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1950年にデザインされた北欧の名作チェア。トレンドに左右されない、普遍的で自然な美しさを持っています。
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手の届く、一生ものの椅子。
不朽の名作チェア「CH24」
生涯、500脚以上のチェアを手掛けたといわれる北欧家具の巨匠「ハンス・J・ウェグナー」。彼が1950年にデザインしたCH24、通称「Yチェア」は、70年以上経った今でも作られ続けている、長い歴史を持つ椅子です。
時代にかき消されず、永く使われ続ける家具に共通しているのは「古くならないデザインであること」「使い心地が良いこと」「質実剛健であること」といったことでしょうか。そうした美点を兼ね備えたインテリアは「名作家具」と呼ばれ、憧れと共に親しまれています。
Yチェアもまた、そのデザインに、その座り心地に、永く暮らしに寄り添う丈夫さに優れ、名作チェアの代名詞として今日まで愛され続けてきました。
この椅子が永く親しまれているもう一つの理由は「手の届く名作チェア」であるということです。
Yチェアは、機械による木工家具の大量生産を得意とする「カールハンセン&サン社」とウェグナーの出会いから生まれました。「椅子として優れたものを」というだけでなく、生産コストについても熟慮し、デザインされています。
例えば、Yチェアという愛称の由来にもなっている背板の合板。この切れ込みは、意匠としてだけでなく、複雑な加工や組立を簡略化し、機械で安定して製造するための工夫なのだそうです。
名作家具と呼ばれるものの中には、手作業で作られていたり、ヴィンテージ品しか存在しないことで、高価なものも少なくありません。
その中で、Yチェアは「美しさとモノづくり」が一体となってデザインされ、「手の届く、一生ものの椅子」として今も作られ続け、広く暮らしに取り入れられてきました。
ナチュラルヴィンテージに馴染む、
美しく普遍的なデザイン
私たちがYチェアを採用した大きな理由は「ふつうのお家を、美しく。」という想いを持つリセノの中で、名作家具が大きな力を発揮してくれると思うからです。
雑誌やカタログでよく見受けられるのは、こだわった内装の中に、名作家具をたくさんあしらった上質な北欧テイストのコーディネート。素敵で憧れますが、建築や予算を考えると、誰もが実現できるスタイリングではないかもしれません。
私たちが提唱する「ナチュラルヴィンテージスタイル」は、白い壁にフローリングといった「普通の内装」でも、素敵な家具とインテリアを組み合わせることで美しいお部屋を作ることができる、というものです。
スタイリングに家具を合わせるのではなく、家具こそが暮らしに心地よいスタイルを作ると考える中で、美しさと使い心地に優れた名作家具が、1つのアイコンになってくれると私たちは思います。
一見すると個性的なデザインに見えるYチェアですが、長い歴史を生き残ってきたように、トレンドに左右されない自然で普遍的な美しさをもつ椅子です。
北欧テイストのコーディネートに限らず、ナチュラルなスタイリングにも調和し、お部屋を美しくするピースとして力を発揮してくれます。
悪目立ちしないので、既にお手持ちのチェアの中にもきっと馴染んでくれると思います。
名作家具で揃えるという気負いは必要なく「1脚からでも名作のチェアを楽しんでいただけたら」というのが、私たちの想いです。
高い位置の背もたれと肘掛け。
しっかりと体を預けられます。
ここまではYチェアの歴史や採用へ想いについて色々とお話してきましたが、ここからは実際に暮らしの中で使ってみて感じた「椅子そのもの」の魅力について、たくさんお伝えできればと思います。
Yチェアはよく、その座り方の自由さと心地よさが語られます。その理由は様々ですが、程よく高い背もたれと、そこから伸びたハーフアームが1つの大きなポイントでしょうか。
ハーフアームはポール状の形をしていますが、背の当たる部分にかけては、背板と同じ角度で削られ、背あたりの良いフラットな形状に仕上げられています。
背もたれは肩甲骨の下辺りまで伸びたミドルバックの高さで、しっかりと背中を預けられる、包容力の高い座り心地です。
また、肘掛けにもなっているハーフアームは、高い位置で腕を支えてくれます。
これは、食後にお茶を飲みながら読書をするときや、ダイニングで少しPC作業をしたいときに、良い具合の良い高さだと感じました。
位置の高い肘掛けは、立ち座りのときに体を支えるのにも良いんですよね。
意識してみると、支えなしに椅子から立ち上がろうとするとき、椅子を後ろに大きく引くか、膝にぐっと力を入れなければならないのがよく分かります。
椅子は毎日使うもの。ちょっとした動作のストレスを減らしてくれているのに気がついたとき「やっぱり良い椅子だな」と、ふと感じるんです。
自由な座り方をかなえるデザイン。
気分に合わせたくつろぎの姿勢で。
ぐるりと半円を描くハーフアーム。肘掛けとしてだけでなく、懐の広い背もたれとしても活躍します。
ダイニングからTVを見たいときや、隣を向いておしゃべりしたいとき、単純に姿勢に崩してリラックスしたい時。色んな方向を向いて座ってみても、長く伸びたハーフアームが背中を迎えてくれます。
