセノのオフィスキッチンでも採用しています。
そして、それは机上の空論ではなく、僕たちも実践済です。
これは、リセノの休憩スペースにある社内キッチンです。
ここでは、天袋(天井に付いた収納)は造作で作って
もらい、下置きの収納は「R.U.S Rattan cabinet」を
「棚パーツ」と組み合わせて置く事で、フィットする
収納を作りました。
造作家具は、住宅ローンに組み込まれるので、そのコ
ストは認識しづらいのですが、実は、市販の収納家具
に比べて「3倍」ほどの価格です。
ですから、リセノのオフィスでも、R.U.Sをうまく活用
することで、造作家具と比べて、実に数十万円ほどの
費用を浮かせることに成功しました。
また、奥にはパントリーもあるのですが、ここにも
R.U.Sを使うことで、サイズフィットさせています。
フィットさせることで、スペースを最大限に活用でき
るのと、余分なスペースが無い美しさを感じることが
できます。
「ウレタン塗装」で、汚れや水にも強く。
キッチンでも安心してお使いいただけます。
また、キッチンやリビング、寝室など、どこのシーン
でも使うことを想定して「ウレタン塗装」を施してい
るのも、ポイントです。
ウレタン塗装は、水や汚れに強く、メンテナンス不要
で、非常に長持ちする塗装方法です。
以前は「ウレタン塗装をすると、テカテカしてしまう」
という問題があり、リセノの家具では、美しさの観点
から、使用することを避けていました。
が、今は工場との連携で「艶消し/導管開き」という
マットな仕上がりのウレタン塗装方法を見出し、その
塗装方法にてウレタンを施しています。
つまり、気になる「てかり」はなく、とてもマットな
仕上がりでありながら、長持ちするようにしています。
キッチンでの水にも強いですし、リビングでの使用時
には、花瓶の水が付いてしまっても、問題ありません。
花が落ちやすい種類であっても、水拭きもできますの
で、長く、清潔にお使いいただけます。
「ナチュラル」と「ミッドブラウン」の
2つのカラーを発売します。
カラー展開は、R.U.Sの他パーツと同様に「ナチュラル」
と「ミッドブラウン」の2色を発売します。
さわやかな印象の「ナチュラルカラー」
ナチュラルは、ナチュラルヴィンテージのお部屋作り
の中でも、北欧寄りのさわやかなお部屋作りを目指す
方に、ぜひお選びいただければと思います。
寝室などに置く「衣装箪笥」としての活用も良いですし、
ダイニングに配置し、収納 兼 テレビ台としての活用も
おすすめです。
単体のキッチン収納としても、とても美しいです。
引っ越した後に、ほかのパーツと組み合わせたりしな
がら、ずっと使い続けられる良さがあります。
スライド棚付ドロワーも、とてもさわやかな印象で、
とても美しいです。
ドロワー付キャビネットは、このようにたっぷり収納す
ることができます。
ヴィンテージ感のある「ミッドブラウンカラー」
ミッドブラウンカラーは、ナチュラルカラーと比べて
ヴィンテージ感が強く、落ち着いた印象です。
ダークブラウンほどは重くならず、オークの美しい木目
を感じられる良い色合いです。
リセノのキッチンスタジオでは、深みのあるタイルと
合わせて、コーディネートしています。
(タイルの詳細を知りたい方は、お問い合わせください。
メーカーさんなどお教えいたします。)
ブラックフレームと合わせると、締まりのあるキッチン
収納が完成します。
ミッドブラウンカラーというのは、ダークブラウンよ
りも薄めの色合いで、調色がなかなかに難しいのです
が、リセノでは、この色合いにこだわって生産してい
ます。
こだわりを詰め込んだ「R.U.S キャビネット3タイプ」
2023年4月14日より予約受付を開始します。
というわけで「R.U.S 新型キャビネット3タイプ」の
企画経緯とコンセプト設計を紐解きました。
収納場所に困りがちな日本の住宅において、
・部屋の中が散らかった印象にならないように
・それでいてスペースへのフィット感も美しく
・ライフシーンが変わっても、長く使える
という、いくつもの解決策を盛り込んだ収納家具です。
市販のオープンシェルフは、金額的にも手に入りやすく
ついつい安易に購入してしまいがちです。
ただ、お部屋の散らかりの原因は、溢れたモノが見える
ことに起因し、また中途半端なサイズ感の美しくない
家具が、お部屋にどでんと鎮座していることが最大の
原因でもあります。
R.U.Sシリーズは、決して安価な家具ではないですが、
その分、長く、美しく使えますので、長いスパンで考
えていただければ、さほど高い出費ではないかなと
思っています。
Re:CENO product|R.U.S 大容量収納
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また、今回リリースする3つと同様の企画コンセプトの
「R.U.S Rattan cabinet」の記事や、R.U.Sシリーズの
記事も合わせてご覧いただければ、よりご理解いただ
けるかなと思いますので、宜しければお読みいただけ
ればと思います。
「R.U.S Rattan cabinet」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。
「ユニットシェルフ R.U.S」の企画経緯とコンセプト設計についてお話します。