いろんな姿勢で座ることができるのは、単純にハーフアームが長く伸びているということだけでなく、Yチェアの「後ろ脚で肘掛けを支えるデザイン」に秘密があります。
肘掛けのついた椅子というのは、その構造上、チェアのサイドが肘木(ひじき)によって阻まれているものも多いです。比べて、Yチェアは肘掛けを支えているパーツが美しくカーブを描いて、後ろ脚と一体していることがわかります。
そうしたデザインのおかげで、足が妨げられることなく、気分に合わせたくつろぎの姿勢で、自由に座ることができます。
広い座面のペーパーコード。
耐久性と座り心地を備えています。
Yチェアの座り心地が快適なもう一つの理由は、ペーパーコードで編まれた広い座面です。
ペーパーコードというのは、撚った紙を樹脂でコーティングしたもの。最初はぎっちりと固く貼られていますが、毎日座る中で、自分の体の形に馴染んでいきます。
クッション張りのチェアほどとまでは言えませんが、お尻が痛くなることはなく、長時間座っていても苦にならない座り心地です。
また、座面は広く、奥行きも深めに設計されています。あぐらをかくこともできますし、Yチェアを愛用しているスタッフからは「座面の上で三角座りをすると、包み込まれるよう籠り感があって安心します」という声も。
ハーフアームと広い座面によって、見た目だけでなく、椅子としても使い心地に優れているのがYチェアの大きな魅力です。
「ペーパーコード」というと少し頼りなく感じられますが、その寿命は10年〜15年と言われていて、実はとても丈夫なんです。
また、緩んだり傷んだりしたペーパーコードは張り替えることができます。ペーパーコードに限らず、Yチェアはパーツごとに取り替えて修理できるので、メンテナンスの面から見ても、長く使えるチェアとしてデザインされています。
ちなみに、Yチェアはペーパーコードと線の細いデザインが相まって、4.5kgとかなり軽量です。女性の私でも、片手で持ち上げることができました。
ダイニングに掃除機をかける際など、暮らしの中でその軽さが嬉しくなる瞬間がたくさんあります。
木肌を感じ、時と共に成長する。
「オーク材」と「ソープ仕上げ」
Yチェアは木材やカラーにいくつかのバリエーションがありますが、今回リセノでは「オーク材・ソープ仕上げ」を選びました。
オーク材は耐久性に優れ、木目の美しさにも定評があることから、家具を作る木材としても長く使われてきました。ソープ仕上げは木に厚い塗装を施さず、オークの白い木肌の美しさをそのままに、なめらかな木の質感をありのまま感じることができます。
木の呼吸を妨げないソープ仕上げのチェアは、空気に触れ、人の手に触れ、木肌が徐々に濃く色づいていきます。そうした変化を「味わい」と捉えて、育てるような感覚で椅子と長い時間を共にするのも、名作チェアの楽しみ方の1つです。
色の変化が気になる場合でも、ご自宅でお手入れが可能です。少し意外に感じられるかもしれませんが、化学塗装されていない木工のチェアは、石鹸の泡で洗うことができます。
添加物の入っていない純せっけんを溶かしたお湯を泡立たせ、その泡で撫でるようにチェアを洗っていきます。タオルで泡を拭き取った後は風の通しの良い日陰で乾燥させ、木肌の毛羽立ちが気になる場合は400番手以上のやすりをかける、というのが一連の流れです。
汚れが落ち、木肌に白さが戻るだけだけでなく、このお手入れを繰り返すことで石鹸の油分がチェアに残り、塗膜を作って少しずつ汚れに強くなっていきます。これが「ソープ仕上げ」という名前の由来でもあります。
「座面高」と「差尺」で最適なチェア選びを。
オーダーカットで自分の体に合わせられます。
最後に、自分の体にあった最適なチェアを選ぶために「座面高」と「差尺」についてお伝えできればと思います。座面高というのは、地面から座面までに高さのことで、Yチェアは「45cm」となっています。
私たちリセノスタッフで試してみた結果、身長が156cm以上の方であれば、快適にお座りいただける印象です。身長が155cm以下のスタッフは、深く腰掛けると足が大きく浮いてしまうのが違和感、という感想でした。
ただ、身長が合わないという方でも、Yチェアには「オーダーカット」のオプションがあり、脚部をカットすることで、自分の体に合った高さへ調整することができます。
もう1つ、チェアを快適お使いいただくのに大事な数字が「差尺」です。差尺は、テーブルトップとチェアの座面高の差のことで、26cm〜30cmくらいが快適にお使いいただける目安となります。
リセノでは、リラックス感が高まることやお部屋が広く見えることから、ダイニングのテーブルトップは「68cm」を推奨しています。Yチェアの座面高は45cmですので、差尺23cmと、基準からは少し外れてしまいます。
そういった場合や、既にお持ちのテーブルと差尺が合わない際にも、オーダーカットをしていただくことで、最適な差尺に調整することができます。
座面高や差尺は、今お手持ちのチェアの脚の下に本を挟んだりすることでシミュレーションが可能です。永く使うものですから、ぜひ事前にご確認いただき、オーダーカットをご活用いただければと思います。
皆さんのレビューに後押しされて購入しました。
美しいです!
しかも!ある意味予想がはずれたホールド感の良さ!
いつも深めに座ってくつろいでいます。